ソーサ 03年ドーピング検査陽性だった(スポーツニッポン) - goo ニュース
Report: Ex-Cubs Star Sosa Failed Drug Test in 2003 (New York Times)
Sadly, steroid news about Sammy Sosa is not a shocker(SI.com)
Lance Berkman on Sammy Sosa report: 'It does not surprise me'(SI.com)
Sammy Sosa's positive steroids test means we've all been taken for another outrageous ride(ESPN)
1998年の「ホームラン競争」は、日本でも連日のように報道されていたことはみなさん
覚えているかと思います。当時、優勝争いにも絡まない、かつ日本人選手もいない
カーディナルスとカブスの試合、というよりマーク・マグワイアとサミー・ソーサの打席を
BS1では毎日のように生放送していました。今では日本人選手がいない試合を放送するなど
考えられないことです。
ちょうどマグワイア-ソーサの戦いが行われたころ、自分は大学のゼミ合宿で軽井沢にある
大学の施設にいました。昼休みごろ、たまたまロビーのテレビでカブスの試合が流れて
いました。ちょうどソーサの打席でした。メジャーリーグのファンであった自分はもちろん、
そうではなかったほかのゼミ生や教授も含めて、その打席を見ていました。このときには、
ソーサはホームランではなく三振でしたが。
ソーサはマグワイアよりも日本では人気があったかと思います。マグワイアはあの見た目から
いかにもアメリカ人、いかにもメジャーリーガーという雰囲気を出していましたが、一方の
ドミニカ人ソーサは、幼少期の貧困からメジャーリーガーまでのし上がったことが日本でも
よく紹介されていました。心のどこかで「憎きアメリカ」のようなものがあるのか、それとも
「おしん」的の耐え忍ぶ精神をソーサにみたのか、あるいは「判官びいき」だったのか、
日本ではソーサの方が人気あったように感じました。
しかしその後のソーサへは注目のまなざしではなく、疑惑の目が注がれるようになります。
その発端が「コルクバット事件」です。そして、マグワイア、ラファエル・パルメイロ、
バリー・ボンズなど、次々と薬物疑惑がわいてくると、その火の粉は否応もなくソーサへも
飛び火しました。それと同時にソーサからかつてのようなパワーが見られなくなり、
つい先ごろには、「近日中に正式に現役引退を表明へ」というニュースが本当に小さく
報道された程度です。まだ現役引退をしていなかったことが驚きでしたが。
いまや現役スター、元スターと関係なく、薬物疑惑が持ち上がり、マニー・ラミネスに至っては、
50試合の出場停止を食らう時代です。ニューヨークタイムズがソーサの薬物検査の陽性を
報道しても、何も驚くことはありません。もっというのであれば「ニュース」(news)でもなく、
"used to"です。もちろん、ソーサと一緒にプレイしたことがあるデレック・リーのような
選手にとっては、驚きを隠すことができないのは不思議なことではありません。しかし、
大多数の選手とファンの見方は、スコット・ポドセドニックのサバサバとしたコメントに
同意することでしょう。
It's not surprising. It's not that shocking. It is what it is.
That was part of those times.
一方で、ソーサの一件は今年2月に起こったアレックス・ロドリゲスの一件と同じく2003年に
104人の「匿名」の選手に対して行われた薬物反応検査の結果が何らかの形で漏れました。
今こうして2人の「クロ」の(元)選手が明らかになった以上、匿名性を守る必要性が
薄れてきたようにも思います。このときの検査は、当時の薬物の状況と将来的に規定される
こととなっていた薬物使用違反の罰則を定めるために、「参考として」行われてきました。
それが今となってはニュース記事のネタまでに「熟成」しました。そうでなくても、アメリカの
スポーツメディアは次々といろんな選手に対して薬物使用の疑惑を与え続けますつい最近では、
今シーズン絶好調のラウル・イバニエスが疑惑の渦中に追いやられました。
恐らく今後もソーサやロドリゲスのような選手は次々と出てくるはずです。それであるならば、
いっそのこと、残りの102人の結果を出してもいいのではないでしょうか。隠そうがばれようが、
"Whoever is guilty is guilty. Whoever is clean is clean"(オジー・ギーエン)なのです。
今や誰もが2003年だけ特別に薬物を使った選手が多かったと思っている人はいません。多くの人は、
1998年の興奮とホームランの数も、文字通り「ドーピング」であったことを悟っているはずです。
「医師に処方された薬を飲んだら薬物検査に引っかかりました」と告白したラミネスに対しても、
多くの人はその話を信じていないのと同じです。
筋肉増強剤は、いずれ健康に害を与えることは明らかであり、恐らくそれのために命を落としたと
考えられる選手もいるほどです。しかし現在のメジャーリーグにおいては、匿名で行われた
2003年の検査の結果を隠し通すことが、ギーエンが言うところの"not healthy for the game"では
ないかと思います。このままでは何時まで経っても「ポスト・ステロイド時代」が来ないような
気がしてきます。メジャーリーグ健全化のためにも、リーグが大きく出る必要があるのです。
