すでに月曜日の段階で今年の第40回スーパーボウルの対戦相手は決定しています。
カンファレンスチャンピオンシップからスーパーボウルまでは2週間。最初の1週間はゆっくりと、
そして後半の1週間はスーパーボウルへテンションを上げる、出場チーム間では探りあいを
行う1週間となります。
今シーズンのNFLプレイオフは、各チームはどのようにして以下の壁を壊すか、それに尽きたように思えます。
○スーパーボウル3連覇を果たしたチームは存在しない
○それどころか、3年連続スーパーボウル出場したチームも存在しない
○Sports Illustratedの表紙になったチームは(どのスポーツにおいても)チャンピオンに
なることができない(a.k.a"SI Jinx")
×第6シードのチームはカンファレンスチャンピオンシップにすら出場できない
○ペイトン・マニングとインディアナポリス・コルツはスーパーボウルに出場できない
×マイク・ホムルグレン率いるシアトル・シーホークスはプレイオフでは勝てない
○ジェイク・プラマーとデンバー・ブロンコスはプレイオフでは失速する。
×ビル・カウワー率いるピッツバーグ・スティーラーズはAFCチャンピオンシップで勝てない
(1回だけ勝ち上がったことはあるが)
ニューイングランド・ペイトリオッツは、AFCイーストの他チームが貧弱であったことにも助けられ、AFCイースト優勝、
プレイオフ進出を果たしました。しかし、デンバーに乗り込んだペイトリオッツは、デンバー・ブロンコス、
いやブロンコスのディフェンスの前に崩れ去りました。逆にいえば、シーズン中は好調だったジェイク・プラマーの
おかげで勝てたわけではないのです。
そのことは、翌週デンバーが第6シードでプレイオフ3試合は毎試合アウェイのスティーラーズを迎えたときに
証明されてしまいました。スティーラーズは、圧倒的なディフェンス力と、今シーズンケガで
欠場したこともあったにもかかわらず、ここにきて調子を上げてきたQBベン・ロスリスバーガーの落ち着きで、
優勝候補のコルツ、そしてブロンコスを破りました。「スティーラーズはAFCチャンピオンシップで勝てない」というのは、
不思議と地元ピッツバーグで開催されたときが当てはまるのですが、逆にいえば、チャレンジャーであったことが、
カウワーのペップトークも冴えわたり、戦いやすかった、そんな気もします。
ちなみに、コルツについて一言。今シーズンは寒い寒いボストンで戦わなくて良かったねという声が
大勢を占めていたのですが、逆にシーズン終了からプレイオフまでの2週間が長すぎた、そう思えます。
スティーラーズはシーズン終了からそのままの勢いと、それまでどおりの準備体制で戦った、
一方、シーズン終盤にかけてトニー・ダンジーの息子の自殺や、プレイオフ直前に発生したある選手の
家庭内暴力など、フィールド外のできごとがそのままプレイに反映されたように感じました。
マニングが4thダウン&ショートでパントチームを追い返しプレイしたように(結果的には成功し、
得点に繋げることができたが)、チーム全体が焦っていたように受けられました。「コルツはプレイオフでは
ペイトリオッツに対して勝つことができない」のではなく、もっと単純に、「コルツはプレイオフで
勝ち上がることができない」のです。残念ながらそれは、マニングの複雑なオーディブルと対を成しています。
一方のNFCはただ1点、シーホークスがスーパーボウルに行くかどうかが注目の的だったと言ってもいいでしょう。
シーホークスが第1シードを獲得したことで、どのチームもシアトルというアメリカ北西の端まで行かざるを得ません。
おまけにシーホークスは地元では滅法強いので、コルツとは別の意味でプレイオフ初戦までの2週間が
待ちきれなかったでしょう。しかしシーホークスもこれまでプレイオフでは勝つことができないという呪縛がありました。
その呪縛のせいで、マイク・ホムルグレンではもうダメだという声が一時期あがったほどです。
NFCチャンピオンシップでシアトルに乗り込んだのが、今シーズン開幕前、スーパーボウル優勝とSports Illusutratedが
お墨を与えたカロライナ・パンサーズでした。よく考えれたら、この時点で何たる皮肉とも思えてしまうのですが、
エースRB2人(スティーブン・デービスとデション・フォスター)が共にケガでサイドラインで立っている中で、
思うようなオフェンスを展開できず、パンサーズはクウェストフィールドのクラウドノイズと"SI Jinx"の新たな餌食に
なってしまいました。一方でそれは、シアトルの空と同じように、プレイオフ戦線では暗雲に囲まれていた
シーホークスに対して、ついに光明が差した瞬間でもあります。
こうした、様々な壁に当たったチームがある一方、果敢にもその壁を打ち壊した2チームが、寒い寒いデトロイトの
フォードフィールドにやってきます(フォードもある意味壁にぶち当たっている会社ではあるが)。
「第6シードでもスーパーボウルで勝つことができる」のか、「ホルムグレンがシーホークスを率いたから、
