米国、逆転サヨナラで準決勝進出=プエルトリコ下す-WBC(時事通信) - goo ニュース
You can Wright it down, USA is in semis(MLB.com)
It's only March, but it feels like playoffs(MLB.com)
Classic finish saves more than USA(MLB.com)
Team USA's rally did wonders for the WBC(FOXSports.com)
Who says South Florida is indifferent to baseball?(Miami Herald)
低い注目度、スター選手の少なさ、屈辱的なコールド負け、自分の子供の結婚式を優先するアメリカ代表監督、
相次ぐけが人による監督の「試合放棄」発言、そして、野球への関心が薄いといわれるマイアミにある、
およそ野球場とは呼べないドルフィンズスタジアムでの試合。Team AmericaにとってWBCという「世界的な
野球の大会」は必ずしも追い風ばかりではありませんでした。
日本では未だにWBCを「アメリカのための野球の大会」と呼ぶ人がいます。おまけにアメリカではWBCより
「メジャーリーグのキャンプの方が注目度が高い」と平気で言う日本のスポーツニュースもあるほどです。
1/4は正解で3/4はアホな発言です。3月のアメリカは"season of Bracket"です。大統領を含めた多くの国民が、
NCAAバスケットのトーナメント表をSIやESPNからダウンロードして、どの大学が優勝をするのかを
楽しみにしています。メジャーリーグのキャンプ、プレシーズンの試合についてもスポーツニュースでは
取り上げられますが、今年に至っては、マニー・ラミネスとアレックス・ロドリゲスの話ばかりです。
一方、バスケットボールと同じアメリカ生まれのスポーツ、ベースボールもこの3月は"season of Bracket"を
迎えています。しかしそれはNCAAトーナメントよりも複雑でわかりづらく、チッパー・ジョーンズまでもが
その仕組みに疑問を呈したとすら言われています。この無関心さは3年前の第1回大会での日本での反応にも
似た感じがします。
しかし、日本で一気にWBCへの注目が集まったのは、朝早くからボブ・デビッドソンの不可解な判定を
見せ付けられたあの日からでした。一方、アメリカ人がWBCに注目をするようになるのには、つい先ごろ、
コールド負けを喫したプエルトリコとの再戦でサヨナラ勝利を収めた今日の試合が分岐点となるのでしょうか。
カルロス・デルガドのホームラン、カルロス・ベルトランのスーパーキャッチなどを抑えてこの試合の中心に
なったのは、同じメッツのデビッド・ライトのスライディングであり、9回裏に出た技ありのライトへの2点
タイムリーヒットでした。おまけに、プエルトリコのライト、アレックス・リオスが何気なく内野へ返球した
ボールがランナーに当たり、ランナーの進塁を許す、なんていうことも起こりました。こうしたプレイまでも、
アメリカチームがWBCで「初の」準決勝進出の演出になったようです。
しかし、薄い関心と日本チームのような広告代理店のカネの匂いもしないアメリカチームは、多くの全米国民が
考えている以上に必死さがあることがわかります。例えば、3回裏、ランナー2人を置いた場面で、マーク・
デローサがレフトの長打コースへの当たりを打ちました。結果は惜しくもファールになったのですが、そのとき、
3塁側のアメリカベンチの反応は異様でした。ほとんどの選手、コーチがグラウンドに走り出て、その打球の
行方を見守りました。ジャスティン・ペドロイアのけがにより急遽召集されたブライアン・ロバーツの言葉より;
People say it doesn't matter. I wish they had seen our dugout.
