
Bucs tied for first in NFC South; Falcons out of playoffs(ESPN)
Disappointing Falcons have no answers(ESPN)
GAME OF THE WEEK: Bucs answer skeptics with victories (CBS Sportsline)
"It's been a tough season for us, up and down a lot, you know?"
二転三転どころか七転び八起きな激しい試合の後、プレイオフ進出を逃したファルコンズのエースQBマイケル・ヴィックは
こう答えました。これはこの試合だけでなく2005年のファルコンズを象徴する言葉だと思います。
昨シーズン、NFCチャンピオンシップにまで進出し敗退しましたが、その時のライバルイーグルスのお家騒動もあり、
今年のNFCチャンピオンはファルコンズで決まり、とも言われていました。確かに2005年シーズン途中までは、
その呼び声に叶う戦いをしてきましたが、地元での「落ち目」パッカーズ戦に負けたあたりくらいから、
ファルコンズの高度は低空になりました。
ファルコンズ浮き沈みの要因はよくも悪くもヴィックのチームであるからに他なりません。2002年にヴィックの
活躍でプレイオフに進出、2003年はヴィックがシーズン前にケガをしたため負け越し、2004年はそのヴィックが
大活躍をしてNFCチャンピオンまであと一歩。しかし今年、ヴィック自身は1試合ケガで先発しない試合がありましたが、
シーズンを棒に振るケガをしたわけでもないにもかかわらず、好不調がハッキリする内容となりました。
この試合でも、ロールアウトからのパス、崩れた体制からのパスは決まるものの、しっかりとプロテクションが
されているポケット内からのパスがなぜか決まらないという、白黒激しい出来でした。そこには、昨年までならば、
1試合で100ヤード以上走ることが普通だったヴィックが、ケガを恐れているのか、自慢の脚を封印したことに
あるのではないでしょうか。ヴィックはパッサーとしての評価を上げたいと思っているようなのですし、
長い選手生活でいつまでも走り回れるわけもなく、パスの精度を上げる必要性も十分理解できます。
しかし、現時点で考えた場合、ヴィックのパスが活きるには、言うなれば「ヴィックらしく」なること、
脚を絡ませたプレイも必要ではないでしょうか。ファルコンズは何かヴィックに普通なパスを投げさせることに
こだわりを持っているすか感じます。
そうしたヴィックらしいプレイを、例えば前半終了直前のFGを決める前のプレイでやるべきでした。
タイムアウトを取ったにもかかわらず、ロールアウトからのTDパスでもなく、時間を止めるために
浮かせたサイドラインへのパスを投げるわけでもなく(WRとCBなどとの身長のミスマッチを狙った効果的な
パスはいくつか決まっていた)、なぜかフィールド中央へのパスを投げました(それもファーストダウンまで
届いていない)。結果として失敗したので時間も止まったのですが、こうした積極性のないプレイも
今年のファルコンズを象徴するものだったのかもしれません。鳥は後ろへ飛べないのだから、同じ失敗ならば、
前向きなプレイをすべきです。
一方のバッカニアーズは、今シーズンどの評論家もここまで来るとは思わなかったでしょう。ディフェンスは
相変わらず強いですが、今年はランオフェンスもカーネル・"キャデラック"・ウィリアムズのおかげで好調です。
シーズン開始当初にケガで少し休みましたが、それが結果的に良かったのか、特にシーズン後半にバテることなく、
余計に好調さを高めているようです。おまけに、バッカニアーズが変わりだしたのが、皮肉にもQBの変更だった
ような気もします。シーズン当初のQBブライアン・グリーシーがケガで離れ、控えのクリス・シムズが短期間に
成長したのが好結果を生んでいると思います。ちなみに、グリーシー、シムズのどちらも偉大なQBを父に持つ面も
何だか皮肉な感じがします。
まるで、本来ファルコンズに対してフォローな風が吹くであろうと思われたところに、バッカニアーズに対して
フォローな風が吹いて、海賊船が推進力を増した、そんなシーズンだったようです。この試合に関して言っても、
例えば相手オフェンスラインに倒されてカッときたDEシミオン・ライスや、4thQのキックオフで、
キッカーのマット・ブライアントが相手スペシャルチームの選手に食って掛かったように、双方共に必ずしも
誉められる行為ではないのですが、積極性の面ではファルコンズの上を行っていた、その結果、例え試合が
オーバータイムに縺れても、例え相手がFGチャンスを物にしても、より強いフォローウィンドを授けてもらった
バッカニアーズが上回ったような気もします。試合後に地元ラジオ局のインタビューに対して、ファルコンズHCの
ジム・モーラJrが激高したようですが(なぜOT最後のプレイでパントを選んだのか、について怒った模様)、
プレイオフを逃せば、それは遠吠えにしか聞こえません。ファルコンが鳴くかどうかは別にして。
Disappointing Falcons have no answers(ESPN)
GAME OF THE WEEK: Bucs answer skeptics with victories (CBS Sportsline)
"It's been a tough season for us, up and down a lot, you know?"
