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きわどい1球での泣き笑い

2007-06-26 17:17:54 | MLB
先週末も何試合かメジャーリーグの試合をテレビやネットで見ました。絶え間なく動き続ける、
例えばサッカーとは違い、断続性のスポーツである野球は、時に1球のジャッジだけで流れが
決まってしまうことがよくありますが、この週末もそんなことを感じることがありました。

まずは現地22日(金)のレッドソックス@パドレス。松坂大輔v.グレッグ・マダックスの対決で、
アメリカでも注目の1戦でした。松坂のピッチングについては日本のメディアであれこれと
書かれていると思いますが、打線の援護がない中で、マダックスも相変わらず一流なピッチングを
していたと思います。

ところが4回表にマダックスは記録上、連打を浴びて2点奪われます。1アウト1・2塁で、併殺を奪うのが
非常に上手いマダックスは、三振の少なさでは「神」と言われるケビン・ユーキリスに対峙しました。
簡単に2ストライクを奪ったマダックスは、3球目に外角高めの変化球を投げました。ボールなのか、
ストライクなのか、かなりきわどいところ。しかし、ユーキリスは手を出さない、しかし球審の右手が
上がらずボール、そしてバックネット裏のファンは両手を広げて「あれはストライクだろ!」と叫びました。
大投手マダックスがこのジャッジに動揺をしたのかはわからないのですが、次のボールが高めに浮き、
ユーキリスはセンター返しのヒット。恐らく、マダックスこの試合唯一の失投だったと思いますが、
むしろ打たれる前の1球に泣いた格好です。

一方、同じ日に行われたカブス@ホワイトソックスでは、カルロス・ザンブラーノがきわどいところに
投げた1球で救われました。こちらは4回裏ホワイトソックスの攻撃、やはり1アウト1・2塁という場面で、
今シーズンは低打率だけど怖い打者であるポール・コネルコを迎えます。今年のザンブラーノは、
一度ランナーを背負うと、そのまま失点されて崩れるパターンが多かったのですが、ここでは、
ザンブラーノが勝ちました。それも内角低めいっぱいのところへストライクを投げ見逃し三振。
コネルコは球審へ不満をぶつけていましたが、高さもコースもこれ以上、いやこれ以下ないところへ
投げ込んだザンブラーノの勝ちでした。正直なところ、この1球で試合が決まったと思います。

皮肉にも、ザンブラーノは次のコネルコとの対決でソロホームランを打たれますが、8回3安打で
12奪三振という内容で、恐らく今シーズンベストな投球をしました。ザンブラーノはレギュラー捕手の
マイケル・バレットと殴り合いをして以降、成績が上がったと言われていますが、バレット去りし今、
近いうちに自分も去るかもしれないカブスの中で、ものすごく伸び伸びと投げている印象すらあります。
あっ、そのバレットはパドレスでマダックスのボールを受けていました。


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