Patriots reign again with 24-21 victory(superbowl.com)
今年の第39回スーパーボウルは超右寄りなFoxネットワークの1つ、Fox Sportsの放送だったからか、
それとも本当に第二次世界大戦終結60周年を記念するものなのはわかりませんが、試合開始前のセレモニーから、
何か愛国心を掻き立てる演出が行われました。退役軍人の紹介、有名歌手ではなく軍隊の楽団による国家演奏
(かっちょいいアリシア・キーズが"America the Beautiful"を試合前に歌っていましたが)、そして海外在留の
アメリカ軍をテレビで映すという光景・・・
しかし、今夜最後に勝利したのもやはり「愛国者」ニューイングランド・ペイトリオッツでした。
ペイトリオッツの前評判はかなり高いものでした。しかし試合開始直後はチャンピオンチームとは思えないほどの動き。
おまけにつまらない反則を数々起こし、これで勝つことができるのか疑問にすら思えてきました。
一方のフィラデルフィア・イーグルスは飛び立つ前、それも試合開始1分も経たない前に撃ち落された、
そう思われましたが赤いハンカチのおかげで弾を避けるころができました。おまけに、黄色いハンカチのおかげで、
得点のチャンスすらあったのですが、しかし目の前にして得点できず。しかし、これはオフェンスがどうというよりは、
ディフェンスのガチンコ勝負であったと言うべきでしょうか。
試合が動き出したのは第2クォーター。"意外にも"最初に得点を挙げたのは、決して調子の良くない
ドノバン・マクナブ率いるイーグルスオフェンスのTDでした。これは、ペイトリオッツが珍しく追いかける展開を
見ることができる又とないチャンスになりました、少なくとも26分間だけは。一旦は得点を目の前にして
彼らしくない失態を演じたトム・ブレイディ率いるペイトリオッツオフェンスが同点に追いついて前半終了。
ポール・マッカートニーの演奏が終わると、ゆっくりと流れがペイトリオッツへ変わりました。まず後半最初のシリーズで
しっかりTDを上げ、その後1TDを返された直後のシリーズでまたTDを上げて引き離す。その直後のイーグルスの
オフェンスは簡単に料理し、次のオフェンスシリーズではしっかり3点を獲る。その間にミスというミスは
ほとんどなく、前半少し焦りを見せていたブレイディも落ち着きが出てきました。
一方のイーグルスオフェンスは明らかに焦っていたと思います。3点獲られて24-14とされた後のシリーズ、
80%くらいの体調ながらも奮闘していたテレル・オーウェンスへのパスとラン・アフターキャッチで36ヤードもの
ゲインをした直後にインターセプトされます。確かにある程度焦らなければ同点にすらできない状況にはありました。
しかしそういう状態へ持ち込んだのはペイトリオッツの予知不能なディフェンスと確実なオフェンスで
あったことは疑う余地がないでしょう。
結局、このプレイが全てを決したと言ってもおかしくないわけで、24-21という数字の上では接戦ながらも、
それ以上にペイトリオッツが結果的には強かった、試合序盤はほんの肩慣らしだったのではないかとすら
思わせられる試合展開でした。
イーグルスは何につけてもオフェンスが最後まで波に乗ることができなかったのが痛かったと思います。
マクナブは3インターセプトとなっていますが、3つ目は最後のおまけ。しかしそれ以外に数字には出ない、
反則で帳消しになったターンオーバーがいくつかあり、マクナブはそれを数字に含まれなくて安心しているでしょうか。
個人的には、マクナブのモビリティにもっと期待したのですが、それを活かす場面を与えられませんでした。
もう1つはオーウェンス。この1週間オーウェンスが出るか否かで盛り上がり結局先発として出場、
そしてチーム1の9キャッチ122ヤードを獲得しました。あの体調でものすごいキャッチをしたり、
かなり奮闘していたのは評価できます。しかし、今シーズン当初オーウェンスはここぞという場面以外では
デコイ気味に使ってきたイーグルスが、この大試合では足を引きずっていたオーウェンスに頼ってしまったのは、
どうだったのかなと思います。
一方のペイトリオッツ。はっきり言って何も特別なことをしていません。WRのトロイ・ブラウンが
ディフェンスに参加するようなこともほとんどなく、シーズン中の試合そのままで戦ったのではないでしょうか。
そんなペイトリオッツは2002年が「誕生」2004年が「確立」ときて、アメリカ中ほぼ全てのメディアが
唱えているように2005年に「王朝」となったと思います。ジャクソンビルにはイーグルス推しの人が
多かったようで、「王朝崩壊」をかすかに期待していた人もいたのでしょうけど、段階を経て築き上げたものは、
金で優勝を買うチームと違って、そう簡単には崩れないでしょう。本当に、アメリカのプロスポーツ史上にも残る、
