会員制秘密倶楽部「オーウ゛」
雑誌の求人案内でその店の名前を知った。
「委細面談」
待遇やシステムの面はキチンと説明してもらったけど
仕事内容は「慣れてください」との事。
「お客様や店に迷惑を掛けないように。
でも、自分の嫌なことはハッキリと言っていいのよ。」
その店は全身タイツで接客をするという。
***
「ファミレスのパートを始めるの。
ほら、夜って学生の女の子いないし、
ヒマな割に時給もいいしね。
毎日入るわけじゃないのよ、
夜いない時は夕飯作っておくから
あっためて食べてね。」
優しい夫に嘘をついた。
ただ、私は餓えて乾ききっていた。
私の内部を揺さぶり刺激する「なにか」に。
「奥さん」じゃない
私は女、名前は「カオリ」
***
ファスナーを上げる。
この薄い『膜』は
日常と非日常の境目。
私、ここでは違う人間になれる。
いいえ、人間である必要もないのかもしれない。
いよいよお披露目の時
心臓はバクバクしっぱなしだけど
覚悟は決めている。逃げ出して元の世界へ戻るのはイヤ。
女主人に手をひかれ、ある部屋へと案内された。
布地の隙間からボンヤリと人陰が確認できる。
女主人が私のガウンを剥ぎ取ると同時に
「声にならないどよめき」が聴こえたような気がした。
台の上で四つん這いの私。
せめてキレイに見せたいと
背筋を伸ばし、お尻を突き上げ、顔をあげる。
無数の視線が、私の体の上を虫のように這い回るのを感じる。
体の線がつくる、細部のディティールを確かめている。
『品定め』するような無遠慮な視線だ。
怖いの?興奮しているの?
自分がわからない。
誰かの手がそっと首筋に置かれ、
私はぴくりと反応する。
手は、そろそろと小動物を慈しむように撫ではじめ、
やがて、私の『膜』はしっとりと汗ばんでくるのだ。
覚悟は決めたつもりだけれど
緊張して
息ができない。
深く息を吸うことができない。
何も考えられなくなってきた。
こんなに苦しいなら
乱暴に抱きしめられたほうがマシだ。
いけない、これは仕事。
このお客様が何を望んでらっしゃるのか
全身で感じ取らなくては。

TB:
【会員制秘密倶楽部オーウ゛】第一夜「危険な人妻★カオリ」 《♪お玉つれづれ日記♪ ~沖縄美人画報~》
(お玉さんの文になんのヒネリも加えられませんでした・・・反省)
【会員制】秘密倶楽部「オーヴ」の夜 《フジコの黄色い部屋》
【会員制】秘密クラブ「オーヴ」 《リーマンはつらいよ》
雑誌の求人案内でその店の名前を知った。
「委細面談」
待遇やシステムの面はキチンと説明してもらったけど
仕事内容は「慣れてください」との事。
「お客様や店に迷惑を掛けないように。
でも、自分の嫌なことはハッキリと言っていいのよ。」
その店は全身タイツで接客をするという。
***
「ファミレスのパートを始めるの。
ほら、夜って学生の女の子いないし、
ヒマな割に時給もいいしね。
毎日入るわけじゃないのよ、
夜いない時は夕飯作っておくから
あっためて食べてね。」
優しい夫に嘘をついた。
ただ、私は餓えて乾ききっていた。
私の内部を揺さぶり刺激する「なにか」に。
「奥さん」じゃない
私は女、名前は「カオリ」
***
ファスナーを上げる。
この薄い『膜』は
日常と非日常の境目。
私、ここでは違う人間になれる。
いいえ、人間である必要もないのかもしれない。
いよいよお披露目の時
心臓はバクバクしっぱなしだけど
覚悟は決めている。逃げ出して元の世界へ戻るのはイヤ。
女主人に手をひかれ、ある部屋へと案内された。
布地の隙間からボンヤリと人陰が確認できる。
女主人が私のガウンを剥ぎ取ると同時に
「声にならないどよめき」が聴こえたような気がした。
台の上で四つん這いの私。
せめてキレイに見せたいと
背筋を伸ばし、お尻を突き上げ、顔をあげる。
無数の視線が、私の体の上を虫のように這い回るのを感じる。
体の線がつくる、細部のディティールを確かめている。
『品定め』するような無遠慮な視線だ。
怖いの?興奮しているの?
自分がわからない。
誰かの手がそっと首筋に置かれ、
私はぴくりと反応する。
手は、そろそろと小動物を慈しむように撫ではじめ、
やがて、私の『膜』はしっとりと汗ばんでくるのだ。
覚悟は決めたつもりだけれど
緊張して
息ができない。
深く息を吸うことができない。
何も考えられなくなってきた。
こんなに苦しいなら
乱暴に抱きしめられたほうがマシだ。
いけない、これは仕事。
このお客様が何を望んでらっしゃるのか
全身で感じ取らなくては。

TB:
【会員制秘密倶楽部オーウ゛】第一夜「危険な人妻★カオリ」 《♪お玉つれづれ日記♪ ~沖縄美人画報~》
(お玉さんの文になんのヒネリも加えられませんでした・・・反省)
【会員制】秘密倶楽部「オーヴ」の夜 《フジコの黄色い部屋》
【会員制】秘密クラブ「オーヴ」 《リーマンはつらいよ》
お話を広げたかったのにぃ~。
これくらいでいいのですよ。
充分、官能的です。
オーブの夜
田舎の下請け工房には、縁のない世界です。・・・
ここで見ると、さらに危険な感じがしますね。
ヌケるブログを目指して、がんばってください。(笑)
◆台の上の『非日常的なポーズ』って、お玉がはっきりと描かなくても
カオリさんが、「4つんばいでお尻を高くもち上げる」と
理解しててくれて、『うほ!』ですわ。
◆旦那さんに嘘をつく描写が罪深いです。
やはり、本物の人妻の文章には太刀打ちできません。
読んでて、「ああっ」とドキドキしちゃいました。
ここではノンフィクションではなくて、まさしく
『実録、オーウ゛の夜』
気が付いたらコメント欄が
おっさんばっかです。(笑)
◆台の上の『非日常的なポーズ』って、お玉がはっきりと描かなくても
カオリさんが、「4つんばいでお尻を高くもち上げる」と
理解しててくれて、『うほ!』ですわ。
◆旦那さんに嘘をつく描写が罪深いです。
やはり、本物の人妻の文章には太刀打ちできません。
読んでて、「ああっ」とドキドキしちゃいました。
ここではノンフィクションではなくて、まさしく
『実録、オーウ゛の夜』
ふと周りを見渡せば、コメント欄が
おっさんばっかです。(笑)
ぷよぱぱさんの風俗ライターの記事にカオリさんの写真が!
http://blog.livedoor.jp/puyopapa_lv/archives/7872989.html
体に悪いのでね。
はい、これくらいで。
オーブは皆さんの心の中に。
不思議な店です。
だめだめ、そういうこと言っちゃあ。
「上品かつ淫靡な感じ」なんですからねー。
私のブログ全体が上品ではないということはナイショ。
ご指名お待ちしております。
ポーズはいろいろ想像してみたのですが
台の上ということで雌豹のポーズにしてみました。
リアルではダリンに
「絵を描いてもらうの~」とは報告してありますが
まさかこんな展開になってるとは思ってもいないでしょうね。
特に気にしない人なのでいいんですけどね。
>日常と非日常の境目。
わからなくなってきたら、ワタシ「危険」です。