絞り込まれるオバマノミクス関連株、環境や金融などに注目の声(トムソンロイター) - goo ニュース
厳しい現実との間で、オバマ米政権への期待続く(トムソンロイター) - goo ニュース
やはりアメリカという国は、いかにして自分たちの国を世界へ誇示すべきかをわかっていると思います。
世界にはフランスやロシアのように大統領制を敷く国はほかにもありますが、4年に1度、大統領が変わる、
あるいは新しい任期が始まるときには、あれだけ盛大の就任式を行うアメリカに敵う国はありません。
特に今回は経済状況が最大級に悪化している最中にあっても、バラック・オバマ大統領への期待度も
最大級なものを感じさせてくれる就任式だったのはないでしょうか。アメリカという舞台であれだけ多くの
アメリカ国民という役者、そして主役である大統領が、これぞアメリカなんだといわんばかりの示し方でした。
こうして16年ぶりに国民の手によって選ばれた新大統領の4年間、あるは8年間が始まりました。
そう、オバマ大統領は「16年ぶり」に「国民の手によって選ばれた」新大統領だと思います。8年前に就任した
ブッシュ前大統領も、もちろん選挙により選ばれましたが、実際は最高裁判所がフロリダ州のパンチ式
投票用紙の穴の形に憲法の意味を付与したことにより就任しました。このときに産まれた保守と革新の分断は
結局のところ最後まで残ったと言えるでしょう。
ところで、大統領は時には「演技」といいますか、これぞと目立つことを要所で行う必要があります。それこそが
アメリカの大統領の役割だと言えるかもしません。16年前に誕生したクリントン政権では「情報スーパー
ハイウェイ」という構想が打ち出されました。クリントン/ゴアのコンビが、とある小学校の廊下をケーブル
持参で歩いてきた、そんなシーンが思い浮かびます。最初は全米中の学校をネットで結ぼうというものでしたが、
今ではネット産業、情報産業はアメリカでは自動車産業以上に目立つ産業になりえています。今思えば、
あのコンビが小学校の廊下を歩いたときがアメリカが今あるようなネット社会での覇権取りへののろしを
上げたのでしょう。
クリントン政権での「情報スーパーハイウェイ」が、オバマ政権では何になるのでしょうか?今の経済状況では、
金融経済に頼ってきたこれまでとは違う、推進力となる産業が必要となっています。そのひとつと目されているのが
環境分野だと言われています。特に化石燃料への関心が強かった前政権からの反動なのか、代替エネルギーの
開発や普及策が行われると見られており、株式市場ではそれを先取りした見方もなされています。時同じくして、
「グリーン・ニューディール」と呼ばれる経済復興と環境問題解決のいいとこ取り政策が一部の国で行われています。
しかし、新大統領は就任演説では、アメリカ国民に対し痛みに耐えてほしいとは話したものの、では一体どういった
経済対策が待ち構えているかなど、特に話すことはありませんでした。まぁ一般教書演説ではなく、大統領の就任演説で
具体的にどうこうという話は出るとは思いませんが、祝賀ムードのワシントンとは対照的に、ニューヨークでは
失望ムードからダウが大幅安になりました。経済復興、新産業育成に必要な金融制度の不安定さが露呈されて
しまったからだとされています。それにしても、あと何回、金融制度の不安の波が訪れるのでしょう?そう考えると、
「グリーン・ニューディール」などとは言っていられない、そんな分析も納得がいきます。
巨大な負の遺産の処理に包装せざるを得ないアメリカであっても、いつまでも黙っていることはありません。
オバマ大統領がいつ、どのような形で新しい産業へ本気を出すのろしをあげるのでしょうか。そしてそれは
やはり環境問題、代替エネルギー問題にかかわる産業なのでしょうか。「情報スーパーハイウェイ」のころには、
世界のどの国も情報産業はひよこ同然でしたが、それと同じ頃から勃興してきた環境関連の産業はいまや
どこが覇権を握るかの競争になりつつあります。だからこそ、"Hidden Dragon"アメリカがいつどのような形で
