くりぼうです。
立春を過ぎても、外は恨めしいばかりの雪です。本ブログも、このところ雪にまつわる話題が続いておりますが、今回は雪のない地域での話題になります。
今月と来月の2か月間、月曜日と火曜日、多少不定期ではありますが、大阪府のある病院で非常勤で勤務させていただくことになりました。骨盤臓器脱に対するメッシュ手術の本邦における先駆者にして、現在も文字通りこの領域の最高峰に君臨する、ある偉大な先生の元での勤務です。1,500例を超える手術経験と無類の治療成績を誇り、患者のみならず、医師も見学・研修目的に全国から集まると言われるそのhigh-volume centerに私が勤務することになったのは、同院の常勤医(実は元院長)であったN先生が、2か月間大学で勤務されることになったためです。
ちなみにN先生は私の一学年先輩にあたり、本ブログの黎明期を支えてこられた先生です。「一学年」の違いをこれほど感じさせる先輩はいない、と言ってよいくらいの圧倒的な実力と存在感を併せ持つ先生です。近々、本ブログへも投稿していただけるかもしれませんので、大いに期待しましょう。
さて、その大阪府の病院での勤務ですが、月曜日の朝から勤務が始まるため、前日の日曜日に現地入りしておく必要があります。夕刻の金沢駅、3日分の荷物と手土産を抱えてサンダーバードに乗り込みます。留守中の家族の無事を願ってしばらく瞑想したあとは、キッと前方を見つめ、来る2日間のために士気を鼓舞させます。当然ノンアルコールです(昼間にフォーラス金沢のビュッフェで食べ過ぎてお腹が苦しかっただけ、という噂も少々あり)。
約2時間の乗車で京都に到着。目的地は大阪ですが、ここで一旦下車。京都から新大阪までは東海道新幹線に乗り換えです。一駅新幹線を乗り継ぐことで、在来線(サンダーバード)の特急料金が半額になる「乗継割引」が適用され、トータルで片道あたり310円旅費が安くなります。とまあ、こんなことをブログで書いていると、男の株を下げて310円の損失では効かないような気もしないではありませんが、まあ合法的に旅費を安くする方法がありますよ、という話題提供と捉えてください。
しかし、旅費を節約するためだけの乗継ではありません。
真の理由は2つ。ひとつは、純粋に新幹線に乗りたいということ。だってN700系、カッコいいし、普通車でも快適だから。京都でかなりの乗客が降りるので、自由席もラクラク座れます。そもそも京都から新大阪行きの「のぞみ」に乗車する客なんて自分と同じことを考えている人間くらいのもの(そうじゃない人、ごめんなさい)ですが、確かに他の乗客も何だか自分と同じ匂いがします。
もうひとつは、新大阪駅コンコースにある立ち食いうどんの店に行きたいということ。「浪花そば」というお店です。ご存知の方もいらっしゃるでしょうか。物凄く効率的にパッパパッパとうどん・そばが出来上がります。私の単純計算によると、おそらく1日で2000食くらい出ているのではないかと思います。内容も、さすが大阪と思わせるコストパフォーマンスで、そこで500円の肉うどんを食べるのが私のささやかな愉しみ。こう書いてて、ホンマにささやかやな、と苦笑。
先の乗継割引のおかげで実質190円。そう考えると、310円割引の価値が良く分かります。しかも、在来線と新幹線ホームとの行き来で程よく疲れており、うどんも一層美味しくいただけるというオマケ付き。
・・・しかし先日は、昼に食べ過ぎたビュッフェ(しつこくてすみません)の影響で、浪花そばの店の前まで来ておきながら、大して腹も減っていない今、肉うどんを食べるべきかどうかを散々悩みウロウロした挙句、「美味しくいただく自信がないのなら我慢する」という選択肢を選び(単に太るから、という噂もわずかにあり)、決して少なくない荷物を抱えて神戸線ホームへ向かったのでした。
とても立派な造りの大阪駅、その1番ホームから、関空快速でホテルの最寄駅へと向かいます。翌朝、出勤に利用する私鉄との乗り換え駅です。
今回はビジネスでの利用で途中で下車しましたが、今年は終点の関西国際空港まで行くような用事(プライベートでも仕事でもいいので)があればいいなあ、ダメモトで国際学会に演題出してみようかなと考えつつ、ホームから発車していく快速電車を眺めておりました。
・・・で、ホテルに1泊して予定通り翌朝出勤し、無事に仕事を終えて、今はこうしてあれこれ思い出しながら地元でブログを書いているわけですが、大変恐縮ですが続きは明後日に投稿いたします。
肉うどんと鉄道関係の話題で熱くなりすぎて文章が長くなってしまい、これを書いている今、ちょうどお昼休みが終わりそうになったので・・・。
あと、勤務先での貴重な経験と、小生の数百円レベルの話題を並列に書くのは失礼にあたるような気もしますので・・・。
次回はうどんと鉄道から話題を離れて書きますので、今のうちに報告しておきます。
帰り道、大阪から新大阪まで一駅移動して肉うどんをいただきました。一仕事の後の一杯。大阪での勤務同様、あと何回かこういう機会を与えられていることを有難く思えるような美味しさであったのは、言うまでもありません。
我々は昔も今も,「影の部隊」として支えてきたのだから.
成功して「当たり前」,失敗してコケたら「首切り」.
どうせ同じ消耗品ならば,最高の「消耗品」となってみせましょう.
何らかの形で医局の先生方に還元できるよう、知恵を絞ってまいりたいと思います。
知恵を絞っても何も出てこなかったら、とりあえず美味しいお土産で繋ぎたいと思います。