Sabathia deal signals Brewers' new winning attitude(FOXSports.com)
Brewers punch ticket for October by adding Sabathia(SI.com)
Sabathia should not be seen as a savior(MLB.com)
2008年MLBトレードレースの封がミルウォーキーで開けられました。ブリューワーズがインディアンズから
CC・サバシアを獲得しました。この夏のトレード戦線において最大の注目株が最初に動きました。そして、
ミルウォーキー市民もどっとミラーパークへ動き出し、サバシアのブリューワーズでのデビュー戦は、
今年16回目の満員御礼となりました。この試合、自分はネット経由のラジオで聞いていましたが、
そこからでも通常のテンションとは違うものを感じ取れました。実況アナウンサーもどことなく
興奮気味な感じがしたのです。
その興奮をさらに刺激させたのが、1回裏に早々と出た援護射撃、ライアン・ブラウンの3ランHRでした。
サバシアのトレードが発表された日の夜のESPN「Sports Center」で、ジョン・クラックが自らの体験に
基づいて、サバシアの加入のメリットを語っていました。1993年、クラックが在籍したフィリーズは、
ランディ・ジョンソンを獲得できる状況にありながらも、フロントが動かず優勝を逃したといいます。
フロントががんばり、ジョンソンなり今回でいうところのサバシアを獲得することは、チームに対して、
今年こそは優勝を狙うのだというプレッシャーと刺激を与えるものになる、との分析を行っていました。
ブリューワーズの場合、それが早速ブラウンの3ランHRとして出た格好となります。
ちなみに、ブリューワーズからインディアンズへ交換要因として移った選手のひとりで、かなりの有望株と
呼び声の高い、マット・ラポルタは、内野の守備が覚束なかったブラウンが外野へ移ったことで、活躍の場を
奪われた選手でもあります。その意味でも、ブラウンはサバシア加入に対して、攻撃面で答えを出す必要が
あったともいえます。
逆に移籍直後に先発したサバシアは、四球を多めに与えながらも、6回を投げきりファンやチームからの
期待に応えました。確かに成績上ではパッとしないものかもしれませんが、3点を取られた6回表の
サバシアはよく耐え、そして同時に圧巻だったとも思えます。幸運なサバシアへのライナーでダブルプレイを
完成させた後、ロッキーズのブラッド・ホープを三振に抑え、恐らくこの試合で最も沸いたシーンであったと
思います。ブリューワーズとファンが欲しかったのは、「いい選手」「いい投手」ではなく、「勝てる選手」
「勝てる投手」であり、サバシアはそのことを見事に証明した瞬間だったと思います。
さて、この光景を横目だけで見るわけにはいかないのが、シカゴ・カブスとなります。サバシアが
ミルウォーキーのマウンドに上がる前に、カブスはアスレチックスからリッチ・ハーデンを獲得しました。
Cubs acquire Harden in six-player deal(MLB.com)
Cubs are 'armed' and dangerous(MLB.com)
これにより、ブリューワーズはサバシアとベン・シーツ、カブスはハーデンとカルロス・ザンブラーノという、
超強力な先発2枚看板を持つチームとなりました。確かに、繊細で怪我が多いハーデンを獲得することに
対して疑問符を投げかける声が多いです。実際のところ、カブスもインディアンズにいたサバシアへの
チェックを欠かしていませんでした。しかし、怪我を計算していたら、どの選手も獲得することなどできず、
また、いくら5ゲーム前後の差があるとはいえ、レイズ同様に若さと勢いのあるブリューワーズが動きを
仕掛けてきた以上、1世紀もワールドチャンピオンから遠ざかっているカブスは、やはりファンやチームに
対して勝ちに行っている姿勢を見せる必要があります。また、一気に評価が上がったブリューワーズへの
注目を散らすことも考えにあったはずです。
ここまでカブスとブリューワーズが「軍拡競争」を行っていると、現時点でナショナルリーグ・セントラルの
2位に位置するカーディナルスも、何らかのレスポンスをする必要があるでしょう。ここ数年、プレイオフ、
ポストシーズン進出のためであっても、大きな動きを見せなかったカーディナルスですが、今年に限れば、
そんな悠長なことは言っていられません。そうじゃなくても、今シーズン初先発で、2年ぶりの勝利がかかった
マーク・マルダ-が、わずか16球で降板し、少なくともマルダ-の今シーズンが終わりました。
Cards lose game, Mulder(STLtoday.com)
La Russa implores Cards for best shot(MLB.com)
アダム・ウェインライト、クリス・カーペンターの復帰待ちとはいえ、トニー・ラルーサにとっては、それだけでは
北部2チームには勝てないことが予言できているはずです。カブス、ブリューワーズの狼煙とラルーサの期待に、
カーディナルスのフロントはどう応えるでしょうか?
