ブルワーズ監督を解任、ワイルドカード争いで9月に失速(読売新聞) - goo ニュース
Brewers dismiss manager Yost(MLB.com)
Brewers' woes reach beyond Yost(MLB.com)
A stunning, unprecedented axing(FanNation)
長いメジャーリーグのシーズンで、ある試合を境に好転もしくは悪い方へ空回りすることはよくあります。
たとえば、ここ2戦をミルウォーキーで試合せざるを得なくなったアストロズが、借金生活から一気に
プレイオフ圏内へ入ってきたのは、後半の緒戦、地元でのカブス戦で見事なサヨナラ勝ちをしたところに
あると思います。仮にアストロズがプレイオフへ進出したら、の話ですが。
一方、ブリューワーズの転換点は(仮にプレイオフ進出を逃せば、の話ですが)、ディビジョン首位カブスと
0.5ゲーム差で迎えた7月末の地元での4連戦でしょう。この大一番で、ブリューワーズは見事なまでに
4連敗しました。この当時、評論家は「まだブリューワーズにはチャンスがある」と、4連敗を悲観して
いませんでしたが、大切な9月に入り、3勝11敗と絶不調、それもプレイオフ争いで重要なフィリーズ戦で連敗し、
ワイルドカード争いでも優位を保てなくなりました。
だからといって、この時点でネッド・ヨスト監督を解任したのは、正直なところ遅すぎたと思います。残り12試合は
3塁コーチ、デール・スベウムが指揮を執ることになりました。なぜこの時期になって、ダグ・メルヴィンGMは
監督解任に至ったのでしょう?いくらヨストが不振チームに対して策を持ち得ないことに業を煮やしたといえ、
プレイオフ争いでの貯金を使い果たした今になっての動きは、むしろ全米中にブリューワーズの慌てっぷりを
露呈しただけではないかと思います。監督をクビにするのであれば、ハリケーンが来てから、ではなく、
それより前、ハリケーンのたまごすらまだない7月末の方が、いっそのことよかったのではないでしょうか
(結果的に8月にはリーグ最高の20勝を上げることができましたが)。
メルヴィンは今回の監督交代の理由について、7月初旬にC.Cサバシアを獲得したときと同じように、
「勝ちにこだわっているから」だとしています。サバシアをこの小さな町につれてくることで、ファンには
勝利を約束し、選手には勝利を運命付けさせました。勝利を追及するには、時には正攻法だけでは
足りない場合もあります。
しかし、今のブリューワーズは、サバシアが投げない限り勝てない印象を受けます。9月に入り不調の
レイズ同様、「若くて勢いのある選手」だけでは勝ちが来ないことを悟りました。7月末にあった「チャンス」も
限られてきました。もしかしたら、昨年のメッツのような失速の二の舞を避けたかったため、秋風が吹き始めた
この時期に、メルヴィンはサバシア獲得以来の大胆な行動を選択したものと思われます。これにより、
選手へ勝利へのプレッシャーを掛けることは可能ですが、同時にこれは、メルヴィンが自分自身へ課した
プレッシャーでなければならないでしょう。
Brewers dismiss manager Yost(MLB.com)
Brewers' woes reach beyond Yost(MLB.com)
A stunning, unprecedented axing(FanNation)
長いメジャーリーグのシーズンで、ある試合を境に好転もしくは悪い方へ空回りすることはよくあります。
たとえば、ここ2戦をミルウォーキーで試合せざるを得なくなったアストロズが、借金生活から一気に
プレイオフ圏内へ入ってきたのは、後半の緒戦、地元でのカブス戦で見事なサヨナラ勝ちをしたところに
あると思います。仮にアストロズがプレイオフへ進出したら、の話ですが。
一方、ブリューワーズの転換点は(仮にプレイオフ進出を逃せば、の話ですが)、ディビジョン首位カブスと
0.5ゲーム差で迎えた7月末の地元での4連戦でしょう。この大一番で、ブリューワーズは見事なまでに
4連敗しました。この当時、評論家は「まだブリューワーズにはチャンスがある」と、4連敗を悲観して
いませんでしたが、大切な9月に入り、3勝11敗と絶不調、それもプレイオフ争いで重要なフィリーズ戦で連敗し、
ワイルドカード争いでも優位を保てなくなりました。
だからといって、この時点でネッド・ヨスト監督を解任したのは、正直なところ遅すぎたと思います。残り12試合は
3塁コーチ、デール・スベウムが指揮を執ることになりました。なぜこの時期になって、ダグ・メルヴィンGMは
監督解任に至ったのでしょう?いくらヨストが不振チームに対して策を持ち得ないことに業を煮やしたといえ、
プレイオフ争いでの貯金を使い果たした今になっての動きは、むしろ全米中にブリューワーズの慌てっぷりを
露呈しただけではないかと思います。監督をクビにするのであれば、ハリケーンが来てから、ではなく、
それより前、ハリケーンのたまごすらまだない7月末の方が、いっそのことよかったのではないでしょうか
(結果的に8月にはリーグ最高の20勝を上げることができましたが)。
メルヴィンは今回の監督交代の理由について、7月初旬にC.Cサバシアを獲得したときと同じように、
「勝ちにこだわっているから」だとしています。サバシアをこの小さな町につれてくることで、ファンには
勝利を約束し、選手には勝利を運命付けさせました。勝利を追及するには、時には正攻法だけでは
足りない場合もあります。
しかし、今のブリューワーズは、サバシアが投げない限り勝てない印象を受けます。9月に入り不調の
レイズ同様、「若くて勢いのある選手」だけでは勝ちが来ないことを悟りました。7月末にあった「チャンス」も
限られてきました。もしかしたら、昨年のメッツのような失速の二の舞を避けたかったため、秋風が吹き始めた
この時期に、メルヴィンはサバシア獲得以来の大胆な行動を選択したものと思われます。これにより、
選手へ勝利へのプレッシャーを掛けることは可能ですが、同時にこれは、メルヴィンが自分自身へ課した
プレッシャーでなければならないでしょう。