もはや1月中旬に発生したハイチの地震が記憶の彼方に消えてしまいそうなこの時期に、
またしても巨大地震がチリ沖で発生しました。
Chile was just hit by an 8.5 magnitude earthquake.
I wish the earth would stop moving.
とアリッサ・ミラノがつぶやいてみたところでも、地球は大きく動くことを止めないようです。
一方、この地震に対して、アメリカ政府はすぐに動きました。オバマ大統領は地震発生から
間もない時間に、ローズガーデンより"Immediate Release"としてチリへの支援とともに、
予想されていたハワイでの津波の警戒を呼びかけました。
Remarks by the President on the Earthquake in Chile (The White House)
Obama Promises Aid To Chile If It's Needed (NPR news)
もちろん、大統領がこのような声明を出したからと言って、被害状況がわからず、どういった救助を
行えば良いのか分からず、同時に自国のハワイでどれほどの津波が出るのかわからない中では、
すぐにチリへ支援へ向かう状態ではないのですが、こうした声明をすぐに出すことができるのは、
アメリカ政府の強みだと言えるでしょう。
これで思い出したのが、ハイチ地震での日本政府の対応の鈍さを指摘したこちらのコラムです。
ハイチが日本に求めているのは、支援金の額よりも地震国の経験と知恵だ (ダイアモンドオンライン)
今回の地震は、ハイチ地震と違い日本でも津波の被害が予測されており、チリへの迅速な救助より、
まずは日本国内の沿岸部の安全確認を優先するのは間違いではありません。しかし今のところ、
首相官邸のページには予測される津波についても、チリ地震への対応についても書かれていません。
"Standing With Chile"と書かれているホワイトハウスのホームページとは明らかに差があります。
また、このコラムによると、ハイチ地震について首相のTwitterで述べられたのは発生後2日も
経ってからだったということですが、今回は地震発生後約5時間後に、
チリでM8.8の地震が起こりました。ハイチに続く大地震の被災者を案じています。
現地大使館で、震源地付近の在留邦人38名の安否確認に取り組んでいます。
関係省庁に対し、迅速に支援を行えるよう準備を指示しました。
ということをつぶやいています。前回よりは少しは成長したといえ、ホワイトハウスがローズガーデンから
政府声明として支援の意思を出したのと比べると格段に見劣ります。せっかくTwitterをやっているなら、
「気象庁は大津波警報を発表しました。沿岸部の方は高台へ避難して下さい」ぐらいのTweetを出すことが
なぜできないのでしょうか。
さらに日本がハイチ地震での対応でダメだったと指摘されているのが、迅速な人的支援ではなく、
金銭支援を重視してしまった点だとしています。ハイチ地震後、中国政府はすぐに支援部隊を送り、
ハイチに到着した中国の支援部隊が国旗を片手に飛行機から降りてきたところがCCTVでは
流されていました。別に日本政府にも同じように日の丸を片手に今すぐチリへ行けと言うわけでは
ありませんし、金銭支援も重要なことですが、「金を出しても人出さず」という日本特有の貢献策が
今後も出てしまうのではないかと気になります。
チリも地震によく見舞われる国ではありますが、先進国で日本ほど国中で地震に見舞われ、それに対する
経験と知恵を備えている国はありません。その一方で日本ほど地震に対する支援が遅くてかつ体制不十分な
先進国もないでしょう。ハイチにしろ今回のチリにしろ、日本だからこそできる支援があるはずです。
またしても巨大地震がチリ沖で発生しました。
Chile was just hit by an 8.5 magnitude earthquake.
I wish the earth would stop moving.
とアリッサ・ミラノがつぶやいてみたところでも、地球は大きく動くことを止めないようです。
一方、この地震に対して、アメリカ政府はすぐに動きました。オバマ大統領は地震発生から
間もない時間に、ローズガーデンより"Immediate Release"としてチリへの支援とともに、
予想されていたハワイでの津波の警戒を呼びかけました。
Remarks by the President on the Earthquake in Chile (The White House)
Obama Promises Aid To Chile If It's Needed (NPR news)
もちろん、大統領がこのような声明を出したからと言って、被害状況がわからず、どういった救助を
行えば良いのか分からず、同時に自国のハワイでどれほどの津波が出るのかわからない中では、
すぐにチリへ支援へ向かう状態ではないのですが、こうした声明をすぐに出すことができるのは、
アメリカ政府の強みだと言えるでしょう。
これで思い出したのが、ハイチ地震での日本政府の対応の鈍さを指摘したこちらのコラムです。
ハイチが日本に求めているのは、支援金の額よりも地震国の経験と知恵だ (ダイアモンドオンライン)
今回の地震は、ハイチ地震と違い日本でも津波の被害が予測されており、チリへの迅速な救助より、
まずは日本国内の沿岸部の安全確認を優先するのは間違いではありません。しかし今のところ、
首相官邸のページには予測される津波についても、チリ地震への対応についても書かれていません。
"Standing With Chile"と書かれているホワイトハウスのホームページとは明らかに差があります。
また、このコラムによると、ハイチ地震について首相のTwitterで述べられたのは発生後2日も
経ってからだったということですが、今回は地震発生後約5時間後に、
チリでM8.8の地震が起こりました。ハイチに続く大地震の被災者を案じています。
現地大使館で、震源地付近の在留邦人38名の安否確認に取り組んでいます。
関係省庁に対し、迅速に支援を行えるよう準備を指示しました。
ということをつぶやいています。前回よりは少しは成長したといえ、ホワイトハウスがローズガーデンから
政府声明として支援の意思を出したのと比べると格段に見劣ります。せっかくTwitterをやっているなら、
「気象庁は大津波警報を発表しました。沿岸部の方は高台へ避難して下さい」ぐらいのTweetを出すことが
なぜできないのでしょうか。
さらに日本がハイチ地震での対応でダメだったと指摘されているのが、迅速な人的支援ではなく、
金銭支援を重視してしまった点だとしています。ハイチ地震後、中国政府はすぐに支援部隊を送り、
ハイチに到着した中国の支援部隊が国旗を片手に飛行機から降りてきたところがCCTVでは
流されていました。別に日本政府にも同じように日の丸を片手に今すぐチリへ行けと言うわけでは
ありませんし、金銭支援も重要なことですが、「金を出しても人出さず」という日本特有の貢献策が
今後も出てしまうのではないかと気になります。
チリも地震によく見舞われる国ではありますが、先進国で日本ほど国中で地震に見舞われ、それに対する
経験と知恵を備えている国はありません。その一方で日本ほど地震に対する支援が遅くてかつ体制不十分な
先進国もないでしょう。ハイチにしろ今回のチリにしろ、日本だからこそできる支援があるはずです。