内部統制一巡で採算悪化(記事冒頭のみ)
あずさ監査法人がアドバイザリー部門で、早期希望退職者を募集するという記事。
「あずさ監査法人(東京・新宿)は年内に企業への助言業務を手掛けるアドバイザリー部門で、約50人の早期希望退職者を募集する。部門全体の2割強に相当する見込み。内部統制関連の助言業務などを強化してきたが、最近は採算が悪化していた。」
25日の日経朝刊の記事によれば、「顧客企業の内部統制報告制度への対応が一巡したことなどで、・・・需要が減り、収益が悪化していた」そうです。
また、監査部門については、現時点で人員削減計画はないようですが、「給与や人事制度の見直しで対応」とのことです。
アドバイザリー部門と監査部門を比べると、アドバイザリー部門の方が売上の変動が大きく、この不況のもとでは、人員過剰感がより強いのかもしれません。今後IFRS関連の業務が若干増えるとしても、会計士の業務の延長線上でできる部分が多いと予想されるので、アドバイザリー部門で多くの人員を抱える必要性はあまりありません。
監査部門の方は、伸び悩みとはいえ、仕事量はある程度読めるので、ワークシェアリング的にやっていこうということなのでしょうか。監査部門の首切りを実施・実施予定の新日本やトーマツとは対応の仕方に差があるようです(実態はわかりませんが)。ビッグ4の組織風土からすると、人員カット、選別強化の方向ですが・・・。
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