~ 恩師の御講演「心身の神癒」より ~
第二話
17.子供達は物事を本能的に知る。
子供の知りたいと思う多くの無理からぬ疑問が、
その子供達を導くべき筈の大人の無智のために、
答えられないままに放置されている。
これらの疑問は改めて尋ね直されることもなく、
恐らく一生答えをえないままに終わってしまうであろう。
真理を求める魂こそが門戸を開くことができるのである。
なぜなら、『見よ、われ戸の外に立ちて戸を叩かんに、
戸を開くる者何人なりとも、われ彼とともに入りて晩餐を偕にせん。
彼われとともに在』からである。
わたしと父とは一体である。
―――このことは生ける神の偉大にして強力なる真理である。
18. この真理を悟れば、
常に実在しているところのものをあなたたちの生活に実現させることができる。
あなたたちの裡にあって、又あなたたちを通じて働く創造力の大いなる力がある。
―――しかしあなたたちはそれに気付いていない。
この力は元来外に顕現するものであり、
しかもあなたたちを通じて顕現しなければならないのである。
何故ならば、その為にこそあなたたちは特別に創造(つく)られているからである。
19. わたしがこれまで語ってきたことについて、
よくよく思いを致して欲しい。
そうすれば、人間の我の心では説明のしようもない言詮不及の真理が悟れるのである。
説き得ざるものはただ悟るしかない。
なぜならば、説き得ざるものそれ自体こそ真理であり、
それを悟って始めてそれは完全に顕現するからである。
『それは何か』ではなく、
端的に『それはこの通りのものである』と明示する底のものである。
~ 感謝・合掌 ~