そのさきへ -Deep Sky Blue version-

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ワールドシリーズ Game3

2005-10-27 01:32:49 | MLB
まず、Game2はどうしちゃったんだという感じですが、見事なまでに録画を失敗したので、ダイジェストでしか
見ていません。そのため省略させていただきました。ワールドシリーズの録画を失敗したのは、録画する気も起こらなかった
2003年のワールドシリーズ(a.k.a.松井祭り)を除くと恐らく自分のワールドシリーズ史上初だと思います。

そうした中迎えた第3戦。開閉式ドームだったことを忘れ去られていたミニッツメイドパークは、
コミッショナー命令により、久しぶりに屋根が開きました。アストロズは屋根を開けると勝率が下がるから
辞めて欲しいと懇願したのですが、コミッショナーは聞き入れず。恐らく、コミッショナー事務局は、
どちらのスタジアムでもできるだけ同一条件下での戦うことができるよう、屋根を開けさせたのでしょう。
ミニッツメイドパークのクラウドノイズがアストロズの勢いそのものなのです。しかし、図らずも記録どおり、
屋根を開けて長時間戦ったら、がけっぷちに追いやられてしまったのです。

しかし、この試合を大きく分けたのは14回表の伏兵ゲオフ・ブラムのホームランではなく、5回表がすべてだったでしょう。
それまで好投をしていたアストロズ先発でNLCSのMVP、ロイ・オズワルトが突然崩れました。いや崩れたというよりは、
3番ジャーメイン・ダイでの場面で、キャッチャーのブラッド・オースマスが執拗なまでにインサイドへの投球を
要求し続けたために、無駄なクラッチヒットを打たれました。1アウトで1塁にランナーがいたので、インサイドのボールを
打たせてボテボテのごろ、そしてダブルプレイを欲しかったのだと思われます。しかし今日のレイン球審は
右打者のインサイド、左打者のアウトサイドのボールに対してストライクをコールすることが少ないことに、
オースマスが気づくのが遅かったのでしょう。確実に点を取りに行くチームに対しては、色目を使うよりも、
ひとつずつ確実に3つのアウトを奪い取ることが重要なのです。

ところで、ESPNにこんな記事が出ていました。

Astros first W.S. team in 52 years without black player(ESPN.com)

最近、アフリカ系のスター選手が減ってきているというのは今年のオールスターでも一部の間で話題になったことですが、
アストロズのロースターにはアフリカ系の選手がいないということを、かつてアストロズにも在籍していたジョー・モーガンが
嘆いているということです。メジャーリーグもこの問題を見過ごしてるわけではないのですが(前出のリンク参照)、
アフリカ系のスポーツ選手がNBAやNFL(特にQBなどかつて白人が多かったポジション)で活躍したり、
アフリカ系アスリートの若い人たちの進路とともに、メジャーリーグの選手獲得にも多様性が生まれている証拠でしょう。
こうした記事が、公民権運動の火をつけたローザ・パークス死去のすぐあとに出されるということも、何だか皮肉な感じもします。

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