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出口戦略

2006-05-19 18:08:16 | トラベル
事故時の改札、スイカで通過 JR東日本、来春から (朝日新聞) - goo ニュース

事故や天候により遅延や運休が発生したときには、東京駅でも小さい駅でも乗客が窓口に押しかけて、
払い戻しを受けたり、どうにかしろと駅員を怒鳴ったりすることがあります。そういうことが来年の3月からは
多少なりとも減るらしいということです。

これは「スイカ」がJR東日本だけでなく他の関東の私鉄でも利用可能になることから可能になるからです。
まず通常の仕様変更として、関西の私鉄の「スルッとKANSAI」のように、入場時に初乗り運賃を引かず、
入場の事実だけを記録し、降車時にまとめて運賃を差し引くシステムにするようです。そのようにすることで、
電車が運休し途中の駅で降ろされた場合でも、そのまま改札を出ることで精算が可能となるということです。
同時に、運休した際に改札でスイカをかざすだけで乗車記録を消すシステムも構築します。

JR東日本は「スイカ」や「エキナカ」の開発など、鉄道以外の面での技術・商業開発が得意な会社になりました。
その一方で単純な鉄道部門でのミスが多発し、幾度もなく数時間規模での運休やダイヤの乱れが
引き起こされています。その要因のひとつとして、過去の経験を生かしたトラブル対策が練られていないことが
指摘されています。

本来ならば、スイカの仕様をどうこうする以前に鉄道部門や工事部門がもっとしっかりしてもらうことの方が
先決であるとも考えられますし、そうすべきでしょう。どの部門も何もしないよりは、トラブル発生時の乗客の
流れを速やかなものにするという点では、数々のトラブルから一つ学んだとも言え、一歩前進です。ただし、
こうした設定が役に立つ場面が今後も多発するようでは、トラブルを起こしやすくするために仕様変更をしたとも
皮肉られかねません。そうでなると、乗客がJR東日本からの出口に殺到する可能性が高くなります。


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