スーパーボウルで勝つことができる」のでしょうか。
カンファレンスチャンピオンシップからスーパーボウルまでは2週間。最初の1週間はゆっくりと、
そして後半の1週間はスーパーボウルへテンションを上げる、出場チーム間では探りあいを
行う1週間となります。
今シーズンのNFLプレイオフは、各チームはどのようにして以下の壁を壊すか、それに尽きたように思えます。
○スーパーボウル3連覇を果たしたチームは存在しない
○それどころか、3年連続スーパーボウル出場したチームも存在しない
○Sports Illustratedの表紙になったチームは(どのスポーツにおいても)チャンピオンに
なることができない(a.k.a"SI Jinx")
×第6シードのチームはカンファレンスチャンピオンシップにすら出場できない
○ペイトン・マニングとインディアナポリス・コルツはスーパーボウルに出場できない
×マイク・ホムルグレン率いるシアトル・シーホークスはプレイオフでは勝てない
○ジェイク・プラマーとデンバー・ブロンコスはプレイオフでは失速する。
×ビル・カウワー率いるピッツバーグ・スティーラーズはAFCチャンピオンシップで勝てない
(1回だけ勝ち上がったことはあるが)
ニューイングランド・ペイトリオッツは、AFCイーストの他チームが貧弱であったことにも助けられ、AFCイースト優勝、
プレイオフ進出を果たしました。しかし、デンバーに乗り込んだペイトリオッツは、デンバー・ブロンコス、
いやブロンコスのディフェンスの前に崩れ去りました。逆にいえば、シーズン中は好調だったジェイク・プラマーの
おかげで勝てたわけではないのです。
そのことは、翌週デンバーが第6シードでプレイオフ3試合は毎試合アウェイのスティーラーズを迎えたときに
証明されてしまいました。スティーラーズは、圧倒的なディフェンス力と、今シーズンケガで
欠場したこともあったにもかかわらず、ここにきて調子を上げてきたQBベン・ロスリスバーガーの落ち着きで、
優勝候補のコルツ、そしてブロンコスを破りました。「スティーラーズはAFCチャンピオンシップで勝てない」というのは、
不思議と地元ピッツバーグで開催されたときが当てはまるのですが、逆にいえば、チャレンジャーであったことが、
カウワーのペップトークも冴えわたり、戦いやすかった、そんな気もします。
ちなみに、コルツについて一言。今シーズンは寒い寒いボストンで戦わなくて良かったねという声が
大勢を占めていたのですが、逆にシーズン終了からプレイオフまでの2週間が長すぎた、そう思えます。
スティーラーズはシーズン終了からそのままの勢いと、それまでどおりの準備体制で戦った、
一方、シーズン終盤にかけてトニー・ダンジーの息子の自殺や、プレイオフ直前に発生したある選手の
家庭内暴力など、フィールド外のできごとがそのままプレイに反映されたように感じました。
マニングが4thダウン&ショートでパントチームを追い返しプレイしたように(結果的には成功し、
得点に繋げることができたが)、チーム全体が焦っていたように受けられました。「コルツはプレイオフでは
ペイトリオッツに対して勝つことができない」のではなく、もっと単純に、「コルツはプレイオフで
勝ち上がることができない」のです。残念ながらそれは、マニングの複雑なオーディブルと対を成しています。
一方のNFCはただ1点、シーホークスがスーパーボウルに行くかどうかが注目の的だったと言ってもいいでしょう。
シーホークスが第1シードを獲得したことで、どのチームもシアトルというアメリカ北西の端まで行かざるを得ません。
おまけにシーホークスは地元では滅法強いので、コルツとは別の意味でプレイオフ初戦までの2週間が
待ちきれなかったでしょう。しかしシーホークスもこれまでプレイオフでは勝つことができないという呪縛がありました。
その呪縛のせいで、マイク・ホムルグレンではもうダメだという声が一時期あがったほどです。
NFCチャンピオンシップでシアトルに乗り込んだのが、今シーズン開幕前、スーパーボウル優勝とSports Illusutratedが
お墨を与えたカロライナ・パンサーズでした。よく考えれたら、この時点で何たる皮肉とも思えてしまうのですが、
エースRB2人(スティーブン・デービスとデション・フォスター)が共にケガでサイドラインで立っている中で、
思うようなオフェンスを展開できず、パンサーズはクウェストフィールドのクラウドノイズと"SI Jinx"の新たな餌食に
なってしまいました。一方でそれは、シアトルの空と同じように、プレイオフ戦線では暗雲に囲まれていた
シーホークスに対して、ついに光明が差した瞬間でもあります。
こうした、様々な壁に当たったチームがある一方、果敢にもその壁を打ち壊した2チームが、寒い寒いデトロイトの
フォードフィールドにやってきます(フォードもある意味壁にぶち当たっている会社ではあるが)。
「第6シードでもスーパーボウルで勝つことができる」のか、「ホルムグレンがシーホークスを率いたから、
スーパーボウルで勝つことができる」のでしょうか。