「ミツワ電機」という電設資材卸の会社(非上場のようです)が、税務調査で約4億円の所得隠しを指摘されていたという記事。
「関係者によると、同社は10年に創業100周年を迎えた。営業成績を向上させるための接待交際費を賄おうと営業部門ぐるみで仕入れ先に水増し発注を繰り返し、支払った代金の一部をキックバックさせて資金を工面していた。支払額が膨らんで赤字になる場合には、黒字が見込まれる別の案件への費用の付け替えも行われており、東京国税局は仮装・隠蔽(いんぺい)を伴う所得隠しと判断した模様だ。」
関係していた幹部8人がクビになったそうです。記事を読む限りでは、私的に流用したわけではないようです。そうだとすると、上場企業以上に厳しい処分かもしれません。
また、この会社から仕入れていた会社は、担当者が過度な接待を受けていなかったかどうか、調査する必要もあるでしょう。
ミツワ電機、4億円所得隠し 水増し発注繰り返す(朝日)
なお、中小法人でなくても、平成26年度から交際費の一部損金算入が認められるので、不正な経理をせずに正直に交際費として処理した方が得でしょう。
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