経済産業省は、「事業再編実務指針~事業ポートフォリオと組織の変革に向けて~」を策定し、2020年7月31日に公表しました。
「本指針は、コーポレートガバナンス・コード(以下「コード」という)との整合性を維持しつつ、企業の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資する形でコーポレートガバナンスを実践するためにコードを補完するものです。
本指針は、昨年策定した「グループ・ガバナンス・システムに関する実務指針」(2019年6月28日)の事業ポートフォリオマネジメントに関する議論を前提に、特に事業再編に焦点を当て、経営陣における適切なインセンティブ、取締役会による監督機能の発揮、投資家とのエンゲージメントへの対応、事業評価の仕組みの構築と開示の在り方を整理するとともに、事業の切り出しを円滑に実行するための実務上の工夫について、ベストプラクティスとして示しています。
具体的には、第2章が経営陣、第3章が取締役会・社外取締役、第4章が投資家とそれぞれのレイヤーごとに、コーポレートガバナンスを機能させるための具体的な取組等を整理しており、第5章では事業の切出しを円滑に実行するための実務上の工夫についてまとめています。」
100ページほどのものです。「事業セグメントごとの貸借対照表の作成方法と資本コストの算定方法」という別紙がついています(全8ページ)。そのほか、50ページ弱の参考資料集も添付されています。
全16ページのサマリーもあります。
会計士試験の経営学の試験で出てくるPPM(金のなる木とか問題児とかが登場するフレームワーク)に似た図もありました(横軸が市場占有率ではなく収益性になっていますが)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/5d/2f80b291aed31abe00952d2b1a9dfba5.png)
(サマリーより)