Tampa Bay Rays' Evan Longoria says team is embarrassed by poor attendance (St. Petersburg Times)
Longoria, Price speak out on attendance (MLB.com)
アメリカのスポーツファンであれば、年齢的にも総年俸でも低いタンパベイ・レイズが、
そのどちらも高いニューヨーク・ヤンキーズと対等に戦っていることを知っています。
数年前では、レイズ(当時は「デビルレイズ」)の9月末の試合が注目をあびるとき、
それは相手チームがプレイオフ進出がかかっているかどうかの場合でした。しかし今では、
レイズがアメリカンリーグのイーストで優勝をするかどうか(優勝を逃してもプレイオフの
進出は手堅いけれども)がかかっています。
しかし、チーム名が変わっても、チームの強さが変わっても変わらないもの、それが
トロピカーナ・フィールドに集まるファンの数です。プレイオフ進出が決まるはずだった
27日の地元でのオリオールズ戦には、たったの12,466人しか入りませんでした。どれだけ
全米中から注目を浴びるほどに強いチームになっても、地元のファンにはその魅力があまり
伝わらないのでしょうか。それとも、タンパベイより南のマイアミ同様、フロリダ州での
プロ野球熱が低いからなののでしょうか。
このことについて、オールスターのファン投票で、その何十倍もの年収を稼いでいるであろう
アレックス・ロドリゲスより票を獲得した、全国区のサードのエヴァン・ロンゴリアがついに
不満を表明しました。
I'm not trying to take a low blow at the fans. I'm actually trying to rally
the troops and get more people in here. I'm not trying to say that we have bad fans ...
It's just tough to see, and I felt I was the right guy to say it.
一方、今年のオールスターでアメリカンリーグの先発を勤めたデビッド・プライスはもっと
率直な発言をTwitterで行いました。
Had a chance to clinch a post season spot tonight with about 10,000 fans
in the stands....embarrassing
さすがにこの発言は反発を生んだのか、プライスはその後すぐに「気を悪くしたら申し訳ない」と
火消しにとりかかりました。
フランチャイズの大きさが違うから、と言ってしまえばそれまでですが、確かにタンパベイでの
盛り上がりは他のプレイオフ争いをしているチームのスタジアムと比べると異質なものを感じます。
ここにきて調子が下降気味ながらもプレイオフ争いに加わっているロッキーズとジャイアンツの
試合が先の週末にデンバーで行われましたが、クアーズ・フィールドは満員に近い状態でした。
一方で優勝争い、そしてアメリカンリーグ最高勝率の争いをしているレイズの地元では、興奮する
試合内容に対して、ファンの声援よりもカウベルの音が目立っているようです(フロリダ州の
スタジアムではメジャーでは珍しい鳴り物の応援がある)。
ロンゴリアやプライスは否応なしでもそうした違いを知ってしまっているのでしょう。他都市では
あれだけファンが入っていたし、初めてワールドシリーズへ進出した2008年には多くのファンが
来たはずなのに、なぜ今年のうちのチームはこれほどまでに空席が目立つのか(下手したら、
優勝と関係ない他のチームの消化試合よりも入場者数が少ない可能性も)。確かにシーズン中盤に
ふがいない成績だった時期もあったし、それが原因となったベンチ内での不和もあったけれども、
それでも今はプレイオフ確定ランプが点かんばかりの試合をしているのに、なぜタンパベイや
周辺部の人たちは来ないのか(バッカニアーズやフロリダ州立大学のフットボールのほうが
おもしろいからなのか?)彼らには、疑問と同時に不満に似たものを口にしても何ら不思議では
ないと思います。
そうした彼らに対して、月曜日に出場停止のためスイートルームから試合を観戦するしかなかった、
オリオールズのバック・ショーウォルター監督(オリオールズは成績不振という確固たる理由のため
慢性的な観客数不足に陥っているけど)の「ここにいる1万2千人は本当に熱狂的なファンだと思う」
というコメントも慰めにならないでしょう。
ただ、どれだけそれが"low blow"を意図していないとしていても、スター選手からファンに対して
非難とも受け取れる発言をしてしまうのは、やや若さを全面に出してしまったかなとも思います。
メジャーリーグに限らず、ここ最近どのプロスポーツでもテレビ視聴率は上昇する一方で、実際に
スタジアムやアリーナへ来るファンの数は減っていると言われています。明らかな不況の影響です。
別にタンパベイの市民がその理由でレイズの応援へ来ない、とは言い切れませんが、青い座席に
向かって文句を言っても意味がないのです。
既にレイズの試合中には2011年のシーズンシートの宣伝も行われています。そのシートをいかに
多く売り上げ、そして少なくとも今より倍のファンに来てもらうにはどうしたらいいのか。
ロンゴリアはその答えをわかっているようです。
Obviously we want to bring a championship to Tampa.
