今年もまた、ニューヨーク・ヤンキーズはワールドシリーズ進出がなりませんでした。21世紀に入り2度目の
ディビジョナル・シリーズでの敗退です。その2回とも相手は「エンジェルズ」でした。何が「エンジェルズ」だよ、
ヤンキーズにとってみたら「デビルズ」じゃないかと思っていることでしょう。
しかし、この敗退はある程度予期できたことではないかと思います。ナショナルリーグを含めて
リーグチャンピオンシップに残った4チームを見れば、ヤンキーズや今年のレッドソックスのような、
攻撃力(つまり長打力)超重視のチームは残っておらず、スモールベースボールを目指すチームが
3つ残りました(投手力重視になっているアストロズだけは仲間ハズレだと思われます)。
実は、90年代後半の本当に強かったヤンキーズもどちらかといえばスモールベースボールの
チームだったのではないでしょうか。決して大砲が揃っていたわけではないけど、相手のミスに
うまく付けこんで連打で大量得点をする、先発から抑えまでの投手陣が細かく繋がれて勝利する、
そして今よりは格段によかった守備陣。しかし一度ワールドシリーズでの連勝が止まり、
強かった時代の選手が次々と去っていくと、パワーベースボールへ舵を大きく取ったのが
運の尽きというべきでしょう。今回負かしたエンジェルズは正に強かった頃のヤンキーズに
似ているチームであると思います。
そういえば、月曜日(10月10日)の日経新聞で、「ヤンキーズ=アメリカ経済」という説が
紹介されていました。どちらも長期政権(トーリとグリーンスパン)の下で最悪期からの再興、隆盛そして
今はどちらも何とか「強い振り」をしている姿が似ています。同時に強さと同じくらいのもろさが
背後にあるのもアメリカ経済、ヤンキーズの一致点でしょう。
そんな常勝を命題として与えられているヤンキーズは来年もビッグマネーとビッグマネーを柱に
チームを建てていくのか、それとも新しい方向性を見出そうとするのか、フロント陣の人事異動と絡んで、
注目していく点でしょう。今のままでは、アメリカンリーグ・イースト、そしてレッドソックスに対しては
優位性を見出せていても、メジャーリーグの中での優位性は下がっていると言わざるを得ません。
「強いヤンキーズ」というレガシーコストに悩まされるヤンキーズ。「レガシーコスト」もまた今の
アメリカ経済を蝕もうとしている要素のひとつなのですが。
ディビジョナル・シリーズでの敗退です。その2回とも相手は「エンジェルズ」でした。何が「エンジェルズ」だよ、
ヤンキーズにとってみたら「デビルズ」じゃないかと思っていることでしょう。
しかし、この敗退はある程度予期できたことではないかと思います。ナショナルリーグを含めて
リーグチャンピオンシップに残った4チームを見れば、ヤンキーズや今年のレッドソックスのような、
攻撃力(つまり長打力)超重視のチームは残っておらず、スモールベースボールを目指すチームが
3つ残りました(投手力重視になっているアストロズだけは仲間ハズレだと思われます)。
実は、90年代後半の本当に強かったヤンキーズもどちらかといえばスモールベースボールの
チームだったのではないでしょうか。決して大砲が揃っていたわけではないけど、相手のミスに
うまく付けこんで連打で大量得点をする、先発から抑えまでの投手陣が細かく繋がれて勝利する、
そして今よりは格段によかった守備陣。しかし一度ワールドシリーズでの連勝が止まり、
強かった時代の選手が次々と去っていくと、パワーベースボールへ舵を大きく取ったのが
運の尽きというべきでしょう。今回負かしたエンジェルズは正に強かった頃のヤンキーズに
似ているチームであると思います。
そういえば、月曜日(10月10日)の日経新聞で、「ヤンキーズ=アメリカ経済」という説が
紹介されていました。どちらも長期政権(トーリとグリーンスパン)の下で最悪期からの再興、隆盛そして
今はどちらも何とか「強い振り」をしている姿が似ています。同時に強さと同じくらいのもろさが
背後にあるのもアメリカ経済、ヤンキーズの一致点でしょう。
そんな常勝を命題として与えられているヤンキーズは来年もビッグマネーとビッグマネーを柱に
チームを建てていくのか、それとも新しい方向性を見出そうとするのか、フロント陣の人事異動と絡んで、
注目していく点でしょう。今のままでは、アメリカンリーグ・イースト、そしてレッドソックスに対しては
優位性を見出せていても、メジャーリーグの中での優位性は下がっていると言わざるを得ません。
「強いヤンキーズ」というレガシーコストに悩まされるヤンキーズ。「レガシーコスト」もまた今の
アメリカ経済を蝕もうとしている要素のひとつなのですが。