こんにちは、バードです。
今回は本当に、ほとんどの人にとってはどうでもいいことを書きます。
年末に家の整理整頓をしていると色々なものが掘り起こされました。
引っ越し続きでほとんど開けさえしないダンボールの中に、古い教科書や、ノートや、ゲームソフトや、漫画や、
そしてCDがたくさん発掘されました。
僕のライフワークというか、学生のころから楽器を演奏する趣味があり、社会人になってからも細々とは続けているのですが、
そんなこともあってクラシックをよく聞いたりします。
今はしていませんが、昔はCDを集めたりしていました。
分かる人には分かると思いますが、''My favorite Symphony''というのがある人にはあります。
僕の場合はシベリウスの7番や、マーラーの5番など。好きな曲はいつか演奏してみたいと思うものです。
大学生のある時期、ひたすらマイナーな作曲家のマイナーな曲を新規開拓していました。
そこで出会ったのが、ハンス・ロットの交響曲第一番です。
初めはYouTubeで聞いて、すぐにCDを買いました。
それがこの年末に7-8年ぶりに出てきたのです。
この曲は、とにかくオススメで、かなりグッと来る逸品です。
でもかなりマイナー。
よく聴くと、ワーグナーっぽかったり、ブルックナーっぽかったり、ブラームスっぽかったり、マーラーっぽいのですが、
背景を調べてみるとそれもそのはず、ハンス・ロットはブルックナーの弟子で、マーラーと音楽院時代の親友ということ。
悲しいことにハンス・ロットの交響曲は酷評され、精神疾患を患い、26歳で早逝してしまうのです。
そして100年後に譜面が見つかるまで、誰の目(耳)にも触れることのなかったという悲劇の曲。
つまり、ハンス・ロットがマーラーっぽいのではなく、マーラーがハンス・ロットっぽいということ。
というかパクリじゃね?と思うところもあります。
まあとにかく、何も知らずに曲を聴いても、非業の死を遂げた作曲者を思い浮かべて聴いても、素晴らしい曲です。
惜しむべくはマイナーすぎてプロのオーケストラでも、めっっっったに演奏しないことです。
いつかは演奏してみたいけど、アマチュアが演奏する機会はほぼないでしょう。
その前に、いつかは生で聴いてみたい。
1時間。暇な人は聴いてみてください。
YouTubeで「Hans rott symphony」と検索して。