会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

「業務及び財産の状況に関する説明書類」(2015年6月期)の公表(新日本監査法人)

第16期 業務及び財産の状況に関する説明書類(PDFファイル)(←コピペできないように細工されています。そういうところにも開示に対する姿勢が表れています。)

新日本監査法人は、2015年6月期の「業務及び財産の状況に関する説明書類」を9月8日にウェブサイト上で公表しました。計算書類も含まれています。

主な数値は以下のとおり。左から当期(2015年6月期)、2014年6月期、2013年6月期、2012年6月期、2011年6月期です。

業務収入  99,175百万円←96,409百万円←92,508百万円←92,975百万円←95,941百万円
営業利益  227←170←315←2,028←4,113
税引前当期純利益 1,096←764←776←2,681← 2,241
当期純利益   800←284←352←507←1,875

売上は約28億円増えています。増加の内訳は、監査が580百万円、非監査が2,187百万円で、非監査の増加が目立ちます。監査は0.8%しか増えていません。(監査証明業務はこの程度の売り上げの伸びで本当に人手不足なのでしょうか。)

(次期は少なくとも東芝の追加手続分だけは増収が見込める?)


(新日本監査法人説明書類より)

計算書類が、トーマツのように2期比較になっていると見やすいのですが・・・。

前の期以前の説明書類がウェブサイトから消されているのも不親切。

関係会社との取引高の注記で、業務費用が12,092百万円と、前の期の8,548百万円から急増しているのが注目されます。

営業利益が2億円しかないのに、税引き前利益が10億円になっているのは、その他営業外収益8億円のおかげです。役員退職年金掛金からの収益か何かでしょうか。

一つ下の記事で組織のことにふれたので組織図を張っておきます。


(新日本監査法人説明書類より)

当サイトの関連記事(2014年6月期説明書類について)
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「公認会計士・監査法人」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事