And we'd like more than 12,000 to 15,000 to know about it.
Longoria, Price speak out on attendance (MLB.com)
アメリカのスポーツファンであれば、年齢的にも総年俸でも低いタンパベイ・レイズが、
そのどちらも高いニューヨーク・ヤンキーズと対等に戦っていることを知っています。
数年前では、レイズ(当時は「デビルレイズ」)の9月末の試合が注目をあびるとき、
それは相手チームがプレイオフ進出がかかっているかどうかの場合でした。しかし今では、
レイズがアメリカンリーグのイーストで優勝をするかどうか(優勝を逃してもプレイオフの
進出は手堅いけれども)がかかっています。
しかし、チーム名が変わっても、チームの強さが変わっても変わらないもの、それが
トロピカーナ・フィールドに集まるファンの数です。プレイオフ進出が決まるはずだった
27日の地元でのオリオールズ戦には、たったの12,466人しか入りませんでした。どれだけ
全米中から注目を浴びるほどに強いチームになっても、地元のファンにはその魅力があまり
伝わらないのでしょうか。それとも、タンパベイより南のマイアミ同様、フロリダ州での
プロ野球熱が低いからなののでしょうか。
このことについて、オールスターのファン投票で、その何十倍もの年収を稼いでいるであろう
アレックス・ロドリゲスより票を獲得した、全国区のサードのエヴァン・ロンゴリアがついに
不満を表明しました。
I'm not trying to take a low blow at the fans. I'm actually trying to rally
the troops and get more people in here. I'm not trying to say that we have bad fans ...
It's just tough to see, and I felt I was the right guy to say it.
一方、今年のオールスターでアメリカンリーグの先発を勤めたデビッド・プライスはもっと
率直な発言をTwitterで行いました。
Had a chance to clinch a post season spot tonight with about 10,000 fans
in the stands....embarrassing
さすがにこの発言は反発を生んだのか、プライスはその後すぐに「気を悪くしたら申し訳ない」と
火消しにとりかかりました。
フランチャイズの大きさが違うから、と言ってしまえばそれまでですが、確かにタンパベイでの
盛り上がりは他のプレイオフ争いをしているチームのスタジアムと比べると異質なものを感じます。
ここにきて調子が下降気味ながらもプレイオフ争いに加わっているロッキーズとジャイアンツの
試合が先の週末にデンバーで行われましたが、クアーズ・フィールドは満員に近い状態でした。
一方で優勝争い、そしてアメリカンリーグ最高勝率の争いをしているレイズの地元では、興奮する
試合内容に対して、ファンの声援よりもカウベルの音が目立っているようです(フロリダ州の
スタジアムではメジャーでは珍しい鳴り物の応援がある)。
ロンゴリアやプライスは否応なしでもそうした違いを知ってしまっているのでしょう。他都市では
あれだけファンが入っていたし、初めてワールドシリーズへ進出した2008年には多くのファンが
来たはずなのに、なぜ今年のうちのチームはこれほどまでに空席が目立つのか(下手したら、
優勝と関係ない他のチームの消化試合よりも入場者数が少ない可能性も)。確かにシーズン中盤に
ふがいない成績だった時期もあったし、それが原因となったベンチ内での不和もあったけれども、
それでも今はプレイオフ確定ランプが点かんばかりの試合をしているのに、なぜタンパベイや
周辺部の人たちは来ないのか(バッカニアーズやフロリダ州立大学のフットボールのほうが
おもしろいからなのか?)彼らには、疑問と同時に不満に似たものを口にしても何ら不思議では
ないと思います。
そうした彼らに対して、月曜日に出場停止のためスイートルームから試合を観戦するしかなかった、
オリオールズのバック・ショーウォルター監督(オリオールズは成績不振という確固たる理由のため
慢性的な観客数不足に陥っているけど)の「ここにいる1万2千人は本当に熱狂的なファンだと思う」
というコメントも慰めにならないでしょう。
ただ、どれだけそれが"low blow"を意図していないとしていても、スター選手からファンに対して
非難とも受け取れる発言をしてしまうのは、やや若さを全面に出してしまったかなとも思います。
メジャーリーグに限らず、ここ最近どのプロスポーツでもテレビ視聴率は上昇する一方で、実際に
スタジアムやアリーナへ来るファンの数は減っていると言われています。明らかな不況の影響です。
別にタンパベイの市民がその理由でレイズの応援へ来ない、とは言い切れませんが、青い座席に
向かって文句を言っても意味がないのです。
既にレイズの試合中には2011年のシーズンシートの宣伝も行われています。そのシートをいかに
多く売り上げ、そして少なくとも今より倍のファンに来てもらうにはどうしたらいいのか。
ロンゴリアはその答えをわかっているようです。
Obviously we want to bring a championship to Tampa.
And we'd like more than 12,000 to 15,000 to know about it.