
Colts beat Ravens 20-3, advance to AFC title game (SI.com)
Colts continue their mastery over Ravens with 20-3 win (IndyStar.com)
The end: Ravens trampled by Colts (Baltimore Sun)
今シーズンのNFLでは、この試合までに6試合のプレイオフが行われましたが、1stQが終わった段階で、
3-3の同点というのがあまりにも新鮮に思えてしまいました。序盤はそれくらいに静かな展開でした。
逆に、コルツの最初のオフェンスシリーズでは、ルーカス・オイル・スタジアムの中は意外にもザワザワと
していた印象を受けました。ペイトン・マニングがオフェンスを展開しているときには、マニングが出す
プレイコールへ配慮し、ファンもできるだけ静かに応援しているのですが、3点を取った最初のドライブでは、
そこまでの感じを受けませんでした。
一方、ジョー・フラッコとレイブンズのオフェンスは、コルツのオフェンスが行うようなボールコントロールの
オフェンスを展開しました。結果は残りTDまで6ヤードのところからのFGで3点を取るに終わりましたが、
約8分を費やしたドライブにより、コルツのオフェンスの機会を与えず、またレイブンズのディフェンス陣が
コルツのオフェンスに対して準備万端な状態で挑める格好を作りました。その後、今年のプレイオフでは
極めて珍しいくらいにディフェンス合戦になったのは、ご覧になったとおりです。
しかし、2ndQのこのプレイが大きく流れを変えました。
10:34 3rd & 7 at Bal23 Joe Flacco sacked at Bal17 for a loss of 6 yards by Gary Brackett.
このプレイでは、まずそれまでレイブンズのオフェンスラインに手を焼いていたドワイト・フリーニーが
フラッコから見て左サイドではなく右サイドから走りこみました。同時に真ん中からゲイリー・ブラケットが
フラッコめがけてブリッツを入れてきました。そして見事にサック。スタジアム全体が沸いただけではなく、
膠着状態だった試合を動かすきっかけをつくりました。
その後のパントとリターン時の反則により、自陣25ヤードからの攻撃権をもらったコルツは、見事の一言に
尽きました。同時にレイブンズのオフェンスもこの攻撃により力尽きてしまいました。マニングとコルツは、
75ヤードを8分掛けてドライブしました。マニングはパスを各選手に散らし、一方ではジョセフ・アダイや
ドナルド・ブラウン、マイク・ハートなどのRB陣にボールを持たせることで、レイブンズのディフェンスを体力的に、
そして精神的に疲れさせました。最後にオースティン・コリーへの10ヤードTDパスがエンドゾーンの左コーナーへ
決まったとき、多くの人たちはマニングが繰り出すオフェンスドライブの完成度に敬服をしたことでしょう。
一方、TDパスを見送るしかなかったレイブンズのディフェンス陣の落胆はかなりのものだったと思われます。
しかし、レイブンズのディフェンスがさらに疲れさせることが起こりました。レイブンズのオフェンスがあっさりと
3回の攻撃で終わってしまったことです。休む間もなくフィールドに出たレイブンズのディフェンス陣にはもはや、
マニングとコルツを止めることはできませんでした。残り90秒で64ヤード、マニングがこの状況でTDを取るのは
容易いことでした。それどころか、エンドゾーン間近で2ndダウンのパスを失敗した残り時間7秒のところでは、
マニングは「あと1回」と人差し指で示し、3rdダウンでのプレイを行ったほどです。それを見事に決めてしまうのが
マニングが4回MVPを獲得するのにふさわしい選手であることを示しました。
一方、後半開始1分以内で早くもタイムアウトを取ってしまったフラッコは、その効果もむなしく、終始オフェンスを
進めることをできませんでした。自らのチームのディフェンス陣を疲れさせ、同時にコルツへ攻撃機会を与える
結果になりました。後半に入った得点はコルツのFG1本だけでしたが、コルツにはそれで十分でした。フラッコは、
子どもの頃、ペイトリオッツのトム・ブレイディに憧れていましたが、先週のプレイオフで、内容はどうであれ、
ブレイディに勝つことができました。しかし、ブレイディのライバルと言われ続けているマニングに対しては、
まだ追いつくことすら許されていないようです。
そして、コルツは対レイブンズ戦通算で8連勝を収めました。ボルティモア・レイブンズは、かつてボルティモアから
インディアナポリスへ夜逃したコルツに追いつくことはまだ難しいのでしょうか。
一方、地元で2009年シーズンのパーフェクトを自ら絶ち、ファンからのブーイングに見舞われたコルツにとって、
スーパーボウル優勝以外は、未だに単なる1勝でしかないことでしょう。ファンへ本当の恩返しを行うまでには、
あと2勝必要です。

Reebok NFL レプリカジャージインディアナポリス コルツペイトン・マニング
(MLB.NBAグッズショップ SELECTION)

