日本証券アナリスト協会は、「証券アナリストに役立つ監査上の主要な検討事項(KAM)の好事例集」を、2022年2月2日に公表しました。
「証券アナリストにとって KAM の利用価値は、大きく以下の3点である。
① 監査の品質について一定の判断材料が得られること
② 会社のリスクをより良く理解できること
③ 会計上の見積り等について、証券アナリストとは別の観点から監査人がチェックすることにより、重要な参考意見となること
これらの有用な情報について、被監査企業の特徴や業種の特性を踏まえ、詳細かつ分かりやすく記載されている KAM が、証券アナリストに役立つ KAM である。 KAM の好事例集は、そのような KAM のベストプラクティスを選定したものである。」
(注:上記プレスリリースでは、添付資料として、この好事例集がついていることになっていますが、見当たりません。ウェブサイトからは入手できないのかもしれません。)
(注2:当サイトへのコメントで、事例集へのリンクを教えていただきました。
これです。80ページほどの資料です。
https://www.saa.or.jp/account/account/pdf/Kam220202.pdf
ありがとうございました。)
日本公認会計士協会が作成に協力したということで、会計士協会会長がコメントを出しています。
↓
日本証券アナリスト協会「証券アナリストに役立つ監査上の主要な検討事項(KAM)好事例集」の公表について(日本公認会計士協会)
「監査人にとっても、KAM の情報がどのように証券アナリストに評価されるのかを知ることは、KAM の記述を検討する上でとても有益です。監査に従事する会員には、本事例集を是非ご一読いただき、KAM の記述を充実するとともに、KAM に対する深度ある監査を実施することを通じて、資本市場の信頼性の確保により一層貢献することを期待しています。
また、監査を受ける企業の経営者、決算に関わる役員・職員、監査役等にも本事例集を読んでいただくことで、KAM を通じて証券アナリスト・投資家と財務諸表作成者・監査人の対話が促進される効果も期待できるのではないかと思います。」
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