会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

フジテック、第三者委が調査打ち切り「信頼構築できず」(日経より)

フジテック、第三者委が調査打ち切り「信頼構築できず」

フジテックの第三者委員会による調査が打ち切られたという記事。委員会側から委任契約の延長を断ったとのことです。

「フジテック側は当初、「(第三者委の)調査に全面的に協力していく」としていたが、実際には資料開示やヒアリング設定への協力が十分でなく、報告書への記載内容への干渉もあったという。創業家の関連会社から法的措置の可能性を示した警告文が届くなど創業家側の協力が得られる見通しも立たなかった。

第三者委との契約は22年12月末までだった。同日までに調査が終了していない時には両者合意の上で契約期間を延長する取り決めだった。フジテックは延長を望んだが、委員会が4月3日に契約を延長しないと伝えた。」

2022年8月に立ち上げたとのことなので、かなり時間が経過しています。創業家や会社が非協力的である以上、引き延ばすことは、意味がないということでしょうか。

そもそも、第三者委員会を設置した経緯は...

「フジテックを巡っては大株主で香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが、フジテックと創業家の間に疑わしい関連当事者取引があると主張していた。22年5月に会社として「法的にも、企業統治上も問題ない」という調査結果を公表したが、独立性の高い検証を求める声があがったことから8月に第三者委を設置していた。」

自分たちで調べられないのであれば、過年度の関連当事者開示や役員報酬開示が適切だったのかという観点から、当局が調べるべきなのでは。

内山前会長の解職等に関する当社取締役会の見解及び第三者委員会による追加調査及び検証の終了に関するお知らせ(4月7日)(フジテック)(PDFファイル)

別の第三者委員会はまだ活動しているのでしょう。

当社臨時株主総会における取締役候補者らに対する妨害行為に関する第三者委員会による調査実施に関する取締役会決議のお知らせ(3月28日)(フジテック)(PDFファイル)

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