そのさきへ -Deep Sky Blue version-

このブログは引っ越しています

ブルートレイン 05

2005-02-28 23:53:17 | トラベル
寝台特急さくら、あさかぜ歴史に幕 長崎駅などで出発式 (朝日新聞) - goo ニュース

1956年のブルートレイン「あさかぜ」が誕生し、多くの人の夢を乗せたのと同時に、いろいろな事件があったことは
あまり知られていません。例えば、寝台車の冷房が壊れてしまい、客が「冷房が直るまで乗らない!」と
言いだして列車から降りてしまったこと、東京駅を出発した「あさかぜ」に強盗犯が乗っており、車内大騒ぎの中、
横浜駅でこの犯人が捕まったこと。

しかし、そうした出来事も3月1日のダイヤ改正と入れ替わる形で「あさかぜ」の思い出となります。
名古屋に長年住んでおり、ブルートレインが名古屋に着くのが下りでは夜遅い時間、上りでは朝早くに到着か、
夜明け前で通過することもあったので、実際に東海道、山陽線を走るブルートレインへの思い出というのは、
あまりありません。しかしブルートレインという言葉の響きには、夢や郷愁、あこがれなどさまざまな
言葉が浮かんでくると思います。

1956年当時では、ぐっすり眠れる正に「夢の電車」だったと思います。しかし日本人はスピードを求めるようになり、
横にならなくても新幹線で寝ればいいやということになったのでしょうか、東京から中国・九州方面を結ぶ
ブルートレインは衰退の一途をたどります。また夜行高速バスが誕生し(今では東京-福岡便もあるくらい)、
同じ夜寝るのであればずっとお手軽な値段で行くことができるようになりました。

しかし、今朝の日経新聞にあったのですが、もともと赤字の東京-中国、九州便のブルートレインが、
なぜここまで残ったのかというと、JR3社ないし4社(東日本、東海、西日本、九州)の横の連携が
なかなか取れなかったということがあるようです。ブルートレインの料金収入はそれぞれの会社の距離に
応じて配分されるのですが、特に東日本は東京発のブルートレインからの収入にはあまり旨みのないと
感じていたようです。しかしだからといってすぐに廃止するわけにはいかず、3社ないし4社の協議によって、
やっと廃止にこじつけることができたというのです。

逆に、上野から北海道へ向かうブルートレインなどは、JR東日本と北海道がうまく連携を取ることで、
人気列車のひとつとして今でも走っています。また時間的な「ニッチ」に(結果的には)絞ることができた、
東京-大阪間の「銀河」は昔も今もビジネスマンからの高い支持を得ているというのです(東京発最終の
新大阪行きに乗り過ごしても、「銀河」に乗れば翌日朝1番の新幹線より早く大阪に到着できる)。

最近は夢やいびきを運ぶことよりも、空気を運ぶことが多かったとされる「あさかぜ」や「さくら」などの
ブルートレインは、現実問題を突きつけられて、目を覚まされたと言えそうです。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2005-03-12 20:40:30
iijijijiujoikkokilipk[@p



okxj
返信する