ものごっついチームになりました。
今年の第39回スーパーボウルは超右寄りなFoxネットワークの1つ、Fox Sportsの放送だったからか、
それとも本当に第二次世界大戦終結60周年を記念するものなのはわかりませんが、試合開始前のセレモニーから、
何か愛国心を掻き立てる演出が行われました。退役軍人の紹介、有名歌手ではなく軍隊の楽団による国家演奏
(かっちょいいアリシア・キーズが"America the Beautiful"を試合前に歌っていましたが)、そして海外在留の
アメリカ軍をテレビで映すという光景・・・
しかし、今夜最後に勝利したのもやはり「愛国者」ニューイングランド・ペイトリオッツでした。
ペイトリオッツの前評判はかなり高いものでした。しかし試合開始直後はチャンピオンチームとは思えないほどの動き。
おまけにつまらない反則を数々起こし、これで勝つことができるのか疑問にすら思えてきました。
一方のフィラデルフィア・イーグルスは飛び立つ前、それも試合開始1分も経たない前に撃ち落された、
そう思われましたが赤いハンカチのおかげで弾を避けるころができました。おまけに、黄色いハンカチのおかげで、
得点のチャンスすらあったのですが、しかし目の前にして得点できず。しかし、これはオフェンスがどうというよりは、
ディフェンスのガチンコ勝負であったと言うべきでしょうか。
試合が動き出したのは第2クォーター。"意外にも"最初に得点を挙げたのは、決して調子の良くない
ドノバン・マクナブ率いるイーグルスオフェンスのTDでした。これは、ペイトリオッツが珍しく追いかける展開を
見ることができる又とないチャンスになりました、少なくとも26分間だけは。一旦は得点を目の前にして
彼らしくない失態を演じたトム・ブレイディ率いるペイトリオッツオフェンスが同点に追いついて前半終了。
ポール・マッカートニーの演奏が終わると、ゆっくりと流れがペイトリオッツへ変わりました。まず後半最初のシリーズで
しっかりTDを上げ、その後1TDを返された直後のシリーズでまたTDを上げて引き離す。その直後のイーグルスの
オフェンスは簡単に料理し、次のオフェンスシリーズではしっかり3点を獲る。その間にミスというミスは
ほとんどなく、前半少し焦りを見せていたブレイディも落ち着きが出てきました。
一方のイーグルスオフェンスは明らかに焦っていたと思います。3点獲られて24-14とされた後のシリーズ、
80%くらいの体調ながらも奮闘していたテレル・オーウェンスへのパスとラン・アフターキャッチで36ヤードもの
ゲインをした直後にインターセプトされます。確かにある程度焦らなければ同点にすらできない状況にはありました。
しかしそういう状態へ持ち込んだのはペイトリオッツの予知不能なディフェンスと確実なオフェンスで
あったことは疑う余地がないでしょう。
結局、このプレイが全てを決したと言ってもおかしくないわけで、24-21という数字の上では接戦ながらも、
それ以上にペイトリオッツが結果的には強かった、試合序盤はほんの肩慣らしだったのではないかとすら
思わせられる試合展開でした。
イーグルスは何につけてもオフェンスが最後まで波に乗ることができなかったのが痛かったと思います。
マクナブは3インターセプトとなっていますが、3つ目は最後のおまけ。しかしそれ以外に数字には出ない、
反則で帳消しになったターンオーバーがいくつかあり、マクナブはそれを数字に含まれなくて安心しているでしょうか。
個人的には、マクナブのモビリティにもっと期待したのですが、それを活かす場面を与えられませんでした。
もう1つはオーウェンス。この1週間オーウェンスが出るか否かで盛り上がり結局先発として出場、
そしてチーム1の9キャッチ122ヤードを獲得しました。あの体調でものすごいキャッチをしたり、
かなり奮闘していたのは評価できます。しかし、今シーズン当初オーウェンスはここぞという場面以外では
デコイ気味に使ってきたイーグルスが、この大試合では足を引きずっていたオーウェンスに頼ってしまったのは、
どうだったのかなと思います。
一方のペイトリオッツ。はっきり言って何も特別なことをしていません。WRのトロイ・ブラウンが
ディフェンスに参加するようなこともほとんどなく、シーズン中の試合そのままで戦ったのではないでしょうか。
そんなペイトリオッツは2002年が「誕生」2004年が「確立」ときて、アメリカ中ほぼ全てのメディアが
唱えているように2005年に「王朝」となったと思います。ジャクソンビルにはイーグルス推しの人が
多かったようで、「王朝崩壊」をかすかに期待していた人もいたのでしょうけど、段階を経て築き上げたものは、
金で優勝を買うチームと違って、そう簡単には崩れないでしょう。本当に、アメリカのプロスポーツ史上にも残る、
ものごっついチームになりました。