McNabb headed to Washington for pair of draft picks(NFL.com)
Like Packers in 2008, Eagles ready to move on with new QB(NFL.com)
McNabb's Eagles era has a surprise ending(Philly.com)
オフシーズン真っ只中のNFL選手がゆっくりとイースターディナーを食べているところに、
アメリカの東海岸から驚くしかないニュースが飛び込んできました。ドノヴァン・マクナブが
フィラデルフィア・イーグルスからワシントン・レッドスキンズへトレードされました。
このニュースを受けた各選手あるいは元選手の反応は面白いものがありました。殿堂入りの
エミット・スミスはひと言"Wow!"と正直な驚きを示し、ニック・バーネットはマクナブのトレードが
西海岸の大地震の震源地だと騒ぎました。一方でダーネル・ドケットは勝てるプログラムがある
イーグルスから絶対に勝てない”deadskins”へトレードされたマクナブが可哀相だと同情しました。
いずれにしても、フィラデルフィアからワシントンという移動距離では大したことがない今回の
トレードがNFL全体に与える影響は大したこと以上のものであることをが言えます。マクナブの
トレードはこのオフシーズンずっと燻っていた話でした。恐らくはAFCのチーム、最低でもNFCの
イースト以外のチームへ放出されるだろうと思われていました。
しかし、ここで勝負を仕掛けてきたのは、マイク・シャナハンを新HCに迎えたレッドスキンズでした。
伝統があるレッドスキンズはここ最近、典型的な大補強とその失敗の繰り返しで見るに無残な
チームへと劣化していきました。そこで必勝を願って迎えられたのがシャナハンでした。それでも、
レッドスキンズにはまだ勝利に必要なもの、QBが足りませんでした。ジェイソン・キャンベルと言う
先発QBがいるのは確かですが、イーライ・マニング、トニー・ロモ、そしてマクナブと同地区の他の
QBと並んだ場合、その実力も知名度も彼らに劣るものであるのは明らかです。
レッドスキンズの見方をしたら、それだったらマクナブを獲得しよう、というものだったでしょう。
キャンベルはまだ若いですが、これ以上彼の不安定さにガマンしていられませんでした。一方で、
いくつものケガを抱えていながらも、モチベーションと人気の高いマクナブならば、レッドスキンズを
新しい方向へ導くことができるはずだと信じてるはずです。
今回のトレードが、レッドスキンズの積み重なった悪習を断つものになるのか、これまでの先例に
倣うものになるのかはまだ何とも言えません。ただひとつだけ明らかなのは、シャナハン-マクナブという
NFLでも名高いコーチとQBが入ったことにより、レッドスキンズはもはや負けられないチームに
なったことです。特にシャナハンはかつてブロンコスのHCに就任したとき、当時スターQBでかつ
大試合で勝てないと信じられてきた34歳のジョン・エルウェイと出会います。その後、エルウェイ率いる
ブロンコスがスーパーボウルで優勝しました。今回、33歳のマクナブがシャナハンの元でプレイを
することが、これと重なるという声もあります。逆にそれは、このふたりを抱えながらもレッドスキンズが
スーパーボウルまで行けないことは許されないのです。多くのドラフト権と引換あるは犠牲にしてまで、
レッドスキンズは勝つことにこだわりを見せたとも言えるでしょう。
マクナブがワシントンではエルウェイと比較される一方、フィラデルフィアでは、マクナブとパッカーズ時代の
ブレット・ファーヴと重ねあわせています。ただし、ファンからの支持率に関してはマクナブはファーヴの
足元にも及ぶことがありませんでした。それはともかく、イーグルスがマクナブを放出できたのは、
控えのケニー・コルブが成長したからだと言う見方がなされています。これはパッカーズがファーヴの
バックアップに甘んじていたアーロン・ロジャーズと同じだというのです。コルブはロジャーズほどに経験が
ないわけではありませんが、確かに似ているようにも感じます。問題はそれでも先発経験値が低い
コルブを支えられるほどの戦力があるかどうか、またブーイングこそ楽しみとしている地元ファンが
どれだけコルブに対してガマンを続けられるか、によるのではないでしょうか。
ただ、レッドスキンズ、イーグルスどちらにも言えることは、21世紀初頭から続く当たり前なことが
今年は変化を迫られる点です。長年ブーイングとケガ、チームメイトからの侮辱にも耐えながらも、
イーグルスを毎年優勝候補へ導いたタフネスQBが去ったイーグルスと、長年プレイオフ進出を
期待されながらもひ弱さばかりをさらけ出してきたレッドスキンズ。どちらのチームもそれぞれの変化が
なかった点で変化させる必要があります。
その一方で先発QBの変更がなくその面では安泰が続くジャイアンツとカウボーイズ。2010年秋からの
