~ 恩師の御講演「心身の神癒」より ~
第十一話
10、現象我の彼方を観よ。
現象我は外的現れにしかずぎない。
自分自身の外部に真理を見出すことはできないのである。
自分の現象我や、自分の周囲にある多くの現象我の彼方を観なければならない。
現象我の中に真理を見出すことは決してできないのである。
現象我とはもろもろの状態に対する個人の反動の結果〔出来あがったもの〕
である。
11、意識の中に保持されているさまざまの考えや観念は現象我を
通して現れつつあるが、それは実在ではない。
実在はそれ自身だけで完全であり、それは純粋かつ完全にそれ自身を現わす。
それが神の分霊である。
故に現象我の彼方を観ることである。
12、わたしの思想をあなたたちに伝える手段として今用いている
この同胞〔原著者〕をあなたたちがどんなに愛しているか、
わたしにはそれがよく分かる。
あなたたちの中には、〔わたしから彼の中に流れていく〕力が彼の身体には
堪え難い程に強すぎて、彼の健康に悪いのではないかと心配している人もいる。
しかし、わたしはまことにあなたたちに云うが、われわれはあなたたちと
同じ様に彼を愛しており、従って、
いかなる害も彼には近づけないようにしている。
故に安心し、すべてがうまく行っていることを知るがよい。
実在とわたしは一つである。
これが、あらゆることが可能である神我意識の認識である。
~ 感謝・合掌 ~