~ 恩師の御講演「心身の神癒」より ~
先の続き・・・
話し手の先生(原著者)が入って来られた時は、
わたくしどもみんながよく存じ上げている優しい、微笑を湛えておられるお方でした。
暫くは沈黙をなさいますと、
まるで御自分をご自分の肉体から息とともに追い出すかのように深い吐息をなさいました。
するとお身体がフラフラと揺れておしまいになったのでございます。
すると突然驚くべき変化がおこりました。短く、鋭く、息を一つ吸い込んだかと思うと、
主様がその肉体に御臨在遊ばしたのです。
肉体は元の同じ肉体です。
しかし全く常とは変わっております。
語り手は、まだ、わたくしどもが長年存じ上げ尊敬申し上げている方でございます。
しかし同時に又全くの別人になっていらっしゃるのです。
驚くほどの変わりようにわたくしどもの痺れた五官では殆ど信ずることができぬ程でございました。
しかしそれは本当でございました。
それが真実であることがわたくしどもに分かったのでございます。
今わたくしどもの前にいらっしゃるお方は世の常ならぬ高さ、
語り手〔原著者〕でご自身よりもズッと高いように思われました。
この驚くべき事実の力はもうどんな言葉でも語れるものではございません。
しかしそれは事実だったのでございます。
わたくしどもはもう自分のありきたりの感官の決める証拠を超えてそれを信ぜるにはいられませんでした。
今、此処わたくしどもの前に、目輝き、悠揚として迫らず、
大いなる権威を以って厳然として場内を圧しておられる方がいらっしゃるのです。
真直ぐ、高く、わたくしどもの前にお立ちになり、深い荘厳なる調子で何時もの御挨拶をなさいます。
『わたしの平安をあなたたちにおくる』と。
お話が進み、わたくしどもの理解が深まるにつれて、
御挨拶は、『わたしの平安と愛とをあなたたちにおくる』に変わっていきました。
~ 感謝・合掌 ~