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「財源確保のために復興増税を」 あなたは復興財源確保のための増税に賛成ですか、反対ですか?

2011-04-19 21:58:08 | マネー&ポリティックス

「財源確保のために復興増税を」 あなたは復興財源確保のための増税に賛成ですか、反対ですか?




この記事についての意見:


 どちらでもない、その他




実は、震災後すぐにオーストラリア政府が先の水害に対して臨時の復興税を創設したというネタを投稿し、
ありがたいことに新着記事にも採用していただきました。オーストラリア政府が行ったのは、年収と期限に
区切りを付けた一種の臨時増税です。あの水害と今回の地震は全く比べものにならないくらいの被害額なので、
今となっては例としてはふさわしくなかったのかなと思います。

さて、今回の問題ですが、仮に震災がなかったとしても、いずれ日本はどこかの段階で増税することに
なることは相当の確率だったはずです。結局のところ、今増税をするのか、現時点で国債を発行し何年後かに
増税するのかの違いであり、今の時点でがんばって増税に反対しても、結論は同じになるのだと思います。

むしろ今回の議論において不思議なことは、何ら具体的な復興案が出ていないにも関わらず、財源の問題が
活発になっているどころか、復興財源確保のためにどの税金を増やすすべきかどうかという議論が先に
出ている点です。後払いでも何でも、とにかく初期段階の復興策を政府保証で次々と行い、その後の本格的な
街づくりなどを行っていくと首相が明言することが「政治主導」だと思いますが(当然その場合でも工事の
状況を常にチェックすることが重要)、そうではないところが国家予算の使い方なんだと言ってしまえば
それまでなのでしょう。とにかく、まずは短期、中期、長期的な復興案を出すことの方が先であるべきですが、
今の民主党にはそれができていません。むしろ、まずお金ありき、そしてそれに当てはまる復興を行いそうで、
全てが中途半端な終わり方しかできないでしょう。だいたいどんな復興を行うのかも決まってないのに
(内閣を1日でも長く保たせるため、そもそも決める気がない?)「復興財源」なんていう言葉が出ること
自体間違っています。

また、増税すべきという声が政治家ではなく復興会議という(首相直属でも)私人の集まりの場で生まれ、
政権がそれを鵜呑みにしかねないところも危険です。税金を含めて予算案は最終的には国会での賛否を
問うことになりますが、仮になんかの拍子で大連立が組まれ、ほとんど議論することなく一部の三権以外の
人間の意見から作った法案が通過したら、間接民主制の危機です。もしかして民主党は復興案だけでなく、
多くの国民に痛みを与えかねない法案すら通過させようとすることが、大連立の目的だったのかもしれません。



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