JPMorgan acquires troubled Bear(CNNMoney.com)
〔アングル〕ドル3円超の急落、9年ぶりパニック売りでも下値めど見えず(ロイター)
つい先週、1ドル100円を割ったかと思ったら、今日は95円まで行ってしまいました。
ところで、1ドル100円を割った翌朝、各新聞は「円急騰」だの「円高」と書いていました。
しかし日経だけは1面トップで「ドル急落」と書いていました。そう、今の為替市場は、
たまにしかまともなことを言わない首相が言うところの「円高ではなくドル安」の状況です。
今やアメリカドルはユーロ、円、そしてカナダドルに対しても弱いのが実情です。
ドル安のきっかけは、間違いなく、サブフライム問題から広がった信用不安です。半年前の
デカップリング論をはじめとした楽観論はその多くがどこかに消えました。アメリカ政府も、
減税や公的資金の投入だのと、いろいろ策を出してきました。しかし、すぐにそれでは生温いと
みすかされ、下支え策は悲観論者に格好の材料を与え、余計に信用不安をかきたてるだけです。
そしてついには、ベア・スターンズがJ.Pモルガンに救済されるに至りました。
しかし思うのです。それならばアメリカ政府やG7諸国は何をしたら今の状況を乗り越えられるのか?
今のところ、ブッシュ政権の出す策はほぼすべて赤点の烙印を押されているから、ドル安の
歯止めがかかりません。果たして世界の市場関係者は、誰に何に期待をしつつ買場を待ってるのか?
現在のドル安において、ついにドルの時代は終わったと見る向きもあります。さもありなんです。
でも、ヨーロッパは各国の足並みが揃わない。日本は中央銀行の新しい総裁が決まらない。
中国やインドは台頭しつつある市場ではあるけど、世界市場を支えるほどの力はない(おまけに
チベットは危ない)。オイルマネーも期待をされていても、これだけで世界が潤せるはずもなく、
また景気後退が顕著になれば、原油高の理由がなくなることでしょう。
結局、アメリカ発の今の混乱を抑えるのも、ドルの時代の終焉に待ったをかけるのも、
アメリカだけなのではないかと思えてきます。なんやかんやで世界はアメリカに大きな期待を
せざるを得ないのです。ただそれが、またまたサブフライムのようなものを引き起こしかねません。
それがまたアメリカに期待をかけられない理由でもあります。
そうでなければ、来るべき世界経済のものすごい変化を受け入れざるを得ないのかもしれません。
〔アングル〕ドル3円超の急落、9年ぶりパニック売りでも下値めど見えず(ロイター)
つい先週、1ドル100円を割ったかと思ったら、今日は95円まで行ってしまいました。
ところで、1ドル100円を割った翌朝、各新聞は「円急騰」だの「円高」と書いていました。
しかし日経だけは1面トップで「ドル急落」と書いていました。そう、今の為替市場は、
たまにしかまともなことを言わない首相が言うところの「円高ではなくドル安」の状況です。
今やアメリカドルはユーロ、円、そしてカナダドルに対しても弱いのが実情です。
ドル安のきっかけは、間違いなく、サブフライム問題から広がった信用不安です。半年前の
デカップリング論をはじめとした楽観論はその多くがどこかに消えました。アメリカ政府も、
減税や公的資金の投入だのと、いろいろ策を出してきました。しかし、すぐにそれでは生温いと
みすかされ、下支え策は悲観論者に格好の材料を与え、余計に信用不安をかきたてるだけです。
そしてついには、ベア・スターンズがJ.Pモルガンに救済されるに至りました。
しかし思うのです。それならばアメリカ政府やG7諸国は何をしたら今の状況を乗り越えられるのか?
今のところ、ブッシュ政権の出す策はほぼすべて赤点の烙印を押されているから、ドル安の
歯止めがかかりません。果たして世界の市場関係者は、誰に何に期待をしつつ買場を待ってるのか?
現在のドル安において、ついにドルの時代は終わったと見る向きもあります。さもありなんです。
でも、ヨーロッパは各国の足並みが揃わない。日本は中央銀行の新しい総裁が決まらない。
中国やインドは台頭しつつある市場ではあるけど、世界市場を支えるほどの力はない(おまけに
チベットは危ない)。オイルマネーも期待をされていても、これだけで世界が潤せるはずもなく、
また景気後退が顕著になれば、原油高の理由がなくなることでしょう。
結局、アメリカ発の今の混乱を抑えるのも、ドルの時代の終焉に待ったをかけるのも、
アメリカだけなのではないかと思えてきます。なんやかんやで世界はアメリカに大きな期待を
せざるを得ないのです。ただそれが、またまたサブフライムのようなものを引き起こしかねません。
それがまたアメリカに期待をかけられない理由でもあります。
そうでなければ、来るべき世界経済のものすごい変化を受け入れざるを得ないのかもしれません。