Brewers punch ticket for October by adding Sabathia(SI.com)
Sabathia should not be seen as a savior(MLB.com)
2008年MLBトレードレースの封がミルウォーキーで開けられました。ブリューワーズがインディアンズから
CC・サバシアを獲得しました。この夏のトレード戦線において最大の注目株が最初に動きました。そして、
ミルウォーキー市民もどっとミラーパークへ動き出し、サバシアのブリューワーズでのデビュー戦は、
今年16回目の満員御礼となりました。この試合、自分はネット経由のラジオで聞いていましたが、
そこからでも通常のテンションとは違うものを感じ取れました。実況アナウンサーもどことなく
興奮気味な感じがしたのです。
その興奮をさらに刺激させたのが、1回裏に早々と出た援護射撃、ライアン・ブラウンの3ランHRでした。
サバシアのトレードが発表された日の夜のESPN「Sports Center」で、ジョン・クラックが自らの体験に
基づいて、サバシアの加入のメリットを語っていました。1993年、クラックが在籍したフィリーズは、
ランディ・ジョンソンを獲得できる状況にありながらも、フロントが動かず優勝を逃したといいます。
フロントががんばり、ジョンソンなり今回でいうところのサバシアを獲得することは、チームに対して、
今年こそは優勝を狙うのだというプレッシャーと刺激を与えるものになる、との分析を行っていました。
ブリューワーズの場合、それが早速ブラウンの3ランHRとして出た格好となります。
ちなみに、ブリューワーズからインディアンズへ交換要因として移った選手のひとりで、かなりの有望株と
呼び声の高い、マット・ラポルタは、内野の守備が覚束なかったブラウンが外野へ移ったことで、活躍の場を
奪われた選手でもあります。その意味でも、ブラウンはサバシア加入に対して、攻撃面で答えを出す必要が
あったともいえます。
逆に移籍直後に先発したサバシアは、四球を多めに与えながらも、6回を投げきりファンやチームからの
期待に応えました。確かに成績上ではパッとしないものかもしれませんが、3点を取られた6回表の
サバシアはよく耐え、そして同時に圧巻だったとも思えます。幸運なサバシアへのライナーでダブルプレイを
完成させた後、ロッキーズのブラッド・ホープを三振に抑え、恐らくこの試合で最も沸いたシーンであったと
思います。ブリューワーズとファンが欲しかったのは、「いい選手」「いい投手」ではなく、「勝てる選手」
「勝てる投手」であり、サバシアはそのことを見事に証明した瞬間だったと思います。
さて、この光景を横目だけで見るわけにはいかないのが、シカゴ・カブスとなります。サバシアが
ミルウォーキーのマウンドに上がる前に、カブスはアスレチックスからリッチ・ハーデンを獲得しました。
Cubs acquire Harden in six-player deal(MLB.com)
Cubs are 'armed' and dangerous(MLB.com)
これにより、ブリューワーズはサバシアとベン・シーツ、カブスはハーデンとカルロス・ザンブラーノという、
超強力な先発2枚看板を持つチームとなりました。確かに、繊細で怪我が多いハーデンを獲得することに
対して疑問符を投げかける声が多いです。実際のところ、カブスもインディアンズにいたサバシアへの
チェックを欠かしていませんでした。しかし、怪我を計算していたら、どの選手も獲得することなどできず、
また、いくら5ゲーム前後の差があるとはいえ、レイズ同様に若さと勢いのあるブリューワーズが動きを
仕掛けてきた以上、1世紀もワールドチャンピオンから遠ざかっているカブスは、やはりファンやチームに
対して勝ちに行っている姿勢を見せる必要があります。また、一気に評価が上がったブリューワーズへの
注目を散らすことも考えにあったはずです。
ここまでカブスとブリューワーズが「軍拡競争」を行っていると、現時点でナショナルリーグ・セントラルの
2位に位置するカーディナルスも、何らかのレスポンスをする必要があるでしょう。ここ数年、プレイオフ、
ポストシーズン進出のためであっても、大きな動きを見せなかったカーディナルスですが、今年に限れば、
そんな悠長なことは言っていられません。そうじゃなくても、今シーズン初先発で、2年ぶりの勝利がかかった
マーク・マルダ-が、わずか16球で降板し、少なくともマルダ-の今シーズンが終わりました。
Cards lose game, Mulder(STLtoday.com)
La Russa implores Cards for best shot(MLB.com)
アダム・ウェインライト、クリス・カーペンターの復帰待ちとはいえ、トニー・ラルーサにとっては、それだけでは
北部2チームには勝てないことが予言できているはずです。カブス、ブリューワーズの狼煙とラルーサの期待に、
カーディナルスのフロントはどう応えるでしょうか?