日本公認会計士協会が7月25日(定期総会の日)に開催した記者会見の資料が公開されました。
以下、「記者会見要旨」より気になった事項です。見出しはこちらで付けました。
新会長挨拶。
「 私が会務を担う3年間の間には、取り組むべき色々な課題があります。」
「このたび公認会計士法が改正されました。その対応をしっかりと進め、監査の信頼性確保に対して取り組むことが、社会に求められていることの一つです。
「公認会計士法改正への対応を一つ一つしっかりと積み上げ、監査の信頼性確保を万全なものにしていきたいと考えています。」
「2点目として、本日ご出席いただいた岸田内閣総理大臣にもお話いただいた点である、サステナビリティ情報等の非財務情報の開示の充実が社会に期待されています。」
「我々公認会計士は、これまでも財務情報の監査を通じて社会に信頼を創り出してきました。」
「 その経験を非財務情報の開示の充実にも生かしていきたいと考えています。」
「3点目ですが、それら監査業務の充実、非財務情報に対する貢献を成し遂げていくための多様かつ優秀な人材の確保と育成が何よりも重要と考えております。」
「4点目は、メディアの方々を含めたステークホルダーの皆様としっかりとコミュニケーションを取り、率直な意見交換をし、信頼関係を築くことで私どもの取組をさらに強化していきたいと考えております。」
ISSBボードメンバー選出について。
「 7月 14 日に IFRS 財団評議員会は新たに2人の ISSB ボードメンバーを公表しました。」
「残り4人が選任される予定ですが、その4人の中に日本人が入る予定と発表されています。日本人が ISSB のボードメンバーになるということは我々にとって大きなことであり非常に嬉しく思っています。」
トーマツの資格表記誤り問題について。
「7月 15 日にプレスリリース「会員監査法人における公認会計士資格の表記に関する誤りについて」を公表しました。」
「会員監査法人において、公認会計士登録をしてない者が公認会計士として有価証券報告書等に記載されているということでした。」
「なぜこのようなことが起こったのか、他にも同様の事例はないのかということを現在調査中と聞いており、協会としては今後この報告を受けて事実関係の把握に努め、必要な対応を厳正に行ってまいります。」
岸田首相来賓挨拶に関連して。
「最後になりますが、岸田内閣総理大臣の来賓挨拶では、新しい資本主義で持続可能な経済を作っていくために、サステナビリティ情報を有価証券報告書の記載事項と位置付けて来年度から開示を義務付けるに当たって、公認会計士が非財務情報の信頼性確保に一層の役割を担ってほしい。そのようなお言葉をいただきました。」
「有価証券報告書へのサステナビリティ情報の開示義務付けや四半期開示の一本化は、これらと併せて、日本の資本市場を世界からこれまで以上に高く評価されるよう改革する千載一遇のチャンスです。」
「常々申し上げてきたとおり、市場の全体最適の観点で制度が見直されるかどうか、メディアの皆様にも注目して取り上げ続けていただきたいと思います。」
(「四半期開示の一本化」も「千載一遇のチャンス」なのか。会計士・監査法人にとってはピンチでは。)