
ファスナーを下げる。
私に触れたあの常連のお客様はどう思っただろう。
肌にハリがないことや、余分な脂肪にガッカリしただろうか。
思い通りにいかなくてイライラしただろうか。
着慣れぬゼンタイは不恰好ではなかっただろうか。
店に出ても、私を指名してくれる方なんているのだろうか。。。
緊張と興奮でこわばった体をそのままに、あの家に帰る。
あの人の眠る家に。
シャワーを浴びて
私はあの人の隣に滑り込み、スグに寝息をたてるだろう。
その前に、そっとおやすみのキスをしよう。
「愛しているのよ、おやすみ。」
***
「いってらっしゃい、
私、夜は仕事だから。晩御飯は作っておくわ。
遅くなるから先に寝ていてね。」
玄関から見送る私と
門扉を閉めた後、ニッコリ片手を挙げる夫。
あの人には外の世界がある。
結婚の準備と共に建てた、狭いけれどもおしゃれな新築一戸建て。
友達はうらやましいと言うけれど
15歳も年上の夫だもの、相応じゃないかしら。
社会人となってすぐに夫と知り合い、24歳で結婚。
会社勤めも約2年のみ、派手に遊んだ記憶もない。
真面目で優しい夫といれば幸せで、他に何もいらないと思っていた。
結婚して5年目。子供はいない。
世間の29歳が経験しているであろうことを
もう想像すらできなくなってしまった。
男性経験なんて夫以外ないに等しい。
私には何かが欠けている。
そう思ったら
急に今の自分が価値のない人間に思えてきた。
花を絶やさず、掃除も怠らなかったこの家も
狭い檻のように感じられてきた。
何かしたい。
今までのような甘えた習い事なんかじゃなく
もっと、自分をソックリ変えてくれるような何か。
***
「なんかあったか?」
「ちょっと雰囲気変わったんじゃないか。
色っぽくなったって言えばいいのかな、どこがどうってわけじゃないんだけどさ。」
「あら、珍しい。自分の奥さん褒めてもいいことないわよ。」
変われそうな気がする。かなり特殊ではあるが社会との接点を見つけた。
偏ってもいい、今までの平凡でつまらない日々をあの店は変えてくれる。
【会員制秘密倶楽部オーヴ】
あとは精一杯やるだけ。
「来ないでいい」と言われるまで続けてみようと思う。
TB:
【会員制秘密倶楽部オーウ゛】第一夜「危険な人妻★カオリ」 《♪お玉つれづれ日記♪ ~沖縄美人画報~》
【会員制】秘密倶楽部「オーヴ」の夜 《フジコの黄色い部屋》
【会員制】秘密倶楽部オーヴ 借金返済編 《リーマンはつらいよ》
私に触れたあの常連のお客様はどう思っただろう。
肌にハリがないことや、余分な脂肪にガッカリしただろうか。
思い通りにいかなくてイライラしただろうか。
着慣れぬゼンタイは不恰好ではなかっただろうか。
店に出ても、私を指名してくれる方なんているのだろうか。。。
緊張と興奮でこわばった体をそのままに、あの家に帰る。
あの人の眠る家に。
シャワーを浴びて
私はあの人の隣に滑り込み、スグに寝息をたてるだろう。
その前に、そっとおやすみのキスをしよう。
「愛しているのよ、おやすみ。」
***
「いってらっしゃい、
私、夜は仕事だから。晩御飯は作っておくわ。
遅くなるから先に寝ていてね。」
玄関から見送る私と
門扉を閉めた後、ニッコリ片手を挙げる夫。
あの人には外の世界がある。
結婚の準備と共に建てた、狭いけれどもおしゃれな新築一戸建て。
友達はうらやましいと言うけれど
15歳も年上の夫だもの、相応じゃないかしら。
社会人となってすぐに夫と知り合い、24歳で結婚。
会社勤めも約2年のみ、派手に遊んだ記憶もない。
真面目で優しい夫といれば幸せで、他に何もいらないと思っていた。
結婚して5年目。子供はいない。
世間の29歳が経験しているであろうことを
もう想像すらできなくなってしまった。
男性経験なんて夫以外ないに等しい。
私には何かが欠けている。
そう思ったら
急に今の自分が価値のない人間に思えてきた。
花を絶やさず、掃除も怠らなかったこの家も
狭い檻のように感じられてきた。
何かしたい。
今までのような甘えた習い事なんかじゃなく
もっと、自分をソックリ変えてくれるような何か。
***
「なんかあったか?」
「ちょっと雰囲気変わったんじゃないか。
色っぽくなったって言えばいいのかな、どこがどうってわけじゃないんだけどさ。」
「あら、珍しい。自分の奥さん褒めてもいいことないわよ。」
変われそうな気がする。かなり特殊ではあるが社会との接点を見つけた。
偏ってもいい、今までの平凡でつまらない日々をあの店は変えてくれる。
【会員制秘密倶楽部オーヴ】
あとは精一杯やるだけ。
「来ないでいい」と言われるまで続けてみようと思う。
TB:
【会員制秘密倶楽部オーウ゛】第一夜「危険な人妻★カオリ」 《♪お玉つれづれ日記♪ ~沖縄美人画報~》
【会員制】秘密倶楽部「オーヴ」の夜 《フジコの黄色い部屋》
【会員制】秘密倶楽部オーヴ 借金返済編 《リーマンはつらいよ》
もっと生き生きと働く感じにしたかった。。。
(このお話はフィクションですよー)
どっかーーーーん!!(炎上)
ケンさんが黒焦げに!
大変だ。防火用水を!!!
カオリさん、これ恐ろしくリアルです。
なんだかお玉のつくったもとの話より
迫力出ていますよ。
リアルで体温を感じます。
お客さまはどう思っただろう、なんてすごい!
人妻の心の揺れや、旦那様との会話に
ドキドキします。
これ、シリーズで読みたくなっちゃいましたよ。
ありがとうございます。カオリさん。
細かい設定、心の変化…リアルです。
平凡な人妻の声を代表\しているような…心の叫び
官能\(感応)ですね♪
カオリ@ファンより
うちの店のカオリさんは、元からエロスに近い体をしていますから~~~官能的なとこがあるんですよ~~うんうん(店員の俺の証言により)こんな美人がいますと~~気合が出てしまうぜ~~うしししししw
ど、どうされましたぁ~?
大丈夫ですかー。
すぐに戻るって言ったのにぃー。
当店の自慢のカオリさんの体は、官能的なとこがあるんですよ~~本当にw
こんな美人のカオリさんがいますと~~気合出ちゃいそうな気分です^^
いや、こういうの楽しいですね。
でも、とっても難しい。
次の新人のお披露目も楽しみにしてますよー。
シリーズ。。。その手の本を読んで研究しちゃいます。
カオリさんの体は、官能的なとこがあるとはなぁ・・・・さすが・・・・当店で自慢できるお方ですなぁ~~うんうんw
カオリさんみたいな美人がいますと・・・・店も赤字にならなくても済みますね^^(多分・・・・永久に赤字にならないと思いますけど・・・・)
よく映画で「女流監督ならではの視点で・・・云々」という作品があって、見るたびに???と思ってしまいますけど、こういうのは、確かに女性ならでは、という印象を受けます。
感動しました。