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[短評]Stern Code

2005-10-19 16:16:56 | NBA
NBA“ヒップホップ系”禁止 (スポーツニッポン) - goo ニュース
One-size-fits-all dress code draws divergent views(ESPN)
NBA Player Dress Code(NBA.com)


野球やフットボールと違って、バスケットボールは、サッカー同様に、ボールさえあればできるスポーツです
(ネットがいるじゃないか?洗濯かごで代用してください。だから「バスケットボール」なんです)。そのため、
バットやヘルメットなどのようなグッズにお金を費やす必要もありません。そのため、比較的貧しい家の子供でも
プレイできるスポーツではないかと思います。それは逆に、アメリカではヒップホップが盛んで、
同時に治安のよくない地区(言ってしまえばアフリカ系の多い地区)から抜け出すためのものでもあります。

そうしたこともあってか、NBAの選手がアリーナに到着する時の格好も多種多彩で、ビシっと背広で決める選手から、
ヒップホップ系の格好ででかいヘッドホンを付けて歩いてくる選手までいるわけです。同時に派手さを好む選手は、
首からジャラジャラとアクセサリーをつける人もいます。あのようなことはNFLの特にセカンダリーや
ワイドレシーバーのような派手なポジションの選手にも多いのですが、実力と富の誇示なのでしょう。

恐らく、デビッド・スターンNBAコミッショナーはそうした格好や派手な振る舞いが昨年11月にデトロイトで
起こった大乱闘の原因の1つだと考えているはずです。両チームの選手だけでなく観客まで巻き込んだあの事件は、
NBAにとっての汚点になったことは疑う余地はありません。あの事件での「主犯」になってしまった
ロン・アーテストは正にNBAが変革すべき選手の筆頭でしょう。

もちろん、ああした事件は正当化されないわけですが、あの事件のイメージがそのままこのドレスコードに
繋がっているとすれば、ペイサーズのスティーブン・ジャクソンが言うように人種差別的と思われても仕方ないし、
多くの選手が反対をしてもおかしくないでしょう。実際、今日のプレシーズンゲームでも、シャキール・オニールは
他の選手がジャージ姿で並んでいるところにひとり背広を着て皮肉ったり、見るからにまじめな選手である
ティム・ダンカンもこの決まりには反対してます。

NBAに限らずプロスポーツチーム及び監督の中には独自の決まりを作ってディシプリンを守らせることは
多いのですが、リーグ全体を取り締まるというのはどうなのでしょう?ウィザーズのアントワン・ジェミソンが
言うように、ファンは選手たちが飛行機に乗っている格好には正直興味はないわけだし、ファンがアリーナに
到着するとき、選手たちはユニフォームかジャージという格好なのだから、誰も気にしないというのは、
わかりやすい意見です(それ以外にも特に楽にしていたい移動中の格好に対して批判集中)。「GMには
ドレスコードがない」という某GMもいるようですが、選手たちは、コミッショナーのラストネームと同じ
「厳しい」ルールだと笑っていられない状況でしょう。

ただひとついえることは、GM同様にオーナーにもドレスコードの適用がないようなので、マーヴェリックスの
オーナーであるマーク・キュバーンは、これまでどおりTシャツで観客席から大声でレフリーに文句を
言うことができるようです。

※写真は昨シーズンのプレイオフに現れたときのチョーンシー・ビアップスとリチャード・ハミルトン。

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1 コメント

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Unknown (よき)
2005-10-20 12:02:28
はじめまして!TBさせていただいたヨキと申します。ものすごく面白い記事でした^^

とっても参考になりましたです!!

私のページもTBありがとうございました。



では失礼します。
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