新シーズンも同地区対戦だけでも非常に体力と精神力が試されるディビジョンになりそうです。
Like Packers in 2008, Eagles ready to move on with new QB(NFL.com)
McNabb's Eagles era has a surprise ending(Philly.com)
オフシーズン真っ只中のNFL選手がゆっくりとイースターディナーを食べているところに、
アメリカの東海岸から驚くしかないニュースが飛び込んできました。ドノヴァン・マクナブが
フィラデルフィア・イーグルスからワシントン・レッドスキンズへトレードされました。
このニュースを受けた各選手あるいは元選手の反応は面白いものがありました。殿堂入りの
エミット・スミスはひと言"Wow!"と正直な驚きを示し、ニック・バーネットはマクナブのトレードが
西海岸の大地震の震源地だと騒ぎました。一方でダーネル・ドケットは勝てるプログラムがある
イーグルスから絶対に勝てない”deadskins”へトレードされたマクナブが可哀相だと同情しました。
いずれにしても、フィラデルフィアからワシントンという移動距離では大したことがない今回の
トレードがNFL全体に与える影響は大したこと以上のものであることをが言えます。マクナブの
トレードはこのオフシーズンずっと燻っていた話でした。恐らくはAFCのチーム、最低でもNFCの
イースト以外のチームへ放出されるだろうと思われていました。
しかし、ここで勝負を仕掛けてきたのは、マイク・シャナハンを新HCに迎えたレッドスキンズでした。
伝統があるレッドスキンズはここ最近、典型的な大補強とその失敗の繰り返しで見るに無残な
チームへと劣化していきました。そこで必勝を願って迎えられたのがシャナハンでした。それでも、
レッドスキンズにはまだ勝利に必要なもの、QBが足りませんでした。ジェイソン・キャンベルと言う
先発QBがいるのは確かですが、イーライ・マニング、トニー・ロモ、そしてマクナブと同地区の他の
QBと並んだ場合、その実力も知名度も彼らに劣るものであるのは明らかです。
レッドスキンズの見方をしたら、それだったらマクナブを獲得しよう、というものだったでしょう。
キャンベルはまだ若いですが、これ以上彼の不安定さにガマンしていられませんでした。一方で、
いくつものケガを抱えていながらも、モチベーションと人気の高いマクナブならば、レッドスキンズを
新しい方向へ導くことができるはずだと信じてるはずです。
今回のトレードが、レッドスキンズの積み重なった悪習を断つものになるのか、これまでの先例に
倣うものになるのかはまだ何とも言えません。ただひとつだけ明らかなのは、シャナハン-マクナブという
NFLでも名高いコーチとQBが入ったことにより、レッドスキンズはもはや負けられないチームに
なったことです。特にシャナハンはかつてブロンコスのHCに就任したとき、当時スターQBでかつ
大試合で勝てないと信じられてきた34歳のジョン・エルウェイと出会います。その後、エルウェイ率いる
ブロンコスがスーパーボウルで優勝しました。今回、33歳のマクナブがシャナハンの元でプレイを
することが、これと重なるという声もあります。逆にそれは、このふたりを抱えながらもレッドスキンズが
スーパーボウルまで行けないことは許されないのです。多くのドラフト権と引換あるは犠牲にしてまで、
レッドスキンズは勝つことにこだわりを見せたとも言えるでしょう。
マクナブがワシントンではエルウェイと比較される一方、フィラデルフィアでは、マクナブとパッカーズ時代の
ブレット・ファーヴと重ねあわせています。ただし、ファンからの支持率に関してはマクナブはファーヴの
足元にも及ぶことがありませんでした。それはともかく、イーグルスがマクナブを放出できたのは、
控えのケニー・コルブが成長したからだと言う見方がなされています。これはパッカーズがファーヴの
バックアップに甘んじていたアーロン・ロジャーズと同じだというのです。コルブはロジャーズほどに経験が
ないわけではありませんが、確かに似ているようにも感じます。問題はそれでも先発経験値が低い
コルブを支えられるほどの戦力があるかどうか、またブーイングこそ楽しみとしている地元ファンが
どれだけコルブに対してガマンを続けられるか、によるのではないでしょうか。
ただ、レッドスキンズ、イーグルスどちらにも言えることは、21世紀初頭から続く当たり前なことが
今年は変化を迫られる点です。長年ブーイングとケガ、チームメイトからの侮辱にも耐えながらも、
イーグルスを毎年優勝候補へ導いたタフネスQBが去ったイーグルスと、長年プレイオフ進出を
期待されながらもひ弱さばかりをさらけ出してきたレッドスキンズ。どちらのチームもそれぞれの変化が
なかった点で変化させる必要があります。
その一方で先発QBの変更がなくその面では安泰が続くジャイアンツとカウボーイズ。2010年秋からの
新シーズンも同地区対戦だけでも非常に体力と精神力が試されるディビジョンになりそうです。