シーズン中でもそうしたシーンはあるのかもしれませんが、いくら背水の陣だとはいえ、まだ3回、そしてまだ
2点差で勝っているような中で、そこまでしてチーム全体が1球へのこだわりを見せる姿は、正にプレイオフ、
あるいはワールドシリーズぐらいの緊張感があるのだと思います。スポーツニュースでもそれほどしっかり
伝えられるわけではないWBCも、ダッグアウトから見ると全く違うものなのでしょう。その雰囲気がけが人の
続出で文字通りの急造チームになった、アメリカ代表に今回のような逆転劇を起こさせたのかも知れません。
ベネズエラとの1位決定戦を経た後、ロサンゼルスにある、これぞボールパークだと呼べるスタジアムの一つ、
ドジャースタジアムでの準決勝にアメリカ代表は向かいます。ドミニカ、プエルトリコといったような、
アメリカ以上に野球が市民の生活に染み込んでいる国、そしてWBCが本来であればこういう国にこそ決勝まで
勝ち残って欲しかったと思っているであろう国が消えた今(キューバのように野球が国力だと考えている国も
まだ準決勝進出の可能性があるけれども)、今日の大逆転勝利が、アメリカ代表が大統領を含めたアメリカ
国民の関心の一部でも、ロサンゼルスへ向けられることができるきっかけになったでしょうか。
そして、これまで不可解な采配が続いたデービー・ジョンソンも、ここから先の失敗は誰彼も隠してくれないことを
悟るべきでしょう。
You can Wright it down, USA is in semis(MLB.com)
It's only March, but it feels like playoffs(MLB.com)
Classic finish saves more than USA(MLB.com)
Team USA's rally did wonders for the WBC(FOXSports.com)
Who says South Florida is indifferent to baseball?(Miami Herald)
低い注目度、スター選手の少なさ、屈辱的なコールド負け、自分の子供の結婚式を優先するアメリカ代表監督、
相次ぐけが人による監督の「試合放棄」発言、そして、野球への関心が薄いといわれるマイアミにある、
およそ野球場とは呼べないドルフィンズスタジアムでの試合。Team AmericaにとってWBCという「世界的な
野球の大会」は必ずしも追い風ばかりではありませんでした。
日本では未だにWBCを「アメリカのための野球の大会」と呼ぶ人がいます。おまけにアメリカではWBCより
「メジャーリーグのキャンプの方が注目度が高い」と平気で言う日本のスポーツニュースもあるほどです。
1/4は正解で3/4はアホな発言です。3月のアメリカは"season of Bracket"です。大統領を含めた多くの国民が、
NCAAバスケットのトーナメント表をSIやESPNからダウンロードして、どの大学が優勝をするのかを
楽しみにしています。メジャーリーグのキャンプ、プレシーズンの試合についてもスポーツニュースでは
取り上げられますが、今年に至っては、マニー・ラミネスとアレックス・ロドリゲスの話ばかりです。
一方、バスケットボールと同じアメリカ生まれのスポーツ、ベースボールもこの3月は"season of Bracket"を
迎えています。しかしそれはNCAAトーナメントよりも複雑でわかりづらく、チッパー・ジョーンズまでもが
その仕組みに疑問を呈したとすら言われています。この無関心さは3年前の第1回大会での日本での反応にも
似た感じがします。
しかし、日本で一気にWBCへの注目が集まったのは、朝早くからボブ・デビッドソンの不可解な判定を
見せ付けられたあの日からでした。一方、アメリカ人がWBCに注目をするようになるのには、つい先ごろ、
コールド負けを喫したプエルトリコとの再戦でサヨナラ勝利を収めた今日の試合が分岐点となるのでしょうか。
カルロス・デルガドのホームラン、カルロス・ベルトランのスーパーキャッチなどを抑えてこの試合の中心に
なったのは、同じメッツのデビッド・ライトのスライディングであり、9回裏に出た技ありのライトへの2点
タイムリーヒットでした。おまけに、プエルトリコのライト、アレックス・リオスが何気なく内野へ返球した
ボールがランナーに当たり、ランナーの進塁を許す、なんていうことも起こりました。こうしたプレイまでも、
アメリカチームがWBCで「初の」準決勝進出の演出になったようです。
しかし、薄い関心と日本チームのような広告代理店のカネの匂いもしないアメリカチームは、多くの全米国民が
考えている以上に必死さがあることがわかります。例えば、3回裏、ランナー2人を置いた場面で、マーク・
デローサがレフトの長打コースへの当たりを打ちました。結果は惜しくもファールになったのですが、そのとき、
3塁側のアメリカベンチの反応は異様でした。ほとんどの選手、コーチがグラウンドに走り出て、その打球の
行方を見守りました。ジャスティン・ペドロイアのけがにより急遽召集されたブライアン・ロバーツの言葉より;
People say it doesn't matter. I wish they had seen our dugout.
シーズン中でもそうしたシーンはあるのかもしれませんが、いくら背水の陣だとはいえ、まだ3回、そしてまだ
2点差で勝っているような中で、そこまでしてチーム全体が1球へのこだわりを見せる姿は、正にプレイオフ、
あるいはワールドシリーズぐらいの緊張感があるのだと思います。スポーツニュースでもそれほどしっかり
伝えられるわけではないWBCも、ダッグアウトから見ると全く違うものなのでしょう。その雰囲気がけが人の
続出で文字通りの急造チームになった、アメリカ代表に今回のような逆転劇を起こさせたのかも知れません。
ベネズエラとの1位決定戦を経た後、ロサンゼルスにある、これぞボールパークだと呼べるスタジアムの一つ、
ドジャースタジアムでの準決勝にアメリカ代表は向かいます。ドミニカ、プエルトリコといったような、
アメリカ以上に野球が市民の生活に染み込んでいる国、そしてWBCが本来であればこういう国にこそ決勝まで
勝ち残って欲しかったと思っているであろう国が消えた今(キューバのように野球が国力だと考えている国も
まだ準決勝進出の可能性があるけれども)、今日の大逆転勝利が、アメリカ代表が大統領を含めたアメリカ
国民の関心の一部でも、ロサンゼルスへ向けられることができるきっかけになったでしょうか。
そして、これまで不可解な采配が続いたデービー・ジョンソンも、ここから先の失敗は誰彼も隠してくれないことを
悟るべきでしょう。