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濃厚なるベルギーチョコレートの時間

2010-09-02 23:41:43 | 日常生活
8月25日に、ミニストップさんのベルギーチョコレートを使ったスイーツの試食会へ参加してきました。
いろんなコンビニがオリジナルのスイーツを出している中で、ミニストップはチョコレートがメインの
スイーツに強みを持っていると思います。今回はその強みがどういったものから来ているのかを
見ることができる最高の機会でした。会場は北青山の「ピュラトス」です。

[ベルギーのチョコレートのうんちく]
試食会の前に、簡単なベルギーチョコレートの説明を受けました。

ベルギーチョコレートは、世界的にも有名なものですが、それはなぜか?答えを簡単に言うと、
チョコレートが市民の生活と密接に繋がっているからなのです。1000万人の国民を有するベルギーには、
なんと5000軒ものチョコレートショップ(ショコラテリー)があるそうです。朝から晩までチョコレートに
接する機会が多いベルギーでは、年間のチョコレート消費量がひとりあたり10kgもあります。
ちなみに日本では2.2kg。そんなベルギーのチョコレートの特徴としては、

・カカオの芳醇な香りとバランス(フランスのチョコレートがカカオの風味を全面に出すのとは対照的)
・良質な原料(歴史的な繋がりで良いカカオを得られる)
・伝統の製法と職人芸

が挙げられるそうです。ミニストップでは、このような「チョコレートの国」ベルギーの会社である、
「ベルコラーデ」(Belcolade)の原材料を使い、チョコレートのスイーツを製造、販売しています。
この会社はチョコレートの製品ではなく、原材料を主にプロ向けに販売している会社になりますので、
例えばデパ地下でこのブランドのチョコレートがあるわけではありません。


[ショコラティエの実演]
こうしてベルギーチョコレートの概略を学んだ後、今度は実際にショコラティエによる実演を見学する
ことができました。いわば「オトナの社会科見学」です。

こちらが実演をしてくださった「ピュラトス」のショコラティエの方々です。


チョコレートを作る際の材料です。自分はお菓子づくりをしないのでそれほど詳しくはありませんが、
カカオやバターなどが用意されていますが、ほぼ原料に近いカカオを食べることができました。
はっきりいって苦いです・・・

まず見せてもらったのが、チョコレート作りで最も重要とされている「テンパリング」。チョコレートをうまく
結晶化させるための作業であります。この作業では温度が大事ともされているらしくて、今回の実演では、
大理石の上でシャシャシャシャーっと液状のチョコレートを絡ませていました。大理石は熱くもなければ
冷たくもない、チョコレートにとって最適な温度を提供してくれるそうです。ただし実際はテンパリング用の
機械で行われることが多いようです。


そして、テンパリングしたチョコレートを型に流し込み、外枠を作ります。

この作業があまりにも早くて、撮影した写真を確認している間に全て流し終えていました。そして、この枠から空気を抜き、
一旦全てのチョコを流しだします。そうすると、型の中にある程度固まったチョコレートが残ります。この中にガナシュを
入れていくことになります。


この後、アールグレイオレンジのガナシュとトリュフができあがるまでを見せてもらいました。何枚か写真を撮りましたが、
それ以上にその手さばきに感心してしまったのと、写真にあること以上にいろいろと書きたいこともあるため、残念ながら、
ここではそのあたりは省略いたします。レシピももらったのですが、果たして自分があそこまで作れるかどうかは・・・
でも特に完成に至るところでは、自分を含めた見学者が感嘆の声を上げるほどの素晴らしいショコラティエの技だったことは
強調いたします。これだけではアレですので、それぞれの完成品をお見せします。がんばって撮影しましたが、
うまく撮れていません。でもどちらも非常においしかった!!



[試食]
何だかショコラティエの実演を見て満足しちゃったところもありましたが、いよいよ試食タイムです。今回は3つのスイーツを
試食することになりました。まずは「ベルギーチョコソフト」(198円、9/7から販売)。

ミニストップでは2002年からこのシリーズを出しているそうですが、今回は「カカオ成分過去最高」なのだそうです。
バランスの良いカカオ約55%をベースに、香りの高いカカオを配合しているのが今年のチョコソフトの特徴です。
その言葉とおり、ただ単純に甘いと感じるよりも、チョコレートの味がしっかりと主張しているソフトクリームでした。
コーンの中までぎっしりとチョコソフトが入っていてボリュームの点でも問題なし。これはとても美味しいです!
まだまだ暑い日が続くと思うので、少なくとも一度は食べてみてください。

続いては「ベルギーチョコパフェ」(260円、9/10から販売)。チョコソースがかかったチョコケーキ、チョコフィナンシェ、
ベルギーチョコクリームに加えて、この秋はベルギー産の削りチョコをトッピングしたという、チョコレートのオールスターです。

このトッピングの下にはベルギーチョコのムースとプリンがあるので、これでもか!!といわんばかりのチョコレート攻撃。
でもこれもペロリと頂きました。全くチョコレートの重たさは感じず、小さい容器の中でバリエーション豊かなチョコの味が
楽しめると思います。がっつりとチョコレートを味わいたい方には特におすすめです。

最後は「とろけるベルギーチョコプリン」(150円、9/7から販売)。

もちろん、ベルギーチョコレートを使ったプリンになりますが、隠し味にラム酒を使ったり、ココアパウダーをまぶしたりと、
ビターな感じが演出されています。ソフト、パフェとチョコづくしで、さぁこれはどうかなと思いましたが、こちらも美味しく
いただくことができました。これはあくまでも個人的な印象ですが、上述のパフェが「どうしてもチョコを食べたい!!」と
いう人向けであるのであれば、こちらのプリンは「何か甘いもので心を満たしたい」と感じる人向けだと言えるかと思います。
口の中での広がりがとても濃厚なチョコレートプリンだと言えるでしょう。

同じチョコレートを使ったスイーツでも、3商品ともそれぞれ特徴がはっきり出ていて、食べ飽きなかったという印象が強いです。
さすがにみなさんもこれすべて同じ時に買って一気に食べてくださいとは言いませんが、3つともに試してみる価値は
十分にあると思いますし、その時の気分によって、どれを食べてみようかなと迷ってみるのも一興ではないでしょうか。

チョコレートに浸った濃厚な90分間のイベントでした。


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