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タフネス祭り~Week4マンデーナイト パッカーズ@イーグルス~

2006-10-06 15:21:19 | NFL
マクナブ復調でイーグルス快勝(スポーツニッポン) - goo ニュース
McNabb's four scores lift Eagles to win(NFL.com)
Eagles start slow, rout Pack, then look forward to T.O.(ESPN)


ドノバン・マクナブとブレット・ファーヴというタフネスQBに、ESPNの中継ではやはり(いろんな意味で)
タフネスの塊、スティーブ・マクネアとの生中継も入り、この週のマンデーナイトは、言うなれば、
「タフネス祭り」となりました。

この試合中、マクナブはヘッドコーチのアンディ・リードに入団当初、ブレット・ファーヴとよく比較されて
イヤになったという話が出ていました(ファーヴの若かりし頃パッカーズのコーチをしていたリードは、
ファーヴとジョー・モンタナを重ね合わせていたらしい)。そのイメージが見事に重なるのではというくらい、
両チームは昨年の無様な結果から立ち直ろうとしている最中です。しかし、どちらも超優秀QBを抱えながらも、
それを補佐できるほどのレシーバーがいないという点も似通ってしまいました。

おまけに、どちらのチームも先発RBが欠場していたこともあってか、特に試合前半は試合自体が「タフネス祭り」の
様相を呈していました。ラン攻撃がパッとしない、パスを投げても、パッカーズは投げる側のレベルの違いがあるのか、
落球していまい、イーグルスは明らかにマクナブの調子が優れずパスが通らないという「我慢比べ」状態で、
見ている方も言っちゃあ悪いけど「タフネス祭り」でした。マクナブは、この試合に入るまで7TD1インターセプトで
QBレーティングもNFLトップだったのですが、そんな片鱗はどこにも見当たりませんでした。

確かに、テレビカメラを向けられたらファンはいい反応するし、あのでかい画面にナショナルリーグMVPレースの
先頭を走るライアン・ハワードが映し出されれば、ファンはそれにも大歓声を上げていました(ハワードも本来ならば
こんなところでマンデーナイトを見ていたくなかったはずだけど)。

でも、やや「空騒ぎ」にも近いファンも一気に目覚めさせたのは、やはりマクナブのこのプレイでした;

3-10-PHI46(3rdQ 12:22) (No Huddle, Shotgun)
D.McNabb scrambles right end ran ob at GB 42 for 12 yards (T.Culver)


2ndQにも、ターンオーバーからのドライブでマクナブが走りこんでTDを上げたシーンがありました。しかしこのときには、
一旦ゴール前まで攻め込んだイーグルスが、ターンオーバーでパッカーズに攻撃権を奪われた後に奪い返したものです。
しっかりとしたドライブでモメンタムを確保したのはやはり後半最初のドライブ、それも3rdダウン・ロングで、マクナブが走った
このプレイです。結局このドライブはFGで終わりましたが(10-6でイーグルス逆転)、やっとのことでFGによる得点を
重ねていたパッカーズに対しては、これでも十分だったように思えます。その後はイーグルス、というよりマクナブと
WRグレッグ・ルイスのワンサイドゲームとなりました。

パッカーズは、引退したい思いとまだやれるという思いが交錯するファーヴと同じく、まだファーヴでチームを勝ちに
行くことができるという考えと、そろそろファーヴ頼みではいかんなという考えが交錯しているように思えました。ファーヴが
ファーヴらしいプレイをするだけではパッカーズは勝つことができないでしょう。でもファーヴを先発から外してしまうのも、
今となっては忍びないのです。

パッカーズと比較してしまうと、まだディフェンス力があるイーグルスは何枚も上手です。でもオフェンスはマクナブと
この試合には出ていなかったブライアン・ウェストブルックへの比重が高すぎるため、それだけでは勝ち続けることは
難しいようにも思えます。でも、マクナブはタフな選手であり「勝てるQB」でもあります。テレル・オーウェンスが
やってくる前のイーグルスも今と似たような状況でした。

そして来週はそのオーウェンスが入ったカウボーイズをフィラデルフィアに迎えての対戦となります。何やらオーウェンスと
マクナブはテキスト・メッセージ上で言い合いをしているらしいです。しかしそうした周囲の騒ぎ以前に、この試合はタフな
NFCイーストのディビジョン内対決であることを忘れてはいけません。


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