Sign of turnaround in LA(Boston Globe)
Dodgers' activity absent after Torre(Foxsports.com)
今シーズンのストーブリーグは、ジョー・トーリがはじまりでした。ヤンキーズの監督を辞任し、
西海岸のドジャーズ監督に就任しました。しかしストーブリーグはまだ始まったばかりなのに、
ドジャーズのストーブリーグは既に終わった、一部ではそのように思われています。
トーリの監督就任直後から、ドジャーズはもっとチーム強化をすべきとの意見はありました。
一時期には、ニューヨークからアレックス・ロドリゲスもロサンゼルスへ来るという話も出ましたが、
ロドリゲスはトーリを追いませんでした。これは、お隣のエンジェルズがトリイ・ハンターと
大型契約を結び、ジョン・ガーランドをトレードで獲得し、さらにはミゲール・カブレラとも
大型契約を結ばんとしているのとは対照的に見られています。
しかし、ドジャーズのオーナー、フランク・マクコートは、ボストン・グローブとのインタビューで、
トーリの監督就任に満足しているだけでなく、「これ以上の大型契約をするつもりはない」とまで言い切り、
トーリ以上の大物採りには興味がないそぶりを見せてます。これがドジャーズのストーブリーグが
終わったものとみられているのです。
ここ最近のドジャーズは、毎年期待されながらも、プレイオフ進出が関の山という状況が続いています。
その要因として、ベテランと若手の不仲説というものもあるようですが(オーナーは否定)、
最もわかりやすいのは、得点力不足、つまりは、大砲がいないことです。そのためには、ドジャーズこそが
ハンターや、アーロン・ローワンドやアンドリュー・ジョーンズを狙うべきとの声があります。
一方で2007年シーズン中、首位に立っていたドジャーズは、夏のトレード期限までに有効的な
トレードを打ち出すことができず(ウィルソン・ベテミットとスコット・プロクターのトレードは疑問)、
後半思いっきり失速しました。
しかし、ドジャーズはラッセル・マーティンやマット・ケンプなど、現有の若手でも戦えるだけの戦力が
揃っています。あえて若手選手を大物選手とのトレードに差し出すまでのことをする必要もないわけです。
そうした若手とベテランをまとめるには、トーリのような象徴的な監督こそが必要なのだとオーナーは
考えているようです。
個人的には、伝統的に強打で訴えるチームではないドジャーズは、今の戦力でも十分にナショナルリーグの
ウェストを制することはできると思っています。その点ではオーナーの見方に与したいですが、ドジャーズに
今欠けているものは、難しいものだけど、「誇り」ではないかと思います。伝統のあるドジャーズは、今でも
注目度では高いですが、それはヤンキーズやレッドソックス、「負け組」カブスほどのものを感じません。
ラソーダ-オマリー時代が終わってからは、ドジャーズも他のメジャーリーグのチームと同じように、
積極的な選手獲得に走り、また同時に次々と監督が変わったことで、薄いドジャーブルーの血が入った
選手、スタッフばかりになったことで、平凡な西海岸のチームに成り下がった印象を持ちます。
そこで白羽の矢が立ったのが、トミー・ラソーダと同じイタリア系のトーリの監督就任です。勝てる監督、
ということだけでなく、いるだけで存在感のある監督ということでは、トーリはレイカーズの
フィル・ジャクソンともいい勝負ではないでしょうか。そもそも、トーリの後に契約する選手は、
余程の大金ではない限り、トーリ以上のインパクトもないはずです。カブレラを獲れだの、
ヨハン・サンタナ獲得レースに出ろだのというのは、メディアの願望であって、そうした選手を
獲得することだけでは、必ずしもドジャーズが誇りのある勝ち組にはなることはできないと思います。
だいたい、昨シーズンのオフに、エンジェルズがゲーリー・マシューズJrに莫大な金額を払ったとき、
その契約を小ばかにした人たちこそが、今になってドジャーズは大物選手に大金を出せと言っている
ように見えるのです。
だからといって、ドジャーズはこれ以上、選手獲得レースに出る必要はないとは考えていませんし、
適当な選手がいれば、積極的に獲りに行くべきでしょう。それはあくまでもチーム構築の一環です。
でも、それは決してトーリ就任を超えるものではないはずです。"Joe Torre is their biggest move"であり、
それで恥じることもないでしょう。もちろん、それでも結果が伴わなければダメですが。