本気を見せてくるのか、現状の経済政策と共に見ていく必要があると思います。
厳しい現実との間で、オバマ米政権への期待続く(トムソンロイター) - goo ニュース
やはりアメリカという国は、いかにして自分たちの国を世界へ誇示すべきかをわかっていると思います。
世界にはフランスやロシアのように大統領制を敷く国はほかにもありますが、4年に1度、大統領が変わる、
あるいは新しい任期が始まるときには、あれだけ盛大の就任式を行うアメリカに敵う国はありません。
特に今回は経済状況が最大級に悪化している最中にあっても、バラック・オバマ大統領への期待度も
最大級なものを感じさせてくれる就任式だったのはないでしょうか。アメリカという舞台であれだけ多くの
アメリカ国民という役者、そして主役である大統領が、これぞアメリカなんだといわんばかりの示し方でした。
こうして16年ぶりに国民の手によって選ばれた新大統領の4年間、あるは8年間が始まりました。
そう、オバマ大統領は「16年ぶり」に「国民の手によって選ばれた」新大統領だと思います。8年前に就任した
ブッシュ前大統領も、もちろん選挙により選ばれましたが、実際は最高裁判所がフロリダ州のパンチ式
投票用紙の穴の形に憲法の意味を付与したことにより就任しました。このときに産まれた保守と革新の分断は
結局のところ最後まで残ったと言えるでしょう。
ところで、大統領は時には「演技」といいますか、これぞと目立つことを要所で行う必要があります。それこそが
アメリカの大統領の役割だと言えるかもしません。16年前に誕生したクリントン政権では「情報スーパー
ハイウェイ」という構想が打ち出されました。クリントン/ゴアのコンビが、とある小学校の廊下をケーブル
持参で歩いてきた、そんなシーンが思い浮かびます。最初は全米中の学校をネットで結ぼうというものでしたが、
今ではネット産業、情報産業はアメリカでは自動車産業以上に目立つ産業になりえています。今思えば、
あのコンビが小学校の廊下を歩いたときがアメリカが今あるようなネット社会での覇権取りへののろしを
上げたのでしょう。
クリントン政権での「情報スーパーハイウェイ」が、オバマ政権では何になるのでしょうか?今の経済状況では、
金融経済に頼ってきたこれまでとは違う、推進力となる産業が必要となっています。そのひとつと目されているのが
環境分野だと言われています。特に化石燃料への関心が強かった前政権からの反動なのか、代替エネルギーの
開発や普及策が行われると見られており、株式市場ではそれを先取りした見方もなされています。時同じくして、
「グリーン・ニューディール」と呼ばれる経済復興と環境問題解決のいいとこ取り政策が一部の国で行われています。
しかし、新大統領は就任演説では、アメリカ国民に対し痛みに耐えてほしいとは話したものの、では一体どういった
経済対策が待ち構えているかなど、特に話すことはありませんでした。まぁ一般教書演説ではなく、大統領の就任演説で
具体的にどうこうという話は出るとは思いませんが、祝賀ムードのワシントンとは対照的に、ニューヨークでは
失望ムードからダウが大幅安になりました。経済復興、新産業育成に必要な金融制度の不安定さが露呈されて
しまったからだとされています。それにしても、あと何回、金融制度の不安の波が訪れるのでしょう?そう考えると、
「グリーン・ニューディール」などとは言っていられない、そんな分析も納得がいきます。
巨大な負の遺産の処理に包装せざるを得ないアメリカであっても、いつまでも黙っていることはありません。
オバマ大統領がいつ、どのような形で新しい産業へ本気を出すのろしをあげるのでしょうか。そしてそれは
やはり環境問題、代替エネルギー問題にかかわる産業なのでしょうか。「情報スーパーハイウェイ」のころには、
世界のどの国も情報産業はひよこ同然でしたが、それと同じ頃から勃興してきた環境関連の産業はいまや
どこが覇権を握るかの競争になりつつあります。だからこそ、"Hidden Dragon"アメリカがいつどのような形で
本気を見せてくるのか、現状の経済政策と共に見ていく必要があると思います。