米大学銃乱射事件 死者32人、犯人は自殺 米国史上最悪の銃器犯罪に(産経新聞) - goo ニュース
Massacre At Virginia Tech(CNN.com)
Va. Tech's image shattered after rampage(SI.com)
この10日程で善悪を問わずいろいろな形のアメリカの姿を見ることができたのではないかと思います。
先週の今頃は、「イチロー対松坂」でもちきりでした。結局この試合で目立ったのは「キング・フェリックス」でしたが、
この3人ともにアメリカ生まれではない点では共通しています。国籍を問わず機会を与えるのがアメリカであるという
姿だと思います。
しかし国籍だけでなく肌の色だけで差別が行われていたのもアメリカ。4月15日は人種の壁を乗り越えた男、
ジャッキー・ロビンソンのメジャーリーグデビュー60周年であり、盛大に祝っていました。先人を尊敬する心を
持つのもまたアメリカです。ロビンソンがいたからこそ、大袈裟に言えば、後のキング牧師の運動や公民権法にまで
至ったのです。
ただ、一方ではまだ人種差別の残る国でもあるアメリカでは、ドン・アイムスがラトガース大学の女子バスケ部へ
侮辱的かつ人種差別的発言をしたことにより、「舌禍何犯」のアイムスの番組から大手スポンサーが一斉に手を引き、
そして持っていた番組は全て打ち切りとなりました。アメリカはスポンサーという商業主義の広告媒体がどの国よりも
モノを言う国でもあります。
失業者状態になったアイムスは否定するだろうけど、この60年でアメリカでの黒人の地位は向上しています。
それはスポーツ界でもそうであって、かつては白人しかできないと言われたNFLのQBには、多くの黒人選手が
活躍しています。マイケル・ヴィックなんかはその好例でしょう。そのヴィックの卒業した学校が、今回事件になった
ヴァージニア・テックです。今回犯人になった韓国人がアメリカ国籍を取得できたのも、「開かれた国」である
アメリカだからこそであり、アメリカ国籍を取得したから拳銃を購入できるのも、アメリカ合衆国憲法で
保障されている(と考えられている)からです。
でも、こういう事件があったからと言って、明日にも、もしくは将来的にもアメリカが変わるとは考えられません。
現にブッシュ大統領は、大学という「聖域」でこうした事件があったことを残念に思う反面、銃規制には一言も
触れることはありませんでしたし、少なくとも在任中はないでしょう(逆に大学での警備強化へは大金を積むはず)。
400万人の銃愛好家団体のような、政治ロビー活動が強いのもまたアメリカです。
そして、事件から時間が経過することによって、死者の中には他の生徒などを守るため「献身的に」犯人と
立ち向かった人の話も出てきています。こうしたヒーローを求めるのも、やはりこの国ならではじゃないでしょうか。
Massacre At Virginia Tech(CNN.com)
Va. Tech's image shattered after rampage(SI.com)
この10日程で善悪を問わずいろいろな形のアメリカの姿を見ることができたのではないかと思います。
先週の今頃は、「イチロー対松坂」でもちきりでした。結局この試合で目立ったのは「キング・フェリックス」でしたが、
この3人ともにアメリカ生まれではない点では共通しています。国籍を問わず機会を与えるのがアメリカであるという
姿だと思います。
しかし国籍だけでなく肌の色だけで差別が行われていたのもアメリカ。4月15日は人種の壁を乗り越えた男、
ジャッキー・ロビンソンのメジャーリーグデビュー60周年であり、盛大に祝っていました。先人を尊敬する心を
持つのもまたアメリカです。ロビンソンがいたからこそ、大袈裟に言えば、後のキング牧師の運動や公民権法にまで
至ったのです。
ただ、一方ではまだ人種差別の残る国でもあるアメリカでは、ドン・アイムスがラトガース大学の女子バスケ部へ
侮辱的かつ人種差別的発言をしたことにより、「舌禍何犯」のアイムスの番組から大手スポンサーが一斉に手を引き、
そして持っていた番組は全て打ち切りとなりました。アメリカはスポンサーという商業主義の広告媒体がどの国よりも
モノを言う国でもあります。
失業者状態になったアイムスは否定するだろうけど、この60年でアメリカでの黒人の地位は向上しています。
それはスポーツ界でもそうであって、かつては白人しかできないと言われたNFLのQBには、多くの黒人選手が
活躍しています。マイケル・ヴィックなんかはその好例でしょう。そのヴィックの卒業した学校が、今回事件になった
ヴァージニア・テックです。今回犯人になった韓国人がアメリカ国籍を取得できたのも、「開かれた国」である
アメリカだからこそであり、アメリカ国籍を取得したから拳銃を購入できるのも、アメリカ合衆国憲法で
保障されている(と考えられている)からです。
でも、こういう事件があったからと言って、明日にも、もしくは将来的にもアメリカが変わるとは考えられません。
現にブッシュ大統領は、大学という「聖域」でこうした事件があったことを残念に思う反面、銃規制には一言も
触れることはありませんでしたし、少なくとも在任中はないでしょう(逆に大学での警備強化へは大金を積むはず)。
400万人の銃愛好家団体のような、政治ロビー活動が強いのもまたアメリカです。
そして、事件から時間が経過することによって、死者の中には他の生徒などを守るため「献身的に」犯人と
立ち向かった人の話も出てきています。こうしたヒーローを求めるのも、やはりこの国ならではじゃないでしょうか。