朝の光(聖書の言葉)

2011

2011年 (Ma牧師)

(一月)

初雪の庭の輝き朝日受け

新春の光の中の桜島

七草を刻みし粥の風邪癒す

読初め原語の聖書開きたり

(二月)

歓迎の師の温顔よ春近し

寿きの席にすすめる桜餅

(三月)

我が庭に初音はっきり届けられ

原発の必死の作業春の夜

山門の内を艶やか紅椿

春燈や助言一言授かりし

(四月)

春風やテニスボールの弾む音

クローバー四葉見つけし少女かな

讃美歌を流れに乗せて土手桜

輪に牧師野外礼拝春野原

春星の道を急ぐやイースター

新緑に日の丸掲げ昭和の日

(五月)

おのずから攻めぐ葉音や青嵐

告別や一人一本カーネーション

(六月)

垣超えて庭の花愛ず黒揚羽

荒梅雨に少年が来て受洗せり

(七月)

古里の湧水旨し夏の朝

百合の花開きて庭の清々し

夏椿山荘の庭に礼拝堂

(八月)

雨音が耳になじむ秋の声

垣根越し挨拶やさし百日紅

病癒ゆ古里の空澄み渡り

職人の一日を屋根に天高し

(九月)

戸を繰れば木犀の香の今朝の庭

時雨るるや奥の細道路途絶え

津波来し町に時雨の止まずして

北上の濁流清めよ秋霖よ

天高し阿蘇の五岳の穏やかに

(十月)

秋冷や深く眠りて身を癒す

夜の津ゆを受けて八千草生き返る

庭草を刈るを止めたき秋の蝶

(十一月)

古里の日差し集めて布団干す

刈り終えし稲田の向い小新駅舎

眠る山見つつ同窓会の宴

(十二月)

小春日やおのずと静か屋敷町

ハレルヤとたたえて星の聖夜かな

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