Dodgers to wear Robinson's No. 42(Los Angels Times)
日本選手は13人で5番目 大リーグの外国出身選手(共同通信) - goo ニュース
International players now 29 percent of MLB(ESPN)
今年はジャッキー・ロビンソンがブルックリン・ドジャーズに入団して60周年になります。つまりそれは、
黒人選手が初めてメジャーリーグでプレイしてから60年、ということになります(実際のところ、
ロビンソン以前にも、ほんのわずかな期間ならば、黒人選手がプレイしたという話もありますが)。
そういうこともあってか、特に今年は初めてロビンソンがメジャーでプレイした4月15日という日を
特別に祝おうという機運が高まっています。ロビンソンが所属して、後にロサンゼルスへ移転した
ドジャーズでは、4月15日には全員が「42」を付けてプレイするそうです。ドジャーズの選手が全員
同じ背番号になって、かつ背中に名前がない状態で、どうやって見分ければいいのかが気になりますが、
「42」という数字はメジャーリーグにとっては重要な数字です。
いや、メジャーリーグに留まらず、スポーツをするアフリカ系アメリカ人にとってジャッキー・ロビンソン、
そして「42」という数字はものすごく尊敬に値するものでもあります。ケン・グリフィはコミッショナーへ
4月15日は全選手が背番号42を付けることができるようすべきとまで電話で話したほどです。
しかし、ロビンソンが扉を開け、幾多もの黒人選手がメジャーリーグに入っていった一方で、ここ最近、
アフリカ系アメリカ人がメジャーリーグで占める割合が二桁を切るか切らないかというところまで落ちている
事実があります。これを見たインディアンズのC.C・サバシアは「これは危機(crisis)だ」とまで
発言しています。黒人の子供たちの中には「野球って何?」と反応する子すらいるのだそうです。
もちろんMLBもそうした事態を静観しているだけではないし、NBAやNFL、NHLでも黒人選手が活躍できることは、
それだけ選択肢が広がったとも考えらるので、ロビンソンやブルックリン・ドジャーズの努力は今に
生きていると思います。でも同族意識が比較的強いアメリカの黒人社会から出てきたメジャーリーガーにとっては、
仲間が少なくなっていくことは残念なことなのでしょう。それは同じ国から13人もメジャーリーガーが現れて、
夜明け前から松坂大輔の先発試合を見て興奮する日本人が理解するのには難しいと思います。
グリフィの「全員42番を付けよう」という発想も、ロビンソンの敬意以外に、こうしたメジャーリーグにおける
黒人選手のプレゼンス低下への焦りを含んでいるかはわからないですが、アメリカ黒人史の重要な日の記念日を
前にして、皮肉な現象が起こっているのは確かのようです。
日本選手は13人で5番目 大リーグの外国出身選手(共同通信) - goo ニュース
International players now 29 percent of MLB(ESPN)
今年はジャッキー・ロビンソンがブルックリン・ドジャーズに入団して60周年になります。つまりそれは、
黒人選手が初めてメジャーリーグでプレイしてから60年、ということになります(実際のところ、
ロビンソン以前にも、ほんのわずかな期間ならば、黒人選手がプレイしたという話もありますが)。
そういうこともあってか、特に今年は初めてロビンソンがメジャーでプレイした4月15日という日を
特別に祝おうという機運が高まっています。ロビンソンが所属して、後にロサンゼルスへ移転した
ドジャーズでは、4月15日には全員が「42」を付けてプレイするそうです。ドジャーズの選手が全員
同じ背番号になって、かつ背中に名前がない状態で、どうやって見分ければいいのかが気になりますが、
「42」という数字はメジャーリーグにとっては重要な数字です。
いや、メジャーリーグに留まらず、スポーツをするアフリカ系アメリカ人にとってジャッキー・ロビンソン、
そして「42」という数字はものすごく尊敬に値するものでもあります。ケン・グリフィはコミッショナーへ
4月15日は全選手が背番号42を付けることができるようすべきとまで電話で話したほどです。
しかし、ロビンソンが扉を開け、幾多もの黒人選手がメジャーリーグに入っていった一方で、ここ最近、
アフリカ系アメリカ人がメジャーリーグで占める割合が二桁を切るか切らないかというところまで落ちている
事実があります。これを見たインディアンズのC.C・サバシアは「これは危機(crisis)だ」とまで
発言しています。黒人の子供たちの中には「野球って何?」と反応する子すらいるのだそうです。
もちろんMLBもそうした事態を静観しているだけではないし、NBAやNFL、NHLでも黒人選手が活躍できることは、
それだけ選択肢が広がったとも考えらるので、ロビンソンやブルックリン・ドジャーズの努力は今に
生きていると思います。でも同族意識が比較的強いアメリカの黒人社会から出てきたメジャーリーガーにとっては、
仲間が少なくなっていくことは残念なことなのでしょう。それは同じ国から13人もメジャーリーガーが現れて、
夜明け前から松坂大輔の先発試合を見て興奮する日本人が理解するのには難しいと思います。
グリフィの「全員42番を付けよう」という発想も、ロビンソンの敬意以外に、こうしたメジャーリーグにおける
黒人選手のプレゼンス低下への焦りを含んでいるかはわからないですが、アメリカ黒人史の重要な日の記念日を
前にして、皮肉な現象が起こっているのは確かのようです。
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