そのさきへ -Deep Sky Blue version-

このブログは引っ越しています

[MLB短評]They DiD sweep

2009-10-11 10:14:19 | MLB
Welcome to October baseball, where anything can and does happen(SI.com)

まだこれを書き始めた段階では、試合終了していませんが、ドジャーズがカーディナルスをNLDSにおいて
スウィープしました。ロサンゼルスから始まったシリーズであるにもかかわらず、ドジャーズのシーズン
終盤のもたつきを見ている評論家のほとんどは、カーディナルス有利、中にはカーディナルスが3連勝すると
堂々と予想していた人もいたほどですが、見事に予想は覆りました。

カーディナルスも勝てるチャンスはありました。第2戦はあと1アウトで勝利を収め、シリーズをタイにして
セントルイスへ帰る予定でした。しかし、マット・ホリデーがあまりにも痛いフライのキャッチミスを犯し、
崖っぷちで粘るドジャーズにサヨナラ負けを喫しました。もちろんあのエラーもこのシリーズの流れを決める
重要な場面でした。

でも個人的には、もしかしたらシリーズ初戦の初回、このカーディナルスの攻撃が全てを決めたと思っています
SI.comより)。

Schumaker walked on a full count.
Ryan doubled to left, Schumaker to third.
Pujols was intentionally walked.
Holliday struck out.

Ludwick singled to center, Schumaker scored, Ryan to third, Pujols to second.
Molina grounded into a double play, pitcher Wolf to second baseman Belliard to
shortstop Furcal to first baseman Loney, Ludwick out.


立ち上がり、四球と2塁打でピンチを迎えたドジャーズの先発ランディ・ウルフとドジャーズベンチは迷わず、
アルバート・プーホールズを敬遠して、初回から満塁策を選びました。もちろん確実性もパワーもある
プーホールズとまともに勝負すれば、勝てるチャンスが多くないことは明らかですが、それにしても初戦から
プーホールズに仕事をさせないところに、ドジャーズの本気さを感じました。

そして無死満塁で迎えるのが、カーディナルスへ移籍してから絶好調のマット・ホリデーでしたが、
ウルフは見事に三振に抑えました。その後のライアン・ルドウィックのシングルヒットもフラフラとセンターへ
上がったボールでしたので、ウルフが打ち取ったあたりと言えるでしょう。次のヤディア・モリーナを
併殺打に抑え、ドジャーズはシリーズ最初にして最大のピンチを1点で食い止めました。

ウルフが30球以上も費やしたこのイニングが、次の回のマット・ケンプの2ランHRをもたらし、シリーズ初戦を
勝利に導いたと思います。そして今となっては、このイニングがこのシリーズの全てでした。ドジャーズは
特にプーホールズに対し仕事をさせませんでした。シリーズ前、サイヤング賞候補が2人もいるカーディナルスの
先発陣が貧打で悩むドジャーズを簡単にねじ伏せるという構図が確立していたはずですが、実際にねじ伏せ
させられたのは、カーディナルスの打線でした。

今ちょうどドジャーズが勝利を収めました。10月にはどんなことだって起こりえるのです。


最新の画像もっと見る