第十二話
4、故にいろいろと心で理屈を立ててこの創造力を制約することに
よって、「制約されざるもの」への道を閉じてはならぬ。
〔理屈のもとである〕
あなたたちの理性なるものは物〔複数〕を理解することに限られている。
この故に、あなたたちは他の人々のあらゆる制約された信仰や考えを
取り除き、かくしてこの制約されることなき意識状態が個人々々の意識
の中に入り、理性を越えた神の力でそれを満たすようにしなければならないのである。
5、この神性それ自身は論理の筋道を立てることなく、又、憶(おも)い
起こすことなしに直ちに知ることができる。
それは無礎・自在であり、自然法爾(しぜんほうに)〔自然に内から催すこと〕である。
それはそれ自身の中に創造する力があり、その理解力には限りがないからである。
それは理性を越え、それ自身叡智に満ちているからである。
しかし理性がこの神性について論理をたてだすとそれを制約してしまう。
もともとそれは理性を越えたものだからである。
理性は〔観念・心象など〕心の中にあるものの上に立脚しているが、
実在はその心を超越しているのである。
6、理性を超えたものに理屈をたてることはできないが、
心からいろいろな制約を取り払うことによって受け取る能力を拡げる
ことはできる。
~ 感謝・合掌 ~