泌尿器科が好きなタダのおっさん

_とある医局の風景をつづります_

癌学会と中華街

2007年10月10日 21時41分21秒 | 学会
 日本中の皆様ご無沙汰いたしておりました。「担当者1」でございます。あっという間に日中も涼しくなりました、というより寒医と言ったほうが適当かもしれません。わたくしのことを寒医という人もいます。毎年この時期になると夕暮れのきんもくせいの香りにしみじみと夏の出来事を回想し、むせび泣いておりますが、何か?

 さて、われわれ一行はふたたび横浜へ行って参りました。例によって山岳地帯を越えて、パシフィックオウシアンに面したパシフィコ横浜へです。今回はボス(写真右)とわたくしと同僚の中国からの留学生(写真左)とで日本癌学会へ参加してまいりました。わたくしは前立腺癌の増殖に関わる遺伝子の同定という演題を発表させていただきました。簡単にいいますと、ある遺伝子が元気になって、それがたんぱく質を作って、それが前立腺癌の栄養になって、それで前立腺癌が増えるのでございますよぉということを実験的に調べましたよぉと、そういったことです。誠に残念ながら、写真中央はわたくしではございません。今回の実験に多大なる貢献をしていただきました、美人大学院生が写真中央の人でございます。ごらんになってお解かりかと存じますが、四川料理を堪能しました。四川料理は辛いのが特徴ですが、ここのお店は中国人留学生(四川料理地域出身)も辛くておいしいというほどで、わたくしも店を出るときに感無量でつい涙がこぼれてきてしまいました。
 まじめな話に戻します。われわれは癌に関する道を突き進んでおりますが、本日0時より、第一回目の「がん治療認定医」なる資格を得るための試験の申し込みがインターネット上で始まりました。ご存知のとおり、日本人の死因の30%を占めております「癌」の診療にたずさわる医師は必然的に非常に多くなります。ところが今回試験を受けることができる人数は1100人、しかも早い者勝ちときたもんだから、熾烈な戦いになりましたよ。わたくしは0時から約1時間カチカチカチカチとクリックし続け、やっとのことで900番台を頂戴いたしました。当然、即定員に。この幸運にも頂戴した権利を無駄にしないよう、日々勉強に励み、日本国の癌治療の向上に貢献できるようがんばりたいと思います。

 そして、そろそろお別れのお時間となりました。最後に皆様にお知らせがあります。言わせてもらってもよろしいでしょうか?では言います。四川料理を全身で堪能した翌日は非常に肛門が痛かったことを御報告いたします。グラッツェ。
 


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