二転三転どころか七転び八起きな激しい試合の後、プレイオフ進出を逃したファルコンズのエースQBマイケル・ヴィックは
こう答えました。これはこの試合だけでなく2005年のファルコンズを象徴する言葉だと思います。
昨シーズン、NFCチャンピオンシップにまで進出し敗退しましたが、その時のライバルイーグルスのお家騒動もあり、
今年のNFCチャンピオンはファルコンズで決まり、とも言われていました。確かに2005年シーズン途中までは、
その呼び声に叶う戦いをしてきましたが、地元での「落ち目」パッカーズ戦に負けたあたりくらいから、
ファルコンズの高度は低空になりました。
ファルコンズ浮き沈みの要因はよくも悪くもヴィックのチームであるからに他なりません。2002年にヴィックの
活躍でプレイオフに進出、2003年はヴィックがシーズン前にケガをしたため負け越し、2004年はそのヴィックが
大活躍をしてNFCチャンピオンまであと一歩。しかし今年、ヴィック自身は1試合ケガで先発しない試合がありましたが、
シーズンを棒に振るケガをしたわけでもないにもかかわらず、好不調がハッキリする内容となりました。
この試合でも、ロールアウトからのパス、崩れた体制からのパスは決まるものの、しっかりとプロテクションが
されているポケット内からのパスがなぜか決まらないという、白黒激しい出来でした。そこには、昨年までならば、
1試合で100ヤード以上走ることが普通だったヴィックが、ケガを恐れているのか、自慢の脚を封印したことに
あるのではないでしょうか。ヴィックはパッサーとしての評価を上げたいと思っているようなのですし、
長い選手生活でいつまでも走り回れるわけもなく、パスの精度を上げる必要性も十分理解できます。
しかし、現時点で考えた場合、ヴィックのパスが活きるには、言うなれば「ヴィックらしく」なること、
脚を絡ませたプレイも必要ではないでしょうか。ファルコンズは何かヴィックに普通なパスを投げさせることに
こだわりを持っているすか感じます。
そうしたヴィックらしいプレイを、例えば前半終了直前のFGを決める前のプレイでやるべきでした。
タイムアウトを取ったにもかかわらず、ロールアウトからのTDパスでもなく、時間を止めるために
浮かせたサイドラインへのパスを投げるわけでもなく(WRとCBなどとの身長のミスマッチを狙った効果的な
パスはいくつか決まっていた)、なぜかフィールド中央へのパスを投げました(それもファーストダウンまで
届いていない)。結果として失敗したので時間も止まったのですが、こうした積極性のないプレイも
今年のファルコンズを象徴するものだったのかもしれません。鳥は後ろへ飛べないのだから、同じ失敗ならば、
前向きなプレイをすべきです。
一方のバッカニアーズは、今シーズンどの評論家もここまで来るとは思わなかったでしょう。ディフェンスは
相変わらず強いですが、今年はランオフェンスもカーネル・"キャデラック"・ウィリアムズのおかげで好調です。
シーズン開始当初にケガで少し休みましたが、それが結果的に良かったのか、特にシーズン後半にバテることなく、
余計に好調さを高めているようです。おまけに、バッカニアーズが変わりだしたのが、皮肉にもQBの変更だった
ような気もします。シーズン当初のQBブライアン・グリーシーがケガで離れ、控えのクリス・シムズが短期間に
成長したのが好結果を生んでいると思います。ちなみに、グリーシー、シムズのどちらも偉大なQBを父に持つ面も
何だか皮肉な感じがします。
まるで、本来ファルコンズに対してフォローな風が吹くであろうと思われたところに、バッカニアーズに対して
フォローな風が吹いて、海賊船が推進力を増した、そんなシーズンだったようです。この試合に関して言っても、
例えば相手オフェンスラインに倒されてカッときたDEシミオン・ライスや、4thQのキックオフで、
キッカーのマット・ブライアントが相手スペシャルチームの選手に食って掛かったように、双方共に必ずしも
誉められる行為ではないのですが、積極性の面ではファルコンズの上を行っていた、その結果、例え試合が
オーバータイムに縺れても、例え相手がFGチャンスを物にしても、より強いフォローウィンドを授けてもらった
バッカニアーズが上回ったような気もします。試合後に地元ラジオ局のインタビューに対して、ファルコンズHCの
ジム・モーラJrが激高したようですが(なぜOT最後のプレイでパントを選んだのか、について怒った模様)、
プレイオフを逃せば、それは遠吠えにしか聞こえません。ファルコンが鳴くかどうかは別にして。