そのさきへ -Deep Sky Blue version-

このブログは引っ越しています

奇跡の動物園(と奇跡の少女)

2006-05-14 11:49:59 | 戸田恵梨香ちゃん
旭山動物園の奇跡奇跡の動物園(フジテレビ)

もう自分が動物園なんて行かなくなってから10年以上経ちますが、そういう人たちの間でも
かなり有名になった旭川の旭山動物園が来場者数の減少、エコノウィルスによる閉園、
そこから復興して上野動物園の来場者数を超えるまでをこのドラマでは描いています。

日本にある多くの動物園同様、この動物園も公営の施設です。そのため税金が使われているわけで、
客も来ない、動物を維持するだけで大変な施設をつぶしてもいいじゃないかという声があったのも
確かでしょう。しかしそれを上回ったのは本当の動物らしさを見せたいという動物園職員の想いでした。
エコノウィルスで閉園になったときは、動物園そのものを潰す可能性も高かったのかもしれませんが、
そのときにへこたれなかったのも、動物と接することで理想の動物園を求め続けたことに
あるのだと思います。

そこで重要なのは、この動物園を運営しているのは市職員、つまり公務員であることです。とかく公務員は
効率を考えない、利益度外視も甚だしいと見られています。確かにそうした税金泥棒以外何者でもない
公務員が多いのも事実であるし、公務員職を解かれれば天下りで無駄に高給をもらう(実質的に
税金のひも付きで)ということも多いです。一方で官にしかできない、もしくは官だからこそできることも
存在するわけで、動物園もその中のひとつであると思います(民間の動物園もあるけれども)。

旭山動物園の職員たちは与えられたチャンスと自分で得た専門性を如何なく発揮し、ときにはペンギン館の
建設業者に対してペンギンの特性を強要してまで、「儲かる」といったら語弊があるかもしれないけど、
人気のある施設を作り上げたことが、一般的な公務員像を超えているだけでなく、働くということ自体にまで
何かつながるものを感じさせてくれます。どんな仕事でも、無駄に漫然と仕事をこなしているだけでは、
新しいアイディアも浮かばず、落ちていくだけなのです。

そんな中で戸田恵梨香たんが、自ら志望しない動物園勤務を命じられた高卒の女の子役でした。
ちょうど真裏で「ギャルサー」に出ていましたけど、あのドラマの「サキ」ちゃんとは全く違う役柄でしたが、
ギャルから飼育員まで演じ分けられる恵梨香たんこそ「奇跡」ですね。


最新の画像もっと見る