Reebok NFL レプリカジャージボルチモア レイブンズジョー・フラッコ
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Colts continue their mastery over Ravens with 20-3 win (IndyStar.com)
The end: Ravens trampled by Colts (Baltimore Sun)
今シーズンのNFLでは、この試合までに6試合のプレイオフが行われましたが、1stQが終わった段階で、
3-3の同点というのがあまりにも新鮮に思えてしまいました。序盤はそれくらいに静かな展開でした。
逆に、コルツの最初のオフェンスシリーズでは、ルーカス・オイル・スタジアムの中は意外にもザワザワと
していた印象を受けました。ペイトン・マニングがオフェンスを展開しているときには、マニングが出す
プレイコールへ配慮し、ファンもできるだけ静かに応援しているのですが、3点を取った最初のドライブでは、
そこまでの感じを受けませんでした。
一方、ジョー・フラッコとレイブンズのオフェンスは、コルツのオフェンスが行うようなボールコントロールの
オフェンスを展開しました。結果は残りTDまで6ヤードのところからのFGで3点を取るに終わりましたが、
約8分を費やしたドライブにより、コルツのオフェンスの機会を与えず、またレイブンズのディフェンス陣が
コルツのオフェンスに対して準備万端な状態で挑める格好を作りました。その後、今年のプレイオフでは
極めて珍しいくらいにディフェンス合戦になったのは、ご覧になったとおりです。
しかし、2ndQのこのプレイが大きく流れを変えました。
10:34 3rd & 7 at Bal23 Joe Flacco sacked at Bal17 for a loss of 6 yards by Gary Brackett.
このプレイでは、まずそれまでレイブンズのオフェンスラインに手を焼いていたドワイト・フリーニーが
フラッコから見て左サイドではなく右サイドから走りこみました。同時に真ん中からゲイリー・ブラケットが
フラッコめがけてブリッツを入れてきました。そして見事にサック。スタジアム全体が沸いただけではなく、
膠着状態だった試合を動かすきっかけをつくりました。
その後のパントとリターン時の反則により、自陣25ヤードからの攻撃権をもらったコルツは、見事の一言に
尽きました。同時にレイブンズのオフェンスもこの攻撃により力尽きてしまいました。マニングとコルツは、
75ヤードを8分掛けてドライブしました。マニングはパスを各選手に散らし、一方ではジョセフ・アダイや
ドナルド・ブラウン、マイク・ハートなどのRB陣にボールを持たせることで、レイブンズのディフェンスを体力的に、
そして精神的に疲れさせました。最後にオースティン・コリーへの10ヤードTDパスがエンドゾーンの左コーナーへ
決まったとき、多くの人たちはマニングが繰り出すオフェンスドライブの完成度に敬服をしたことでしょう。
一方、TDパスを見送るしかなかったレイブンズのディフェンス陣の落胆はかなりのものだったと思われます。
しかし、レイブンズのディフェンスがさらに疲れさせることが起こりました。レイブンズのオフェンスがあっさりと
3回の攻撃で終わってしまったことです。休む間もなくフィールドに出たレイブンズのディフェンス陣にはもはや、
マニングとコルツを止めることはできませんでした。残り90秒で64ヤード、マニングがこの状況でTDを取るのは
容易いことでした。それどころか、エンドゾーン間近で2ndダウンのパスを失敗した残り時間7秒のところでは、
マニングは「あと1回」と人差し指で示し、3rdダウンでのプレイを行ったほどです。それを見事に決めてしまうのが
マニングが4回MVPを獲得するのにふさわしい選手であることを示しました。
一方、後半開始1分以内で早くもタイムアウトを取ってしまったフラッコは、その効果もむなしく、終始オフェンスを
進めることをできませんでした。自らのチームのディフェンス陣を疲れさせ、同時にコルツへ攻撃機会を与える
結果になりました。後半に入った得点はコルツのFG1本だけでしたが、コルツにはそれで十分でした。フラッコは、
子どもの頃、ペイトリオッツのトム・ブレイディに憧れていましたが、先週のプレイオフで、内容はどうであれ、
ブレイディに勝つことができました。しかし、ブレイディのライバルと言われ続けているマニングに対しては、
まだ追いつくことすら許されていないようです。
そして、コルツは対レイブンズ戦通算で8連勝を収めました。ボルティモア・レイブンズは、かつてボルティモアから
インディアナポリスへ夜逃したコルツに追いつくことはまだ難しいのでしょうか。
一方、地元で2009年シーズンのパーフェクトを自ら絶ち、ファンからのブーイングに見舞われたコルツにとって、
スーパーボウル優勝以外は、未だに単なる1勝でしかないことでしょう。ファンへ本当の恩返しを行うまでには、
あと2勝必要です。

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