新幹線（not 東海道新幹線）40年

東海道新幹線４０周年、４１億人運び１５億キロ走る (朝日新聞) - goo ニュース

恐らく他の主要紙もそうだと思いますが、今朝の日経新聞に新幹線開業40周年記念の全面広告が掲載されていました。
いや、正確に言うと「東海道新幹線開業40周年」ということになります。というのも、広告主がJR東海というのもあるのですが、
例えば、1970年の岡山延伸、1975年の博多延伸についてや、500系新幹線の誕生（背の低いシルバーの新幹線で、
1号車と16号車の先頭部分にドアがない。JR西日本が開発した車両）についても特に触れられていません。
その代わりに出ていたのが「そうだ、京都へいこう」とか「クリスマスエキスプレス」だったりします。

ところで、同じ日経新聞で、開業40年を向かえた東海道新幹線の今に関する連載が、昨日から始まりました。
今日はJR東海が発行している「エキスプレスカード」で切符を買っても、JR東海管轄外への切符を買うことができないという
話題でした。例えば、新神戸から東京まで新幹線の切符を買うときに、「エキスプレスカード」が使えないため、
神戸製鋼所はこのカードの法人契約をあきらめた、というものです。

このどちらの件でも言えることは、この連載の中で、あるシンクタンクの方が言っている、
「料金体系の複雑さなど、JR各社の連携が不十分」ということです。「エキスプレスカード」の件もそうですが、
例えば今日の全面広告もなぜ「新幹線開業40周年」として、新幹線を持つJR本州3社が共同で出すということは
考えられないのでしょうか。新幹線は日本が世界に誇ることができる最高水準の鉄道技術であるにもかかわらず、
どうしてそれを祝う全面記事が一部の企業からしか出すことができないのかという、横のつながりのなさを、
皮肉にも表した「新幹線」40歳の誕生日だと思います。