[NFL短評] No more Young and Be Young!

Police: Young issued citation, no arrests planned, after altercation(NFL.com)
Tennessee Titans' Vince Young cited in strip-club scuffle (THE TENNESSEAN)

こんなときにヴィンス・ヤングはもう一体何をやらかしたんだ！というのが今回のニュースの率直な感想です。

ただでさえ、NFLはベン・ロスリスバーガーの性的暴行疑惑で汚点を残してしまっています（結果的には
ロスリスバーガーは不起訴になりましたが）。またヤングが所属するタイタンズでは、かつて在籍していた
アダム・"パックマン"・ジョーンズが数々の騒ぎを起こし、ガマンの限界に達したNFLがジョーンズに厳しい
出場停止を課したこともありました。

一方、前身のヒューストン・オイラーズ時代を含め、タイタンズを全国区のチームに高めたタフネスの塊であり、
ヤングと同じアフリカ系のQB、スティーブ・マクネアが突然暗殺されてからまもなく1年が経過しようとしています。
当時、2008年シーズンにファンからのブーイングと共に干された格好になり、意気消沈気味だったヤングは、
遺されたマクネアの子どもたちと会い、自分を父親だと思って接して欲しい、みたいなこともありました。それ以降、
心を入れ替えたのか、開幕から連敗続きのタイタンズに先発として復活し、一時期はタイタンズをプレイオフに
導くのではないかと言う活躍をしました。

ヤングは大人になり2010年シーズンにはタイタンズの顔として再び強い姿を見せてくれると思っていたのですが、
今回のテキサスのストリップクラブでの暴行事件により、ケチが付いてしまいました。パックマンと違いトラブルとは
結びつかない選手だと思っていたのですが、その意味でも今回の事件は非常に残念です。

記事によれば、警察はヤングに出頭命令(cite)を出すだけで、それ以上のことを考えておらず、またNFL今回の
事件を元にヤングへ出場停止を課すことを考えていないようです。しかし、軽微な罰で済まされること以上に、
ヤングはタイタンズとNFLに与えた悪影響についてしっかり考えてもらいたいです。ヤングに求められるのは、
グラウンド上での強いプレイと、スタジアム外での、子どもが本当に憧れる大人の強さを持つ精神です。