カトリック教会の枢機卿に、横領罪で禁固刑が言い渡されたという記事。
「2年半続いた裁判の判決によると、枢機卿は2013~14年、英ロンドンの不動産取得に関連して教皇庁の公費2億ドル超を、ファンドに投資。検察によると、ロンドンの不動産取得をめぐり教皇庁は1億4000万~1億9000万ユーロの損失を出したという。
教皇庁の裁判所はさらに、ベッチウ枢機卿が地元サルディニア教区で兄弟が運営する企業あるいは慈善団体に、公金を流用したり契約をあっせんしたりしたという罪状についても、有罪判決を下した。」
「ベッチウ枢機卿が有罪とされた公金横領は、ロンドンにある高級住宅地・繁華街のチェルシー地区にある不動産物件をめぐるものだった。高級デパート「ハロッズ」の倉庫だった建物を高級マンションに改築する計画があり、その事業に参加するため、ロンドン拠点のイタリア人金融業者ラファエレ・ミンチオーネ被告が運営するファンドへ、教皇庁の公金が支払われたとされる。使われた公金は、慈善活動などに使われるためのものだったという。」
この枢機卿は罪を強く否定しているそうです。
1980年代には、ヴァチカンと関係の深かったアンブロシアーノ銀行という銀行の頭取が暗殺されるという事件が起きたり、昔から闇の部分があるようです。
こちらは中国の事件。
【史上最高額の犯罪】中国の銀行大手、中国銀行の元支店長が462億円を横領 米国に20年逃亡も送還され無期懲役の判決(ポストセブン)
「中国の銀行大手、中国銀行の広東省内の支店で23億元(約462億円)を横領し、20年以上も米国などに海外逃亡していた銀行支店長に対して、中国広東省の江門中級法院(地裁に相当)は12月13日、無期懲役の判決を下した。中国の銀行員の犯罪としては、1949年の中華人民共和国建国以来、最大の横領額となった。中国メディアが報じた。
判決文によると、開平支店の支店長だった徐国俊は1993年から2001年にかけて、副支店長と主任と共謀して、米ドル、香港ドル、ドイツ・マルクなどの外貨を自分たち名義の銀行口座に振り込むなどして横領した。」