会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

デジタルデザインの前期、連結最終赤字11億1200万円

NIKKEI NET:ベンチャー ニュース

大証ヘラクレス上場のデジタルデザインの2007年1月期の連結最終損益が11億1200万円の赤字になったという記事。日本IBM、ネットマークスとの3社間取引での債権未回収で貸倒引当金11億8900万円を特損に計上したとのことです。

さらに、他社製品の仕入れ販売について総額表示から純額表示へ変更したため、売上高は90%減となっています。

アイ・エックス・アイとの取引は入出金をすべて終えており、業績への大きな影響はなかったとのことですが、過年度や当期の中間決算の修正は必要なかったのでしょうか。

平成19年1月期 決算短信(連結)(PDFファイル)

訴訟の提起に関するお知らせ(PDFファイル)

こちらは、売上先である日本IBMと仕入先であるネットマークスに対する訴訟のプレスリリースです。「今回の一連の取引につきましては、対象物の流れが明確になり、取引が実在する場合は日本IBMから、取引が実在しない場合は日本IBM及びネットマークス両社から回収の見込みがあるものと判断しております」とのことです。つまり、取引が実在するのか、あるいは架空取引なのかがわからないといっているわけですが、会計処理上は、取引が実在したものとして(ネット処理はしているものの)経常損益段階の利益を計上しているようです。
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