今年もメジャーリーグのワールドシリーズが始まりました。昨年は某日本人選手のせいで興ざめで、
ほとんど見ていませんでしたが、今年はがんばって見たいと思います。
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Phillies begin Series quest with victory(MLB.com)
Chase Utley ignites Phillies with early two-run homer(SI.com)
Rays sputter without help from Upton, Longoria(SI.com)
今年のワールドシリーズ第1戦を見て感じたことは、レイズもフィリーズも走れる選手が多いので、
ここ最近にないスピード感のある試合が増えそうだなと感じました。その一方で、カルロス・ペーニャは
コール・ハメルズの牽制にまんまと引っかかりました。緒戦の緊張感もしくは硬さからなのか、
空回りする選手も多かったのも印象的でした。
その悪しき象徴になってしまったのは、B.J・アップトンでした。確かに2回表にはセンターからの
素晴らしい返球で失点を阻止しましたが、打席では得点およびそのチャンスを作り出すのを
阻止していました。最初の打席、中途半端にバットを出して併殺になったり、せっかく1番の
岩村明憲がタイムリー2塁打で繋ぎ、さぁここからだというところで簡単に凡退したりと、
完全にブレーキとなりました。「岩村、3安打」と喜んでいる日本のメディアがいかにアホかが
よくわかります。
一方のフィリーズも、「剛」の代表ライアン・ハワードは全くの音なしでした。スロースタートの
ハワードですが、短期決戦でそんなことを言っている場合ではありません。
ハワードが「剛」ならば、チェイス・アトリーは「柔」の代表でしょう。アトリーは最初の打席、
ハワードシフトならぬ「アトリーシフト」を仕掛けたレイズ守備順を見て、すぐさまバントを
しました。結果はファールになり、その後2ストライクに追い込まれますが、そこから冷静に、
もしくは頭を柔らかくして、ライトスタンドへ2ランHRを打ち込みました。
※前半、フィリーズはレイズの異様なシフトをものともせず、右打ちを徹底していたことも
印象的でした。
そして、もっとも柔軟にこの試合をこなしていたのは、間違いなくハメルズでしょう。
カール・クロフォードのソロHRと、岩村の長打で失点がありましたが、それらを除けば、
以ハメルズ様サマ、というところでしょう。もうこの点についてはメディアが多くを
語ってくれているので、自分からは何も言うまでもありませんが、フィリーズのバッテリーは、
このポストシーズンとても怖い中軸の直前を打つ、アップトンを抑えたのが大きいと思います。
今年は、40歳を過ぎているジェイミー・モイヤーを含め、ほとんどの選手が初めての
ワールドシリーズです。いかにして体も頭も柔らかくプレイができるかが、明日以降の鍵に
なるのではないでしょうか。ハワードや、エヴァン・ロンゴリア、ペレス等のパワーだけに
頼っていては勝てない、もしかしたら、そういうところが目立たないシリーズになる予感がします。
ほとんど見ていませんでしたが、今年はがんばって見たいと思います。
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Phillies begin Series quest with victory(MLB.com)
Chase Utley ignites Phillies with early two-run homer(SI.com)
Rays sputter without help from Upton, Longoria(SI.com)
今年のワールドシリーズ第1戦を見て感じたことは、レイズもフィリーズも走れる選手が多いので、
ここ最近にないスピード感のある試合が増えそうだなと感じました。その一方で、カルロス・ペーニャは
コール・ハメルズの牽制にまんまと引っかかりました。緒戦の緊張感もしくは硬さからなのか、
空回りする選手も多かったのも印象的でした。
その悪しき象徴になってしまったのは、B.J・アップトンでした。確かに2回表にはセンターからの
素晴らしい返球で失点を阻止しましたが、打席では得点およびそのチャンスを作り出すのを
阻止していました。最初の打席、中途半端にバットを出して併殺になったり、せっかく1番の
岩村明憲がタイムリー2塁打で繋ぎ、さぁここからだというところで簡単に凡退したりと、
完全にブレーキとなりました。「岩村、3安打」と喜んでいる日本のメディアがいかにアホかが
よくわかります。
一方のフィリーズも、「剛」の代表ライアン・ハワードは全くの音なしでした。スロースタートの
ハワードですが、短期決戦でそんなことを言っている場合ではありません。
ハワードが「剛」ならば、チェイス・アトリーは「柔」の代表でしょう。アトリーは最初の打席、
ハワードシフトならぬ「アトリーシフト」を仕掛けたレイズ守備順を見て、すぐさまバントを
しました。結果はファールになり、その後2ストライクに追い込まれますが、そこから冷静に、
もしくは頭を柔らかくして、ライトスタンドへ2ランHRを打ち込みました。
※前半、フィリーズはレイズの異様なシフトをものともせず、右打ちを徹底していたことも
印象的でした。
そして、もっとも柔軟にこの試合をこなしていたのは、間違いなくハメルズでしょう。
カール・クロフォードのソロHRと、岩村の長打で失点がありましたが、それらを除けば、
以ハメルズ様サマ、というところでしょう。もうこの点についてはメディアが多くを
語ってくれているので、自分からは何も言うまでもありませんが、フィリーズのバッテリーは、
このポストシーズンとても怖い中軸の直前を打つ、アップトンを抑えたのが大きいと思います。
今年は、40歳を過ぎているジェイミー・モイヤーを含め、ほとんどの選手が初めての
ワールドシリーズです。いかにして体も頭も柔らかくプレイができるかが、明日以降の鍵に
なるのではないでしょうか。ハワードや、エヴァン・ロンゴリア、ペレス等のパワーだけに
頼っていては勝てない、もしかしたら、そういうところが目立たないシリーズになる予感がします。