下ネタではありません。大真面目で一生懸命、これらについて研究・論文をすすめています。
どうも、TERAOです。
いずれも泌尿器科が関係することの多い、人間の尊厳にかかわる重要なテーマでありながらも、あまりにも未解明なことが多すぎる事柄であります。
テストステロンは、前立腺がんへの影響は言わずもがな、筋力増強、耐糖能や骨代謝、動脈硬化へのプラス作用、抗炎症作用など多岐にわたりますが、いまだに日本では女性ホルモン剤とは異なり内服薬が適応になっておりません。
精液に関しましても、昨今、ようやく乏精子・無精子症がブライダルチェックとしてピックアップされるようになりましたが、これらの多くは根本的な原因がわかっておりません。
性病、性感染症においては多くの病原体が抗菌薬・抗ウィルス薬で対応できるようになりましたが、HPVにおいては抗ウィルス薬はいまだに存在しません。HPVはご存知のように、感染してもほとんどが免疫にて自然消退しますが、中には、子宮頸癌を引き起こすものもあります。精子頭部・尾部にも感染し、精子数減少との因果関係も多数報告されております。
そんな中でも、最近の、良い知らせとして、2020年12月25日に、HPV4価ワクチンが9歳以上の男性への予防適応拡大をされたことがあります。
初めての性行為をする前にワクチンを受けなければならないのではないかとの意見もありますが、そんなことはありません。25~40歳を対象とした精液HPV感染の男性にHPVワクチンを接種することで、精子および精液剥離細胞のHPV感染が改善。かつ、妊娠率、出産率が向上し、流産率が低下することを示した研究もSCIENTIFIC REPORTSに報告されております(Sci Rep. 2018 Jan 17;8(1):912.)。
(余談ですが、腫瘍性尿管狭窄の予後・リスク分類について述べた同雑誌記載のコノ論文もオススメです!! Sci Rep. 2021 Feb 24;11(1):4455.)
さあ、泌尿器科医はとくに積極的にHPVワクチンを受けて、みなさんもワクチンを受けましょう!!
ぼくもうけます!!
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