Report: Ex-Cubs Star Sosa Failed Drug Test in 2003 (New York Times)
Sadly, steroid news about Sammy Sosa is not a shocker(SI.com)
Lance Berkman on Sammy Sosa report: 'It does not surprise me'(SI.com)
Sammy Sosa's positive steroids test means we've all been taken for another outrageous ride(ESPN)
1998年の「ホームラン競争」は、日本でも連日のように報道されていたことはみなさん
覚えているかと思います。当時、優勝争いにも絡まない、かつ日本人選手もいない
カーディナルスとカブスの試合、というよりマーク・マグワイアとサミー・ソーサの打席を
BS1では毎日のように生放送していました。今では日本人選手がいない試合を放送するなど
考えられないことです。
ちょうどマグワイア-ソーサの戦いが行われたころ、自分は大学のゼミ合宿で軽井沢にある
大学の施設にいました。昼休みごろ、たまたまロビーのテレビでカブスの試合が流れて
いました。ちょうどソーサの打席でした。メジャーリーグのファンであった自分はもちろん、
そうではなかったほかのゼミ生や教授も含めて、その打席を見ていました。このときには、
ソーサはホームランではなく三振でしたが。
ソーサはマグワイアよりも日本では人気があったかと思います。マグワイアはあの見た目から
いかにもアメリカ人、いかにもメジャーリーガーという雰囲気を出していましたが、一方の
ドミニカ人ソーサは、幼少期の貧困からメジャーリーガーまでのし上がったことが日本でも
よく紹介されていました。心のどこかで「憎きアメリカ」のようなものがあるのか、それとも
「おしん」的の耐え忍ぶ精神をソーサにみたのか、あるいは「判官びいき」だったのか、
日本ではソーサの方が人気あったように感じました。
しかしその後のソーサへは注目のまなざしではなく、疑惑の目が注がれるようになります。
その発端が「コルクバット事件」です。そして、マグワイア、ラファエル・パルメイロ、
バリー・ボンズなど、次々と薬物疑惑がわいてくると、その火の粉は否応もなくソーサへも
飛び火しました。それと同時にソーサからかつてのようなパワーが見られなくなり、
つい先ごろには、「近日中に正式に現役引退を表明へ」というニュースが本当に小さく
報道された程度です。まだ現役引退をしていなかったことが驚きでしたが。
いまや現役スター、元スターと関係なく、薬物疑惑が持ち上がり、マニー・ラミネスに至っては、
50試合の出場停止を食らう時代です。ニューヨークタイムズがソーサの薬物検査の陽性を
報道しても、何も驚くことはありません。もっというのであれば「ニュース」(news)でもなく、
"used to"です。もちろん、ソーサと一緒にプレイしたことがあるデレック・リーのような
選手にとっては、驚きを隠すことができないのは不思議なことではありません。しかし、
大多数の選手とファンの見方は、スコット・ポドセドニックのサバサバとしたコメントに
同意することでしょう。
It's not surprising. It's not that shocking. It is what it is.
That was part of those times.
一方で、ソーサの一件は今年2月に起こったアレックス・ロドリゲスの一件と同じく2003年に
104人の「匿名」の選手に対して行われた薬物反応検査の結果が何らかの形で漏れました。
今こうして2人の「クロ」の(元)選手が明らかになった以上、匿名性を守る必要性が
薄れてきたようにも思います。このときの検査は、当時の薬物の状況と将来的に規定される
こととなっていた薬物使用違反の罰則を定めるために、「参考として」行われてきました。
それが今となってはニュース記事のネタまでに「熟成」しました。そうでなくても、アメリカの
スポーツメディアは次々といろんな選手に対して薬物使用の疑惑を与え続けますつい最近では、
今シーズン絶好調のラウル・イバニエスが疑惑の渦中に追いやられました。
恐らく今後もソーサやロドリゲスのような選手は次々と出てくるはずです。それであるならば、
いっそのこと、残りの102人の結果を出してもいいのではないでしょうか。隠そうがばれようが、
"Whoever is guilty is guilty. Whoever is clean is clean"(オジー・ギーエン)なのです。
今や誰もが2003年だけ特別に薬物を使った選手が多かったと思っている人はいません。多くの人は、
1998年の興奮とホームランの数も、文字通り「ドーピング」であったことを悟っているはずです。
「医師に処方された薬を飲んだら薬物検査に引っかかりました」と告白したラミネスに対しても、
多くの人はその話を信じていないのと同じです。
筋肉増強剤は、いずれ健康に害を与えることは明らかであり、恐らくそれのために命を落としたと
考えられる選手もいるほどです。しかし現在のメジャーリーグにおいては、匿名で行われた
2003年の検査の結果を隠し通すことが、ギーエンが言うところの"not healthy for the game"では
ないかと思います。このままでは何時まで経っても「ポスト・ステロイド時代」が来ないような
気がしてきます。メジャーリーグ健全化のためにも、リーグが大きく出る必要があるのです。