Dodgers' activity absent after Torre(Foxsports.com)
今シーズンのストーブリーグは、ジョー・トーリがはじまりでした。ヤンキーズの監督を辞任し、
西海岸のドジャーズ監督に就任しました。しかしストーブリーグはまだ始まったばかりなのに、
ドジャーズのストーブリーグは既に終わった、一部ではそのように思われています。
トーリの監督就任直後から、ドジャーズはもっとチーム強化をすべきとの意見はありました。
一時期には、ニューヨークからアレックス・ロドリゲスもロサンゼルスへ来るという話も出ましたが、
ロドリゲスはトーリを追いませんでした。これは、お隣のエンジェルズがトリイ・ハンターと
大型契約を結び、ジョン・ガーランドをトレードで獲得し、さらにはミゲール・カブレラとも
大型契約を結ばんとしているのとは対照的に見られています。
しかし、ドジャーズのオーナー、フランク・マクコートは、ボストン・グローブとのインタビューで、
トーリの監督就任に満足しているだけでなく、「これ以上の大型契約をするつもりはない」とまで言い切り、
トーリ以上の大物採りには興味がないそぶりを見せてます。これがドジャーズのストーブリーグが
終わったものとみられているのです。
ここ最近のドジャーズは、毎年期待されながらも、プレイオフ進出が関の山という状況が続いています。
その要因として、ベテランと若手の不仲説というものもあるようですが(オーナーは否定)、
最もわかりやすいのは、得点力不足、つまりは、大砲がいないことです。そのためには、ドジャーズこそが
ハンターや、アーロン・ローワンドやアンドリュー・ジョーンズを狙うべきとの声があります。
一方で2007年シーズン中、首位に立っていたドジャーズは、夏のトレード期限までに有効的な
トレードを打ち出すことができず(ウィルソン・ベテミットとスコット・プロクターのトレードは疑問)、
後半思いっきり失速しました。
しかし、ドジャーズはラッセル・マーティンやマット・ケンプなど、現有の若手でも戦えるだけの戦力が
揃っています。あえて若手選手を大物選手とのトレードに差し出すまでのことをする必要もないわけです。
そうした若手とベテランをまとめるには、トーリのような象徴的な監督こそが必要なのだとオーナーは
考えているようです。
個人的には、伝統的に強打で訴えるチームではないドジャーズは、今の戦力でも十分にナショナルリーグの
ウェストを制することはできると思っています。その点ではオーナーの見方に与したいですが、ドジャーズに
今欠けているものは、難しいものだけど、「誇り」ではないかと思います。伝統のあるドジャーズは、今でも
注目度では高いですが、それはヤンキーズやレッドソックス、「負け組」カブスほどのものを感じません。
ラソーダ-オマリー時代が終わってからは、ドジャーズも他のメジャーリーグのチームと同じように、
積極的な選手獲得に走り、また同時に次々と監督が変わったことで、薄いドジャーブルーの血が入った
選手、スタッフばかりになったことで、平凡な西海岸のチームに成り下がった印象を持ちます。
そこで白羽の矢が立ったのが、トミー・ラソーダと同じイタリア系のトーリの監督就任です。勝てる監督、
ということだけでなく、いるだけで存在感のある監督ということでは、トーリはレイカーズの
フィル・ジャクソンともいい勝負ではないでしょうか。そもそも、トーリの後に契約する選手は、
余程の大金ではない限り、トーリ以上のインパクトもないはずです。カブレラを獲れだの、
ヨハン・サンタナ獲得レースに出ろだのというのは、メディアの願望であって、そうした選手を
獲得することだけでは、必ずしもドジャーズが誇りのある勝ち組にはなることはできないと思います。
だいたい、昨シーズンのオフに、エンジェルズがゲーリー・マシューズJrに莫大な金額を払ったとき、
その契約を小ばかにした人たちこそが、今になってドジャーズは大物選手に大金を出せと言っている
ように見えるのです。
だからといって、ドジャーズはこれ以上、選手獲得レースに出る必要はないとは考えていませんし、
適当な選手がいれば、積極的に獲りに行くべきでしょう。それはあくまでもチーム構築の一環です。
でも、それは決してトーリ就任を超えるものではないはずです。"Joe Torre is their biggest move"であり、
それで恥じることもないでしょう。もちろん、それでも結果が伴わなければダメですが。